3日間で1600円下げた時には買戻しラリーはいったん終了した可能
性は高いと考えていましたが、16日の大きな反発を見る限り結論を
出すのはまだ早いのでしょうか。欧米の国債利回りの低水準が数年
続く可能性がある限り世界の投資家は割高感があっても株式選好は
つづくのでしょうか。
企業の業績不振は深刻なようですが、それにしては日本株の5月以
降の反発には勢いを感じます。先週前半までの買戻し主体の動きだ
けであったなら16日の1000円上昇という大幅高は説明できません。
先物主導の動きは続いていますが、予想以上に海外勢の強気は続い
ているのでしょうか。
大黒柱の自動車中心に日本の輸出は大きく落ち込んだままです。イ
ンバウンド需要もしばらくは期待できません。今年のバーナスは
夏も冬も昨年に比べて減少するのは目に見えています。国内の消費
環境の改善は緩やかなものになりそうです。株価が近い将来を映す
鏡といわれるならあまり悲観に傾かない方がいいのでしょうか。
当然企業業績も不振のところが多く自社株買いや増配は当面多くは
期待できないでしょう。こんな状況で株価が高止まりすれば投資指
標面での割高感はついて回ります。米中対立は再び激化するかもし
れません。
欧州などではピークは過ぎたようですが今度は南米で感染者が急増
するなどコロナウイルスの世界的な感染拡大はまだ続いています。
感染第二波への不安は残ったままです。
懸念材料は山積していますが、一方世界の中央銀行の素早い緩和策
や各国政府の迅速な財政出動がリーマンショック並みの経済悪化に
も拘わらず株価の急激な回復を後押ししました。
多くの人は好材料よりも悪材料に敏感に反応することが多いようで
す。これだけ懸念材料をあれば投資家心理として相場が上昇しても
半信半疑な気持ちは簡単には拭い去れません。もっとも市場は多く
のいい意味で予想を裏切ることもあります。ネガティブ材料に反応
し過ぎて判断を間違えることもあります。
多くの投資家が強気見通しを持てないうちに予想以上のペースで経
済が回復し慎重な投資家は上昇相場に取り残されることもあるかも
しれません。2週前のピークからはかなり減少しましたが、相変わら
ず「株不足は買いか?」という過去の記事の閲覧が多いのはどんな
心理状態の投資家の姿なのでしょう。
空売りが増加する銘柄は急激に上昇した銘柄や投資指標面で著しく
割高な銘柄が多いようです。投資の世界では将来性や夢を買うとい
った側面があります。夢が夢で終われば株価は急騰前の水準に戻り
ます。
一方今は全容が多くの投資家に見えないだけで高成長のまだ3合目あ
たりに企業もあるでしょう。結局カラ売りが正しかったかどうかは
企業の成長ストーリーが本物だったか偽物だったかで分かれます。
資生堂株は2017年の大発会は2988円でした。1年半後の2018年6月
には9250円まで上昇し3.1倍になりました。調整らしい調整をしない
まま上がり続けました。
少なくとも資生堂株をこの期間に貸借倍率が1倍を超えたのは2017年
2月の2週間だけでした。上昇が続いた1年半は0.5倍を下回る場面が
多かったようです。こんなケースでは株不足はずっと買いでした。
今人気の中外もこんなケースにあたりそうです。株不足も手伝って
大相場に反転するかどうかは当たり前ですが近い将来の業績が左右し
そうです。
性は高いと考えていましたが、16日の大きな反発を見る限り結論を
出すのはまだ早いのでしょうか。欧米の国債利回りの低水準が数年
続く可能性がある限り世界の投資家は割高感があっても株式選好は
つづくのでしょうか。
企業の業績不振は深刻なようですが、それにしては日本株の5月以
降の反発には勢いを感じます。先週前半までの買戻し主体の動きだ
けであったなら16日の1000円上昇という大幅高は説明できません。
先物主導の動きは続いていますが、予想以上に海外勢の強気は続い
ているのでしょうか。
大黒柱の自動車中心に日本の輸出は大きく落ち込んだままです。イ
ンバウンド需要もしばらくは期待できません。今年のバーナスは
夏も冬も昨年に比べて減少するのは目に見えています。国内の消費
環境の改善は緩やかなものになりそうです。株価が近い将来を映す
鏡といわれるならあまり悲観に傾かない方がいいのでしょうか。
当然企業業績も不振のところが多く自社株買いや増配は当面多くは
期待できないでしょう。こんな状況で株価が高止まりすれば投資指
標面での割高感はついて回ります。米中対立は再び激化するかもし
れません。
欧州などではピークは過ぎたようですが今度は南米で感染者が急増
するなどコロナウイルスの世界的な感染拡大はまだ続いています。
感染第二波への不安は残ったままです。
懸念材料は山積していますが、一方世界の中央銀行の素早い緩和策
や各国政府の迅速な財政出動がリーマンショック並みの経済悪化に
も拘わらず株価の急激な回復を後押ししました。
多くの人は好材料よりも悪材料に敏感に反応することが多いようで
す。これだけ懸念材料をあれば投資家心理として相場が上昇しても
半信半疑な気持ちは簡単には拭い去れません。もっとも市場は多く
のいい意味で予想を裏切ることもあります。ネガティブ材料に反応
し過ぎて判断を間違えることもあります。
多くの投資家が強気見通しを持てないうちに予想以上のペースで経
済が回復し慎重な投資家は上昇相場に取り残されることもあるかも
しれません。2週前のピークからはかなり減少しましたが、相変わら
ず「株不足は買いか?」という過去の記事の閲覧が多いのはどんな
心理状態の投資家の姿なのでしょう。
空売りが増加する銘柄は急激に上昇した銘柄や投資指標面で著しく
割高な銘柄が多いようです。投資の世界では将来性や夢を買うとい
った側面があります。夢が夢で終われば株価は急騰前の水準に戻り
ます。
一方今は全容が多くの投資家に見えないだけで高成長のまだ3合目あ
たりに企業もあるでしょう。結局カラ売りが正しかったかどうかは
企業の成長ストーリーが本物だったか偽物だったかで分かれます。
資生堂株は2017年の大発会は2988円でした。1年半後の2018年6月
には9250円まで上昇し3.1倍になりました。調整らしい調整をしない
まま上がり続けました。
少なくとも資生堂株をこの期間に貸借倍率が1倍を超えたのは2017年
2月の2週間だけでした。上昇が続いた1年半は0.5倍を下回る場面が
多かったようです。こんなケースでは株不足はずっと買いでした。
今人気の中外もこんなケースにあたりそうです。株不足も手伝って
大相場に反転するかどうかは当たり前ですが近い将来の業績が左右し
そうです。