kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ジリ高は続くのか?

2012-12-11 08:39:40 | 日記
気味が悪いほど東京市場の堅調な展開は続いています。当初市場関係
者の年内高値目途と言われていた9500円近辺では個人投資家も国内機
関投資家も売り越しを続けています。その売り物を吸収して株価がじり高
を辿っているのは国内投資家が売りを外国人投資家の買いが勝っている
からでしょう。

もともと個人投資家や年金基金などを運用する信託銀行の売買動向は逆
張り傾向が強いので下落局面では買い下がり、上昇局面では売り上がりが
基本的な投資行動です。また生・損保は株式などは相変わらずリスク資産
の圧縮を続けていますからトータルではずっと売りセクターです。

また空売り比率が一時20%を割れるというようにこのところの株価の堅調さ
が売りを出しにくくしています。円相場も82円台で落ち着いています。米国
市場も財政の崖問題に何らかの進展があれば一段と上昇する可能性が高
いでしょう。そうすれば日本株には追い風とります。もっとも騰落レシオは買
われ過ぎの120を先週一時越えました。過熱感が出てきているのも忘れては
いけません。

個別銘柄でも解散総選挙で円安が進み自動車や精密などが大きく上昇し
ました。先週からは建設など低位株が循環物色されています。また週後半
にはシャープを筆頭に今年もっとも叩かれた家電3社の株や電力株なども
値を飛ばしています。チャートを見ると多くの銘柄が水準訂正したことが分
かります。

しかしこの上昇も選挙までと言う見方も依然多いようです。確率から言った
ら私もその可能性の方が高いと思いますが、決めつける訳にもいきません。
警戒心を持ちながらも当面は市場の動向を見極めながら対処するしかなさ
そうです。現状を家電3社まで買われたことを物色一巡と読むのか難しいと
ころです。

また個別銘柄でもシャープの急反発があったかと思うとヒューリックのように
11月2日の715円まで5月の年初来安値から2.7倍近くまで上昇したのに公募
増資発表から一転急落しています。昨日は公募価格を割り込んでいます。
希薄化懸念だけでここまで下げるのか答えは市場に求めるしかありません。

今回の上昇は短期筋の先物主導の相場で始まりましたが、寄り付きの外国
人売買動向やダイキンや日東電工、信越化学などの競争力の強い事業を持
った企業が今月相次いで年初来高値を更新しているように長期の資金も流入
しているようです。短期筋の資金が売りに転じいったん調整しても下げは限定
なものになるかもしれません。警戒はしつつもそんなに弱気にならないことが
必要かもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする