函館でのサクラの最後は銭亀沢地区にある「石崎地主海神社(いしざきじぬしかいじんじゃ)」参道のヤエザクラ...。ご多分に漏れずこの春の低温の影響で例年より10日ほど遅れての開花、今が見頃とばかりに濃紅色の大輪が約300mの参道を埋め尽くしている...。
見物客で賑わう前にと朝早めに出掛けたが、快晴とあって同じ考えの方も多くアマチュアカメラマン数人が既に三脚を立てている。社務所の方は「木曜日には2分咲き程度だったが、昨日の暖かさで一気にほころびほぼ満開、サクラも正直だよ...。」と話してくれた。そして、陽が高くなると種まきの終わった畑から陽炎が立ち上がり幻想的な光景を醸し出す...。
サクラは、「関山(かんざん)」、「普賢象(ふげんぞう)」、「高砂(たかさご)」、「糸括(いとくくり)」などのヤエザクラで、1968年(昭和43年)に神社が現在地に移転した際、松前町から300本の苗木を譲り受けて植えられたことに始まる。(神社の説明板から)
写真は「関山」でサクラの木に掲げられていた説明板によると、「江戸時代から知られているサクラ。関山は当神社に育成中の苗木を含めて約170本と最も多い。花の色は濃紅色、花径は約5cm~6cmの大輪花、花弁数は約50~60枚」
石崎地主海神社」は、沿岸漁業の豊漁を祈るための大神様を祀る地元の神社だが、山の上にあるため社殿から前浜はもとより遠く函館山や下北半島などを見渡すことができ、大神様は漁をする船をここから見守っている...。
ところで、社務所の方から「サクラのトンネルは股の下から眺めると、また別の美しさがある。」と教えられた。要するに、京都宮津にある「天橋立」と同じように神社に向かって立ち、屈んで股の下から桜並木を覗き込むのだそうだ...。本当かなあ?といいながらやってみると、な~るほどいいかも...。
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