kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

救うのはテクノロジーの進化

2020-06-20 09:28:29 | 日記
19日のNY市場は「米中貿易協議の第1段階の合意に沿うべく、中国が
米農産物の購入を加速する」との報道を好感して一時371ドルまで上昇
する場面もありましたが、アップルが4つの州の一部店舗を再閉鎖する
と19日昼ごろ伝わり、市場心理を冷やしました。結局景気敏感株中心に
売られ207ドル下落して終わりました。

エネルギーや銀行など景気敏感株が指数に占める割合の多いNYダウは
感染第二波への警戒心からこのところ戻っては売られることを繰り返し
ています。一足早く経済活動を再開したカリフォルニアやフロリダなど
の州では感染者が拡大、改めて経済活動再開と感染防止の両立の難しさ
が市場を翻弄しています。

一方ハイテク銘柄の多いナスダックは終値では1万ドルに届きませんでし
たが、一定の底堅さが感じられます。バリュー株の反発は時々ありそう
ですが、やはりカネ余り相場の主役は高成長期待のハイテク銘柄に落ち
着きそうです。

米国株の現状では企業業績を分析して中長期投資する機関投資家の弱気
と個人投資家の強気が交差しているようです。経済の本格回復が見通せ
ない状況では企業業績の急回復は期待できず、投資指標面から上値追い
は難しいと考えている機関投資家が多いようです。人のお金を預かって
運用する投資家と自己責任で自分の資金をつぎ込む投資家の姿勢の違い
もあるのかもしれません。

日本株についてはダウ連動がこれまでのお決まりでしたが、コロナショ
ックで安値を付けてからの回復過程はナスダック市場に近い動きです。
海外の中長期マネーが日本株に流入してきた。欧米株に比べた割安感に
加え、金融・財政政策を背景にした相対的な底堅さや日本企業の財務安
定感を再評価しているとの記事も出ています。

感染第二波への不安の高まりや尚も制限の残るNY州など米国に比べれば
日本の感染者や死亡者は低い水準で押さえられ、行動宣言の全面解除に
こぎつけた日本を評価しているのかもしれません。先週の大幅下げで当
面は2万1000円台の値動きかなと思った東京市場は意外にも早く大きく
反発しました。水面下で海外投資家の中長期資金が流入しているのかも
しれません。

あまり第2波への警戒心が強く大きな調整を待っていると相場に乗り遅れ
ることがあるかもしれません。コロナのような世界的な激動の出来事が
キッカケで急成長する企業もありそうです。LINEが日本で始まり爆発的
に普及したのは東日本大震災がキッカケだったようです。やはり困難に
立ち向かうにはテクノロジーが有効です。

次回の更新は23日を予定しています。
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