経営がおかしくなる原因20
経営がうまくゆかなくなる要因はいくつも考えられるが、SWOT分析に倣い内部要因と外部要因に分けて整理してみる。まず、外部要因。
①景気の悪化による市場の縮小(販売量の低下)が考えられる。「不景気でどうにもなりません。」というもの。仕方ないで諦めるか、手立てはないかと考えるかで結果はだいぶん違ってくる。しかしながら麻雀ではないが、悪あがきをした挙句、大きく振り込むことになっては大変ではある。ツキが無い時はひたすら我慢の手もないわけではない。
②規制緩和、規制強化。これは政府の施策の影響が吉と出るか凶と出るか。凶と出た場合に危ない。関連して③業界内競争の激化(規制緩和による新規参入企業の増加、価格競争激化など)、④人件費の高騰も外部要因のひとつではある。
⑤取引先の倒産、⑥取引先の業務縮小、⑦取引先からの契約解消なども経営悪化の大きな原因に成り得ることだ。
また、⑧取扱い製品や商品の陳腐化も考えられる。これは朝起きたらこうなっていた的現象ではなく、兆候はだいぶん前からある筈で、早目の対策が必要である。自動車など今後ガソリンエンジンの需要は激減するように思うのだけれど、関連部品メーカーの備えは大丈夫だろうか。もっとも高度な技術は必ず応用分野や転用先がある筈で、その準備が必要である。
⑨自然災害、⑩風評被害なども外部要因。福島県の農作物や水産物、水産加工業はじめ大きな被害を受けたことは誰の目にも明らかである。
次に内部要因では、まず⑪経営上の問題を上げたい。確かな経営目標がない(行きあたりばったりの経営)、承継の失敗、人材の確保ができない、経営システムの陳腐化、逆に、分不相応の経営システムの導入、人事制度(労務管理)の不備で従業員の不満の増大などが考えられる。
これも経営上の問題の範疇ではあるが、⑫投資の失敗もその投資額によっては企業経営へのダメージが大きい。こちらも投資関連だが、⑬関連会社の業績低下での穴埋め費用の増大もある。本体企業を揺るがす子会社や事業からの撤退も大切な企業戦略である。整理すべきは切り捨てる必要がある。⑭業務上のトラブル。取引上の金銭の貸し借りや、知的財産権の抗争、クレーム対応の失敗なども経営を破綻に追い込む恐れがある。関連して⑮銀行との関係悪化によって融資を止められること。⑯経営層の内部抗争などもある。
社員の士気や能力の問題も経営の浮沈に影響が大きい。⑰営業力の低下、⑱技術・技能継承の失敗による品質確保ができていない。⑲従業員の無気力からくるサービス低下による信用の失墜など。
最後に⑳経営者の問題。過分な報酬、公私混同、私生活の乱れ、従業員とのコミュニケーション不足、社外利害関係者とのコミュニケーション不足、経営センスの欠如、熱意の不足、病弱、老害(時代に適応できない)などがあるように思う。企業は公的な要素が大きい。すべての株式を保有する町の経営者であろうが、大きな利益を計上し続け、大会社に君臨する大社長であっても、公私混同ほどみっともないものはない。
経営がうまくゆかなくなる要因はいくつも考えられるが、SWOT分析に倣い内部要因と外部要因に分けて整理してみる。まず、外部要因。
①景気の悪化による市場の縮小(販売量の低下)が考えられる。「不景気でどうにもなりません。」というもの。仕方ないで諦めるか、手立てはないかと考えるかで結果はだいぶん違ってくる。しかしながら麻雀ではないが、悪あがきをした挙句、大きく振り込むことになっては大変ではある。ツキが無い時はひたすら我慢の手もないわけではない。
②規制緩和、規制強化。これは政府の施策の影響が吉と出るか凶と出るか。凶と出た場合に危ない。関連して③業界内競争の激化(規制緩和による新規参入企業の増加、価格競争激化など)、④人件費の高騰も外部要因のひとつではある。
⑤取引先の倒産、⑥取引先の業務縮小、⑦取引先からの契約解消なども経営悪化の大きな原因に成り得ることだ。
また、⑧取扱い製品や商品の陳腐化も考えられる。これは朝起きたらこうなっていた的現象ではなく、兆候はだいぶん前からある筈で、早目の対策が必要である。自動車など今後ガソリンエンジンの需要は激減するように思うのだけれど、関連部品メーカーの備えは大丈夫だろうか。もっとも高度な技術は必ず応用分野や転用先がある筈で、その準備が必要である。
⑨自然災害、⑩風評被害なども外部要因。福島県の農作物や水産物、水産加工業はじめ大きな被害を受けたことは誰の目にも明らかである。
次に内部要因では、まず⑪経営上の問題を上げたい。確かな経営目標がない(行きあたりばったりの経営)、承継の失敗、人材の確保ができない、経営システムの陳腐化、逆に、分不相応の経営システムの導入、人事制度(労務管理)の不備で従業員の不満の増大などが考えられる。
これも経営上の問題の範疇ではあるが、⑫投資の失敗もその投資額によっては企業経営へのダメージが大きい。こちらも投資関連だが、⑬関連会社の業績低下での穴埋め費用の増大もある。本体企業を揺るがす子会社や事業からの撤退も大切な企業戦略である。整理すべきは切り捨てる必要がある。⑭業務上のトラブル。取引上の金銭の貸し借りや、知的財産権の抗争、クレーム対応の失敗なども経営を破綻に追い込む恐れがある。関連して⑮銀行との関係悪化によって融資を止められること。⑯経営層の内部抗争などもある。
社員の士気や能力の問題も経営の浮沈に影響が大きい。⑰営業力の低下、⑱技術・技能継承の失敗による品質確保ができていない。⑲従業員の無気力からくるサービス低下による信用の失墜など。
最後に⑳経営者の問題。過分な報酬、公私混同、私生活の乱れ、従業員とのコミュニケーション不足、社外利害関係者とのコミュニケーション不足、経営センスの欠如、熱意の不足、病弱、老害(時代に適応できない)などがあるように思う。企業は公的な要素が大きい。すべての株式を保有する町の経営者であろうが、大きな利益を計上し続け、大会社に君臨する大社長であっても、公私混同ほどみっともないものはない。