芸能・スポーツ
昨年は、年の瀬までSMAPの解散が芸能界の一大騒動であったようだ。紅白歌合戦までが、最後のSMAPを動員しようとあの手この手で右往左往したようだ。芸能事務所の内紛とメンバーの確執が重なり合って、「飛ぶ鳥後を濁さず」とはいかなかったようだ。
そもそもメンバーの中には、発足時まだ小学生も居たそうで、この解散劇を見る限り、社会的訓練不足の感は拭えなかった。相当以前から、5人のメンバーそれぞれにテレビに映画に活躍するようになっており、各人SMAPの看板なしでもやっていけるという自負が生まれれば、メンバー間の繋がりは薄れる。感情の縺(もつ)れがあれば離反するのは当然の成り行きで、それを商売とはいえ、仲良しのように活動を続けていたこと自体が不自然なこと。
年が明けて、大相撲界が俄然盛り上がっている。19年ぶりの国産横綱の誕生である。思えば丁度1年前の初場所では、大関琴奨菊の10年ぶりの日本産力士の優勝に沸いた。しかしこの初場所後、横綱稀勢の里誕生を横目に、琴奨菊は大関から陥落する。ただ、この場所稀勢の里に唯一の土を付けたのはその先輩大関琴奨菊だった。
思えば琴奨菊初優勝に一つの黒星を付けた豊ノ島は、その場所12勝3敗の好成績で殊勲賞を獲得、関脇に返り咲くことになったが、続く春場所で大きく負け越し、その後けがのため十両からさらに幕下まで陥落した。この初場所は西の幕下6枚目で6勝1敗だったようで、来場所十両復帰があるのかどうか。
これだけ厳しい世界だけに、以前は明らかな八百長相撲や暗黙の星の譲り合い(今も一部に疑念のある結果は見かけるが)が蔓延し、自然と相撲人気は低下した。ここに来ての相撲人気はやはりその取組に品質の高さ、ガチンコ勝負が返って来たからである。
反面、それゆえもあって、力士に怪我が多すぎる。公傷制度が一時期あったようだが、福祉制度には悪用者が絶えないようで止めになったそうだ。力士の大型化に加え、年間6場所制で、一旦負傷すれば、直る間もなく本場所を迎えることが、患部を慢性化させる。
ノルディックスキー・ジャンプ女子、高梨選手(20歳)の活躍は相変わらず見事だが、このワールドカップ(W杯)国内戦では、4戦とも優勝を逃した。この間伊藤選手(22歳)が初優勝を含む3勝を挙げた。国内でW杯通算50勝目を目指した高梨選手だったが、お預けとなった。卓球でも番狂わせがあった。女王(日本選手権3連覇)石川佳純選手を平野美宇選手が破り、最年少(16歳9か月)日本一に輝いたのだ。
冬季五輪は来年。そして東京五輪は3年後。選手層が厚くなり、新しい芽がどんどん伸びていることは頼もしい限りだ。
柔道ではやはり重量級の世界王座奪還が悲願だ。王子谷、原沢、羽賀、七戸、若手では小川直也氏を父に持つ明大3年生の小川雄勢。今年の全日本選手権は楽しみだ。まだ確か高校1年生だが、2年前に亡くなった重量級五輪2度の金メダルに輝く斎藤仁さんのご子息(次男)もいる。
芸能界は麻薬、スポーツ界はドーピング・大怪我と魔の手は常に近くにあるが、国民に楽しみと活力を与える芸能・スポーツは平和な世界を象徴するものだ。今年も健全な発展を期待している。
昨年は、年の瀬までSMAPの解散が芸能界の一大騒動であったようだ。紅白歌合戦までが、最後のSMAPを動員しようとあの手この手で右往左往したようだ。芸能事務所の内紛とメンバーの確執が重なり合って、「飛ぶ鳥後を濁さず」とはいかなかったようだ。
そもそもメンバーの中には、発足時まだ小学生も居たそうで、この解散劇を見る限り、社会的訓練不足の感は拭えなかった。相当以前から、5人のメンバーそれぞれにテレビに映画に活躍するようになっており、各人SMAPの看板なしでもやっていけるという自負が生まれれば、メンバー間の繋がりは薄れる。感情の縺(もつ)れがあれば離反するのは当然の成り行きで、それを商売とはいえ、仲良しのように活動を続けていたこと自体が不自然なこと。
年が明けて、大相撲界が俄然盛り上がっている。19年ぶりの国産横綱の誕生である。思えば丁度1年前の初場所では、大関琴奨菊の10年ぶりの日本産力士の優勝に沸いた。しかしこの初場所後、横綱稀勢の里誕生を横目に、琴奨菊は大関から陥落する。ただ、この場所稀勢の里に唯一の土を付けたのはその先輩大関琴奨菊だった。
思えば琴奨菊初優勝に一つの黒星を付けた豊ノ島は、その場所12勝3敗の好成績で殊勲賞を獲得、関脇に返り咲くことになったが、続く春場所で大きく負け越し、その後けがのため十両からさらに幕下まで陥落した。この初場所は西の幕下6枚目で6勝1敗だったようで、来場所十両復帰があるのかどうか。
これだけ厳しい世界だけに、以前は明らかな八百長相撲や暗黙の星の譲り合い(今も一部に疑念のある結果は見かけるが)が蔓延し、自然と相撲人気は低下した。ここに来ての相撲人気はやはりその取組に品質の高さ、ガチンコ勝負が返って来たからである。
反面、それゆえもあって、力士に怪我が多すぎる。公傷制度が一時期あったようだが、福祉制度には悪用者が絶えないようで止めになったそうだ。力士の大型化に加え、年間6場所制で、一旦負傷すれば、直る間もなく本場所を迎えることが、患部を慢性化させる。
ノルディックスキー・ジャンプ女子、高梨選手(20歳)の活躍は相変わらず見事だが、このワールドカップ(W杯)国内戦では、4戦とも優勝を逃した。この間伊藤選手(22歳)が初優勝を含む3勝を挙げた。国内でW杯通算50勝目を目指した高梨選手だったが、お預けとなった。卓球でも番狂わせがあった。女王(日本選手権3連覇)石川佳純選手を平野美宇選手が破り、最年少(16歳9か月)日本一に輝いたのだ。
冬季五輪は来年。そして東京五輪は3年後。選手層が厚くなり、新しい芽がどんどん伸びていることは頼もしい限りだ。
柔道ではやはり重量級の世界王座奪還が悲願だ。王子谷、原沢、羽賀、七戸、若手では小川直也氏を父に持つ明大3年生の小川雄勢。今年の全日本選手権は楽しみだ。まだ確か高校1年生だが、2年前に亡くなった重量級五輪2度の金メダルに輝く斎藤仁さんのご子息(次男)もいる。
芸能界は麻薬、スポーツ界はドーピング・大怪我と魔の手は常に近くにあるが、国民に楽しみと活力を与える芸能・スポーツは平和な世界を象徴するものだ。今年も健全な発展を期待している。