kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

強気になれない投資家心理

2012-12-04 03:22:30 | 日記
3日の東京市場は一時9500円に乗せました。しかし市場関係者の間からは
慎重な意見が多いようです。多くの見方は上昇が続いても投票日までと言う
見方です。また上値ももっとも強気の見方でも高値は年内9800円です。それも
円安の継続、NY市場の上昇など揃ってというのが条件です。現状ではかなり
ハードルが高いと言わざる負えません。

強気になりきれない背景にあるのは今回の上昇が選挙で自民党政権が誕生
して一段の追加金融緩和に踏み切るだろう。景気対策もかなり前向きに取り
組むだろう。そうなれば円高が収束してデフレ脱却が出来るかもしれないとい
う期待からです。現実にはまだまだ理想買いの域を出ません。

今回の上昇をリードしているのはCTAなどの投機筋です。先物の手口をみれ
ばCTAの注文の多くを執行している外資系証券の大幅な買い越し目立ちます。
短期の利ザヤ稼ぎが目的の彼らの行動はある突然売りに転じるかもしれませ
ん。それはクリスマス休暇に入る総選挙前後かもしれません。

東京市場は選挙前の14日はメジャーSQがあります。ちょうど解散総選挙発言
があった1ヶ月後です。SQが相場の転機になったことは過去にもあります。例
え自民党が政権を取ったとしても公約通り政策が進むかも疑問です。また現状
では単独での議席確保は難しそうです。そうすると連立をどの党と組むかです
が政策の摺合せで揉めることもあるでしょう。そういったことに目をつぶって現
状は期待感だけで上昇していることに危うさを感じます。

またPERなど株価の指標面での割安感もこの上昇で薄れてきました。国内景
気も厳しさを増しています。あれこれ考えると9500円以上の水準での買いに
合理性があるのかどうかそんな疑問が出てきます。弱気の材料をあげたらキリ
がないのかもしれません。ひょっとしたらメインプレーヤーの外国人投資家に逆
らってはいけないのかもしれません。

為替の見方も真っ二つに分かれています。米国の経済指標が弱ければ年末に
終了するツイストオペの代わりに新たなる緩和策をFRBが打ち出してくるという
見方もあり、そうなると再び円相場は70円台に逆戻りすると言う見方と円相場の
長期トレンドは2月で円高に終止符を打ち緩やかな円安に転換した。短期筋の
ポジション解消で目先円高に振れても80円を割ることはないと言う見方です。

結局のところ外国人投資家次第ですかねぇ。長期投資家の資金がこれから
どれくらい継続して流入するかで上値も決まるのでしょう。多くの国内投資家
が慎重姿勢だからこそ意外と相場が長続きすることもあるかもしれません。
コメント
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