見える化
「見える化」という言葉も最近では、「改善」や「5S」と同等くらい現場の汎用語となった。『日常管理は、“やるべきことを明確にする”、“やるべきことを実施する”、“異常・例外があれば迅速に対応する”、“変化に対応して積極的に改善する”ことが基本となる。そのそれぞれのステップで「見える化」が必要なのである。「見える化」は見える化そのものが目的ではなく、日常活動のSDCA/PDCAを事実に基づいて回し、質を工程で作り込むために、及び問題を発生時点で顕在化しスピーディに解決するために、実施するものである』
久保田洋志著「日常管理の基本と実践」JSQC新書には、次の10種の「見える化」を上げている。
『①やるべきことの明確化と見える化
②やるべきことの実施と見える化
・業務プロセスの見える化
・工程の見える化
・ビジネスシステムの見える化
・現在の状況の見える化
・将来の状況の見える化
③異常・例外の見える化
④管理サイクルの見える化
⑤改善すべき事項と改善成果の見える化
⑥経験と知恵の見える化
経験の情報共有化と暗黙知の形式知化は経験の見える化であり、以下は知恵の見える化である。
◉アプローチの知恵(段取り替え・調整改善のポイント、QCストーリーとQC手法、なぜなぜ分析、ECRS(排除・結合・置換・簡素化)など)
◉着眼点・ヒント(5S、ムダ・ムリ・ムラ、5M(人・材料・機械設備・方法・計測)、PQCDMSE(生産性・質・コスト・納期・士気・安全・環境)など)
◉スキル(スキルマップ、技術マップ、人材マップなど)
◉理論・解釈(個別解の一般解化、思考プロセス、理論・経験則、カットモデル)
◉改善策(改善シート、ポカヨケ、べからず集、成功・失敗事例など)
⑦顧客の見える化と顧客にとっての見える化
⑧第一線の業務遂行のための見える化
⑨経営・管理業務遂行のための見える化
⑩見える化の方法の効果的な活用
◉標準化(類型化、個別化)
◉文書化・規定化(業務分掌、マニュアル、記録、処理規定)
◉ビジュアル化(生産予定・実績表、各種冶具・備品置き場表示、各種掲示板による表示など)
◉装置化(かんばん、アンドン(異常表示、呼び出し、自動化)、ナビゲーション、タッチパネル、センサ設置など)
◉IT化(情報共有、経営管理システム、営業・物流プロセスなど)
これら見える化手法の適用可能性を追求し、日常管理を効果的に実施するために積極的に活用する必要がある。』
本稿は、久保田洋志著「日常管理の基本と実践」JSQC新書、2008年9月、財団法人日本規格協会発行、第3章「日常管理の基本条件の整備」を参考にし、『 』内は直接の引用(一部筆者編集)です。
「見える化」という言葉も最近では、「改善」や「5S」と同等くらい現場の汎用語となった。『日常管理は、“やるべきことを明確にする”、“やるべきことを実施する”、“異常・例外があれば迅速に対応する”、“変化に対応して積極的に改善する”ことが基本となる。そのそれぞれのステップで「見える化」が必要なのである。「見える化」は見える化そのものが目的ではなく、日常活動のSDCA/PDCAを事実に基づいて回し、質を工程で作り込むために、及び問題を発生時点で顕在化しスピーディに解決するために、実施するものである』
久保田洋志著「日常管理の基本と実践」JSQC新書には、次の10種の「見える化」を上げている。
『①やるべきことの明確化と見える化
②やるべきことの実施と見える化
・業務プロセスの見える化
・工程の見える化
・ビジネスシステムの見える化
・現在の状況の見える化
・将来の状況の見える化
③異常・例外の見える化
④管理サイクルの見える化
⑤改善すべき事項と改善成果の見える化
⑥経験と知恵の見える化
経験の情報共有化と暗黙知の形式知化は経験の見える化であり、以下は知恵の見える化である。
◉アプローチの知恵(段取り替え・調整改善のポイント、QCストーリーとQC手法、なぜなぜ分析、ECRS(排除・結合・置換・簡素化)など)
◉着眼点・ヒント(5S、ムダ・ムリ・ムラ、5M(人・材料・機械設備・方法・計測)、PQCDMSE(生産性・質・コスト・納期・士気・安全・環境)など)
◉スキル(スキルマップ、技術マップ、人材マップなど)
◉理論・解釈(個別解の一般解化、思考プロセス、理論・経験則、カットモデル)
◉改善策(改善シート、ポカヨケ、べからず集、成功・失敗事例など)
⑦顧客の見える化と顧客にとっての見える化
⑧第一線の業務遂行のための見える化
⑨経営・管理業務遂行のための見える化
⑩見える化の方法の効果的な活用
◉標準化(類型化、個別化)
◉文書化・規定化(業務分掌、マニュアル、記録、処理規定)
◉ビジュアル化(生産予定・実績表、各種冶具・備品置き場表示、各種掲示板による表示など)
◉装置化(かんばん、アンドン(異常表示、呼び出し、自動化)、ナビゲーション、タッチパネル、センサ設置など)
◉IT化(情報共有、経営管理システム、営業・物流プロセスなど)
これら見える化手法の適用可能性を追求し、日常管理を効果的に実施するために積極的に活用する必要がある。』
本稿は、久保田洋志著「日常管理の基本と実践」JSQC新書、2008年9月、財団法人日本規格協会発行、第3章「日常管理の基本条件の整備」を参考にし、『 』内は直接の引用(一部筆者編集)です。