JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

南極観測船“しらせ”が函館港にやって来た...

2012-09-08 22:50:09 | 函館港
 昨日7日朝、南極観測船“しらせ”が函館港にやって来た...。“しらせ”は第54次観測隊を乗せ南極・昭和基地への航海を前にしての総合訓練を兼ねて、母港の横須賀から横浜、函館、境港、門司、徳山の各港に寄港しながら一般公開している。

  
 今日、係留されている港町ふ頭での一般公開に車を走らせる。岸壁に横たわる“しらせ”のオレンジ色の船体が快晴の青空に映え、多くの市民が見学に訪れている。
                             
 早速、船内に...、といっても海上自衛隊護衛艦のように兵器があるわけでもなく、どちらかというと輸送艦といった感じで、甲板には南極から持ち帰った「南極の石」と「南極の氷」が置かれ手を触れることが出来る。

        
 「南極の石」は変成岩で、表面にキラキラとした輝きが見られ、隊員の方は「宝石ですよ...、手で取れたら持っていってもいいよ...。」といっていたが、取れる代物ではない。ただ、現在は南極条例で、石などを持ち出すことは禁じられているそうだ...。

                             
 「南極の氷」は密度が高いので解けにくく、氷のなかは人間によって汚される前の大気が詰まっているかと思うと感慨深いものがある。「氷は綺麗なんだけど、汚れた手で触れているので口に付けないで...。」納得...。

 
 南極観測船“しらせ”は、初代南極観測船“宗谷”から数えて4隻目で、昭和60年代に活躍した“初代しらせ”の艦名を引き継いで、平成21年(2009)に就航した。所属は海上自衛隊で艦の分類には「南極観測船」というものはなく、正式な分類は「砕氷艦」となるそうだ。従って、“しらせ”の乗組員は自衛官で、乗船希望が多いという...。

 “しらせ”は排水量 12.650トン、全長138m、幅 28m、乗組員は約180名、観測隊員等は約80名...。世界トップクラスの性能をもつ南極観測船だか、前回は昭和基地手前20kmで厚い氷と雪に 阻まれ、昭和基地に接岸できず、物資をヘリコプターと雪上車で運ばざるをえない事態となった。地球の温暖化といわれるが、南極では猛烈な寒波に襲われている...。

 

                                   
 “しらせ”の艦橋...。意外に広いのに驚かされる。艦橋までの高さは24mほどということなので6階建てぐらいかな...。

 南極・昭和基地へは片道約1ヵ月...。「途中で海賊に襲われたら対抗出来るの...。」と質問をすると、「自衛艦なので表面には兵器はないが、小銃ぐらいは用意してある...。」そうで、ちょっと安心。昭和基地まで航海の安全を祈りたい...。

所々で乗組員の方に丁寧に説明をいただいた。特に竹内さんには少し長い間つまらない質問にも付き合ってもらった。彼は今回初めて乗船で不安はあるが、一方では期待で胸が膨らんでいるようだ。「頑張って...、楽しんできて...。」と声を掛けさせてもらった。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 函館情報へ
にほんブログ村
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日韓友好の象徴“ムクゲ”... | トップ | 雨に濡れる“五稜郭”... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見学ご苦労様でした。 (sawaちゃん)
2012-09-09 13:34:33
暑い中の見学、ご苦労様でした。
当方のブログにも掲載しました、見て頂ければ、幸いです。
明日の出港、天気が心配ですね、晴れてくれると良いのですが。
お疲れ様でした (mem)
2012-09-09 23:02:23
昨日はお疲れ様でした。天気が良く観測船の見学には最高の日和でした。
sawaちゃんのブログ覗きに行ってきました。素晴らしい写真ですね。
カメラかな、レンズかなとも思ったのですが、やっぱり腕ですね。プロですよ...。
明日の出港、天気は望めないようです。私も日程が入って見送りは無理のようです。残念...。

コメントを投稿

函館港」カテゴリの最新記事