今日の飲み会は“予後２０歩”．．．

　５年前、東高校の閉校を機に学校新聞「青雲時報」を縮刷版にして残そうと顧問の先生を含め集まった仲間１０人が、完成後の解散式で「これで終わりも寂しいよ．．．」と春夏秋冬の年４回定例会と称して集まることにした。定例会といっても単なる飲み会だが、メンバーが交代で幹事を務め、持ち寄った会費の範囲内で居酒屋やレストラン、中華料理、焼鳥屋など幹事の得意分野での飲み屋さんが会場となり、開催案内がくるのを楽しみにしている．．．。

　
　あれから５年、今回の定例会は節目の２０回目となる．．．。前回、「次は記念すべき２０回だぞ!!、少し景気よくやろうや．．．」と声は上がったが、会費の値上げには賛成の声がない。さて、幹事はどうするんだろう．．．、と開催案内を待ったが、会場は何とホテルの宴会場で会費は「記念の定例会なので会費は千円だけ上乗せにご理解を!!．．．」とある。

　「ホテルの宴会場を貸し切って、この会費では期待できないだろう．．．」と思ったが、料理は次々運ばれ、係の方が２名付いてくれて料理を取り皿に盛ってくれたり、お酒をついでくれたりと、至れり尽くせりのサービスに少しリッチな気分を味わえる．．．。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　ところが、なにしろ自称・論説委員の集まりとあって政治、経済、社会、芸能と次から次と話は続き、しかも、だんだん声は大きくなり、終わることを知らない．．．。さすがに、係の方からも「そろそろ時間が．．．」といわれ時計を見ると宴会が始まってから３時間近くにもなる。「次回は、時間制限のないところで．．．」といいながら、２０回を記念しての写真を残しお開き．．．。たいした話ではないんだけど、楽しいわ．．．。

　　
　ところで、幹事が２０回を記念しての「栞」を作成してくれた．．．。これまでの定例会の様子をダイジェストで纏めたものだが、その表紙のタイトルが“予後２０歩”．．．。「なんだこれ!!、病み上がりか？．．．」との声が聞こえたが、幹事曰く、「青雲時報縮刷版の編集は、熱病に患って勢いで完成した。無事刊行して熱病は治ったように見えるけど、その情熱は続き歩みは今２０歩に達した。」ということだとの説明に一同納得．．．。確かに縮刷版を完成させたあの勢いは、高齢者が揃って熱病に冒されていたかも知れない．．．。


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