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この頃気になることなど第16回

2012年07月16日 | Weblog
事故と事件の間

 11日午後2時25分頃とある。首都高速湾岸線で起きた交通事故は、今年4月、京都府亀岡市で起きた無免許の果て居眠りで通学時の小学生の列に突っ込んで死傷させた事故と同様、単なる業務上過失致死で済ませられる問題ではなかろうと思う。渋滞で前方の大型トレーラーの手前で減速したワゴン車に、後方から自動車運搬用キャリアカーで、ブレーキ痕さえなく思い切り突っ込み、ワゴン車を面影ないほど押しつぶし、4人を殺し2人に重傷を負わせた。

 追突したキャリアカーの運転手は70歳という。前をよく見ていなかったというが、前方の大型トレーラーさえ視界に入らず、結果ぶつかったにしてもブレーキさえ全く踏めなかったというのは不自然ではないか。死傷した6名は暴力団や外国人グループなどによる密輸事件の取り締まりなどを担当する税関職員であったというのが気になる。

 中学生の自殺がいじめによるものだと、自殺した少年の父親が再三警察に被害届を出そうとしたが受け入れず、連日テレビなどで報道されるようになって学校や教育委員会へ立入調査を始めた警察。先に千葉県警が、ストーカー被害の受付を自分達の慰安旅行の都合で延期させ、大事件に発展してから大慌てしたことと同様の構図だ。

 自殺も実は他殺であったり強要された結果で、今回の事件のように実質他殺に近いようなケースまで、立証は非常に難しいものであろうが徹底追及する必要がある。

 国会議員の自殺というのも時々あるけれど、実は消されたのではないかという疑惑がいつまでも残る場合があったり、殺されたことは明白でも、背後関係がうやむやなまま実行犯のみの刑罰で終わることもある。病死で片づけられた政治家の死が、実は殺人ではないかと疑われることもあるとの話を、40数年も前になるけれど、野党の当時現職国会議員の支持者集会で聞いたことがある。

 わが国は、一応死刑制度はあるけれど全般的に犯罪者に甘い気がする。確かに比較的軽微な犯罪歴を背負ったために、世の中で必要以上に生きづらいというのは酷な話で配慮は必要だけれど、事件も事故も重大なものは厳格に処罰する必要がある。それが交通事故であっても、軽々に単なる事故で、過失致死で終わらせて貰いたくはない。

 外国船の領海侵犯などもそうだけれど、法を曲げる者へは毅然とした対応が絶対に必要である。北朝鮮の工作船を海上保安庁艦艇が追尾して交戦し自爆に追い込んでから、北朝鮮工作船による目に見える形での同様の活動はなくなったように聞く。いじめもそうだけれど、脅しをかけてくる相手は、怯めばさらに脅しをエスカレートするものだ。初めの一歩を引いてはならない。

 「罪を憎んで人を憎まず」、「右の頬を打たれたら左の頬を向けよ」。キリストの教えを流布したのは、侵略者のお先棒を担いだ宣教師である。武力でアジアなどの植民地を支配し、略奪し、またアフリカから黒人をさらって奴隷にしたのも人類である。国家も個人も性善説だけで生きられるほど、世間は甘くない。

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