平成29年(2017年)度
この年私は古希を迎えた。現代に70歳で古き希なりとは言えず、古希の祝いは90歳くらいでいいように思うが、人生の節目のひとつではある。だからこの年の8月から9月に架けて、「70年を生きて」として自身の想い出と、自分なりに得た借り物でない人生談を綴ってみた。
4月は「日本が危ない」。丁度1年前にも、今と同様国会やワイドショーは安倍首相絡みの森友学園問題で騒がしかった。この1回目には、まさに「忖度」問題の森友学園に固執するマスコミのレベルの低さを批判したが、マスコミより低レベルだったのが財務官僚で、首相夫人の存在をチラつかせただけで8億円も値引きしたのはどうも事実であったようだ。
この事件、そもそも総理夫人が各方面で良かれと思ってであろう、その影響を十分精査せずに尽力したことのツケが回ったことで、公文書の改ざん、関連して官僚に自殺者まで出したことは、安倍1強の負の部分であり、首相は、ここは野党が言っているように、潔く総理を辞任すべきであろう。
そもそも在任期間が長くなり、長期政権が目的化してリベラルに与するようになり、元々の信念など放り投げている。憲法改正なども改正することが目的化している。占領下に与えられた憲法には、その解釈に齟齬があって仕方ないが、現代に見直した憲法がその字面ゆえに新たな論争の種を残してはならないだろう。
「日本が危ない」の4回目に危ない要因として国民の「甘さ」を指摘した。当時巨漢モンゴル力士が立会いに大きく飛んだことで、観客から「モンゴルへ帰れ」のヤジが飛んだらしい。これに「ヘイト」だという批判が上がった事。確かに良いヤジだとは思わぬが、隣国になど言いたい放題されながら、これに反発する国民の本音は「ヘイト」だと封印する。日本に住み日本で稼いでいるお隣の国の大学の先生などが、独島(竹島)は当然のことにわが(韓国)領土と主張して憚らぬ。「自国に帰れ!」と言いたい。
横綱日馬富士が起こした暴行傷害事件なども、八角相撲協会は「暴力根絶宣言」で、モンゴル3横綱同席の下に行われた悪質なモンゴル力士会のリンチ事件(ともっぱらの噂)と、単なる素手による個人的な暴力を同一視して、モンゴル人横綱の犯罪を希薄化して見せた。モンゴル力士に必要以上に阿っていると見える。この度、貴乃花部屋の力士の付け人への暴行が発覚すると、一部から貴乃花親方に対して「天下の横綱を引退に追いやって、自身の弟子は何だ!」という批判が出てくる仕組みを作っていたのだ。
所有権の話は、「日本が危ない」第6回に触れた。自国では土地の使用権は認められても所有することは出来ないように聞いている中国の個人や企業が、なぜ日本の土地は購入し所有することができるのか。また、最近は所有者の不明な土地活用が進められないことで問題になっているが、日本の所有権は土地に対してさえ過剰に権利が認められているようだ。それは国民全体、すなわち国家においては良い事ではない。先の大戦のトラウマから何でも個人の権利は厚く、国家での統率は緩くとなってしまった。その甘さが、現実の国際社会ではこの国を危うくしている。
この年私は古希を迎えた。現代に70歳で古き希なりとは言えず、古希の祝いは90歳くらいでいいように思うが、人生の節目のひとつではある。だからこの年の8月から9月に架けて、「70年を生きて」として自身の想い出と、自分なりに得た借り物でない人生談を綴ってみた。
4月は「日本が危ない」。丁度1年前にも、今と同様国会やワイドショーは安倍首相絡みの森友学園問題で騒がしかった。この1回目には、まさに「忖度」問題の森友学園に固執するマスコミのレベルの低さを批判したが、マスコミより低レベルだったのが財務官僚で、首相夫人の存在をチラつかせただけで8億円も値引きしたのはどうも事実であったようだ。
この事件、そもそも総理夫人が各方面で良かれと思ってであろう、その影響を十分精査せずに尽力したことのツケが回ったことで、公文書の改ざん、関連して官僚に自殺者まで出したことは、安倍1強の負の部分であり、首相は、ここは野党が言っているように、潔く総理を辞任すべきであろう。
そもそも在任期間が長くなり、長期政権が目的化してリベラルに与するようになり、元々の信念など放り投げている。憲法改正なども改正することが目的化している。占領下に与えられた憲法には、その解釈に齟齬があって仕方ないが、現代に見直した憲法がその字面ゆえに新たな論争の種を残してはならないだろう。
「日本が危ない」の4回目に危ない要因として国民の「甘さ」を指摘した。当時巨漢モンゴル力士が立会いに大きく飛んだことで、観客から「モンゴルへ帰れ」のヤジが飛んだらしい。これに「ヘイト」だという批判が上がった事。確かに良いヤジだとは思わぬが、隣国になど言いたい放題されながら、これに反発する国民の本音は「ヘイト」だと封印する。日本に住み日本で稼いでいるお隣の国の大学の先生などが、独島(竹島)は当然のことにわが(韓国)領土と主張して憚らぬ。「自国に帰れ!」と言いたい。
横綱日馬富士が起こした暴行傷害事件なども、八角相撲協会は「暴力根絶宣言」で、モンゴル3横綱同席の下に行われた悪質なモンゴル力士会のリンチ事件(ともっぱらの噂)と、単なる素手による個人的な暴力を同一視して、モンゴル人横綱の犯罪を希薄化して見せた。モンゴル力士に必要以上に阿っていると見える。この度、貴乃花部屋の力士の付け人への暴行が発覚すると、一部から貴乃花親方に対して「天下の横綱を引退に追いやって、自身の弟子は何だ!」という批判が出てくる仕組みを作っていたのだ。
所有権の話は、「日本が危ない」第6回に触れた。自国では土地の使用権は認められても所有することは出来ないように聞いている中国の個人や企業が、なぜ日本の土地は購入し所有することができるのか。また、最近は所有者の不明な土地活用が進められないことで問題になっているが、日本の所有権は土地に対してさえ過剰に権利が認められているようだ。それは国民全体、すなわち国家においては良い事ではない。先の大戦のトラウマから何でも個人の権利は厚く、国家での統率は緩くとなってしまった。その甘さが、現実の国際社会ではこの国を危うくしている。