kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

稼ぐ力

2022-08-05 08:04:19 | 日記
FRBの急激な引き締め懸念が後退したことを好感して上昇する場面があったりまた
ある時には景気悪化懸念が高まったとして株安に繋がっています。NYダウは7月以
降堅調に展開しています。しかし節目の3万3000ドルを目前に控え先行きは混沌と
しています。4日の米国市場はNYダウは小幅下落、ナスダック指数は小幅上昇とま
ちまちの展開でした。

一方欧米の利上げや景気減速懸念で原油需要の先行きに対する不透明感が強まった
ことから原油先物価格は1バレル88.54ドルと前日比2.3%安で取引を終え、2月のロ
シアによるウクライナ侵攻前の水準まで低下しました。車社会の米国では原油価格
の下落でガソリン価格低下は明るいニュースです。

非鉄価格がまず下落に転じ、需給面での制約要因があった原油価格は7月から遅れて
下落が鮮明になりました。非鉄や原油価格の低下は景気悪化への警戒感が一段と強ま
ってきた証でしょう。市場の関心は金利動向に加え景気悪化への注目が一段と強まる
ようです。

原油安や円安に歯止めがかかったことは国内景気にはプラスです。輸出企業には円安
の反転はマイナスですが、足元でも企業の想定為替レートは越えています。130円前
後ならまだまだプラス面は大きいようです。

最近の日経平均は底堅いとみるべきか、それとも上値が重いと見るべきか判断に迷う
ところです。これだけの円安の恩恵を受けているにも拘らず全体的に見ると円安メリ
ットを原材料価格や数量の減少幅が大きい企業もあるようです。決算を通じて輸出企
業は円安メリットが恩恵もまちまちであることが明らかになりました。

注目のトヨタの決算ですが、1000億円の上方修正に止まりました。日本企業で最大の
円安メリットを受ける企業のトヨタですが、原材料価格の上昇が大きなコストアップ
に繋がり円安メリットの多くを帳消したようです。なおも続く半導体不足で生産が計
画を下回ったことも影響がありました。

円安メリットを囃した輸出株のトレードは最大の恩恵があると見られていた自動車セ
クターでは「捕らぬ狸の皮算用」だったようです。ドル高が逆風になる米株と反対の
円安が追い風になる日本株ですが、為替相場の変動による企業業績だけでは世界の投
資家は判断していないのでしょうか。日本株への海外投資家の見直し買いが発生して
いないことは為替に関係なく真水の収益力を見ているのかもしれません。
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