kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

材料株の乱舞か

2012-12-02 09:14:50 | 日記
今週からいよいよ1年の締めくくりの師走相場がスタートします。東京市場の
11月の月間上昇率は世界で一番だったようですが、果たして12月はどんな
相場になるのでしょう。今回も解散総選挙で株価が動意づくというセオリーは
健在でした。自動車株をはじめ円安でメリットを受ける企業やそれまで売り込
まれていた銘柄が11月は急反発しました。そして2週間弱で節目の9500円
手前の9400円半ばまで先週は上昇しました。

しかし9500円という水準は多くの市場関係者の年内高値のコンセンサスに
近いのも事実です。この水準からさらに一段高を期待したいのですが、きっ
とそうは問屋が卸さないかもしれません。仮に一段高があればそこでは強気
にならず利益の出ている持ち株は売るべきなのでしうか。

多くの銘柄の水準訂正が一巡して指標面から日本株の割安感は急速に薄れ
ています。上値を追うためには円相場のさらなる下落やNY市場の一段高が
必要です。このところ人気化した銘柄は目先大幅な下落はなくとも揉みあう
可能性も出てきます。

過去の経験則でいえば12月相場で活躍しそうな銘柄は優良株ではなく小型
の低位材料銘柄です。その背景はクリスマス休暇で最大の投資主体の外国
人投資家の動きが乏しくなり国内投資家とりわけ個人投資家の存在が俄然
大きくなります。12月後半相場では外国人投資家主導の大型株を手掛ける
にはエネルギーが足りません。そこで少ない資金でも動かせる小型株が
人気になりやすいのです。

またこの時期には特に個人投資家でも信用取引を利用するような短期での
値幅狙いの資金が活発に動く時期です。そういう目で見ていくと先週には
そのハシリとなるような動きも出てきています。戸田工業や古河電池が突如
急騰しましたが、両銘柄の共通点は株価が低位で(戸田が200円台、古河が
300円台)で発行株数が少ない銘柄です。また上昇も一日天下に終わらず
売買を伴って2日以降も大幅上昇しています。1日目の大幅高で買っても十分
利益が乗るところがミソです。

また素材産業中心に業績悪から年初から下降トレンドで大幅に下落した銘柄
は沢山あります。今年1年相場らしい相場がなくシコリも気にする必要はあり
ません。師走相場の主役は低位材料株の可能性は低くないと思います。買う
買わないは別にしてもどんな銘柄が人気になるか関心を持ってみていく必要
はありそうです。
コメント
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