JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

古都に伝わる郷土料理...くじら汁

2009-01-08 22:49:42 | 松前町・福島町
 札幌からの知人と江差町から松前町へと所用で車を走らせてきた。この時期、日本海側は風が強く、積雪はそれほどないもののアイスバーンの道路に悩まされるのだが、今年は幸い暖かく、路面も乾燥して至って快適だ....。

   
 車が走り出すと知人は、特急電車の車内誌をおもむろに開き、北海道の郷土料理を紹介する“北の食探歩~地産地消の味めぐり~”を見せながら、「松前藩の藩主料理とくじら汁を食べさせてくれる旅館があるらしいよ...、藩主料理は無理でもくじら汁なら食べられるのではない...。」という、食べたいといえばいいのに.....。


 と、いいながらも昼食時間を松前町に合わせるため江差町から日本海を南に下り、松前町に入った。早速旅館のレストランで「藩主料理は?」、「前日まで予約をしていただきますと、用意できます。」とのこと、「くじら汁は?」、「大丈夫、食べられます。」ということで、「松前海苔だんだん」と「くじら汁」を注文....。


 「松前海苔だんだん」は、NHKの朝の連続テレビドラマの「だんだん」?、いや、海苔弁当だ。幻といわれる松前白神産の寒海苔を使用し、すべて手摘みの天然海苔をご飯の間に引いてある。松前ではのり弁当を段々にして「海苔だんだん」と呼んでいるそうだ。その他に「松前漬け」、「しその実わかめ」、「布海苔の味噌汁」、「ニシン漬け」と、松前町で採れた素材を使ったものが付き、特に「しその実わかめ」はしその香りが良く、お土産にゲット....。

 本命の「くじら汁」は、くじらの脂身である塩くじらの入ったけんちん汁。ワラビやふきといった山菜、豆腐、ニンジン、大根、こんにゃくなど具がたっぷり入った醤油仕立てで、身も心も温まる昔ながらのなつかしい味...。昔は、正月はくじら汁が定番だった記憶があるが、松前でも雑煮ととも欠かせない正月料理とのこと。

     
 旅館のロビーには、松前藩主が実際に使用していたというお膳や装用品等が展示されていた。松前の殿様が食べた藩主料理と庶民の食べたくじら汁...、我々にはくじら汁が合っているのかもしれない.....。

 ところで、夕方のテレビニュースで「八雲町熊石地区で軽乗用車が対向車線にはみ出し、前から来たトラックと衝突し、乗用車の34才の女性運転手が死亡した。」との放送があった。昨年の道警函館方面管内での死亡事故は、前年より11人少ない18人で過去もっとも少なかったそうだが、それでも18人が犠牲になっている。今日の死亡事故は、もちろん今年初めてだが、いつも通る国道での事故だけに他人事でなく、改めて安全運転を肝に銘じ、車を走らせることにする。
コメント
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