中小企業診断士 泉台経営コンサルタント事務所 ブログ

経営のこと、政治のこと、社会のこと、趣味のこと、人生のこと

人生を変える言葉2000 その10

2022年01月28日 | ブログ
今日の私の歌

 『いつも歌っている
  歌ですけれども、
  今日のお客さんには
  今日の私の歌を
  聞いて欲しい。』  639/2000

 これは、歌手の石川さゆりさん(1958- )の言葉。

 彼女はずっとNHKの紅白歌合戦に出ているけれど、歌うのは「津軽海峡冬景色」か「天城越え」だけ、もう何年もその繰り返し。私なんかから見ていると、NHKは歌手を馬鹿にしているのかと思えてしまう。しかし彼女は都度、このような想いで歌われていたのだと知った次第である。彼女には、なかにし礼作詞の名曲「風の盆恋歌」もある。

 昨年末は有楽町の国際フォーラムが会場になったことで、NHK紅白は、山内恵介さん(1983- )にフランク永井の「有楽町で逢いましょう」を歌わせている。山内さんには最近でもヒット曲があるのにも関わらずである。今回山内さんは、「いつも歌っている歌ですけれども・・・」とは思えなかったのではないか。

 『俺は演技をするためにハリウッドへ来たんだ。
  人気者になるためじゃない。』  744/2000

 これは、アメリカの俳優ジェームズ・バイロン・ディーン(1931-1955)の言葉。24歳の若さで自動車事故で他界した伝説のスターだという。日本でも同世代の赤木圭一郎(1939-1961)が21歳の若さでやはり車の事故で亡くなった。1961年のことというが、その事故の話は記憶している。

 一方長く映画、舞台、テレビ、歌謡曲の世界でも活躍した森繁久彌さん(1913-2009)は

 『ボウフラが
  人を刺すよな蚊になるまでは
  泥水飲み飲み浮き沈み』  776/2000

の言葉を残されていたようだ。

 長く芸能界に君臨したような俳優さんにも、世間には見えない苦労があったものであろう。
 

本稿の『言葉』は「人生を変える言葉2000」株式会社西東社2015年6月刊から引用しています


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人生を変える言葉2000 その9

2022年01月25日 | ブログ
歴史に学ぶ

 蒙古帝国の初代皇帝であるチンギス・ハーン(1162-1227)は、現在進行中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公である、後の鎌倉幕府2代目執権北条義時(1163-1224)と同じ時代を生きた人。因みに、蒙古襲来(1274と1281)はその孫で5代皇帝フビライ・ハン(1215-1294)の時代。鎌倉幕府は義時の子孫で8代執権北条時宗(1251-1284)の時である。

 チンギス・ハーンは、
 『次に来る旅人のために 
  泉を清く保て。』  351/2000

  という言葉を残している、という。世界は今、プラスチック海洋汚染、炭酸ガスが増えて異常気象だ、脱炭素が必要だと騒いでいる。800年前の英雄は、遠く時代を見透かしていた。

 われわれが若い時代も、公害が激しく顕在化した時代だったが、夏にキャンプに行くと、キャンプ場には「来た時よりも美しく」とあり、後から使う人のための心がけが記され、実行したものだった。しかし、乗用車の灰皿からレストランなどの駐車場にタバコの吸い殻をバラまいてゆく輩もあり、物流トラックからは弁当の空をレジ袋に包んで道路にポイ捨てする運転手も多かった。企業組織も個人も雨が降れば道路はきれいに水で流され、空気も浄化されると勝手に信じて「自身の今を楽に」を選択していたのだろう。その先を全く見つめていなかったのだ。

 この国の有名な戦国武将である武田信玄(1521-1573)は
 『人は城、人は石垣、人は堀、情は味方、讎(あだ)は敵なり。』 615/2000
 という言葉を残している。

 要は、組織というものの人材の重要性を述べたもので、現代の経営マネジメント研修などでも紹介される有名な格言ともなっている。

 しかるに、新自由主義かどうか知らないが、従業員は正社員を極力少なくし派遣に頼り、固定費の変動費化を進めた。当然派遣社員に大枚をはたいて教育を行うようなことはしない。戦後の高度経済成長時代のわが国の優れた人事制度を、終身雇用制などと共に葬った政財界の有力者どもの教養のなさが、失われた30年となって、この国の経済を低迷させている。

 何百年も前の偉人の足元にも及ばぬ人間どもが、現代社会を率いていたのだ。もう一度歴史から学び直さないといけない。


本稿の『言葉』は「人生を変える言葉2000」株式会社西東社2015年6月刊から引用しています



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人生を変える言葉2000 その8

2022年01月22日 | ブログ
嘘つき

 『若い女の子の主な特徴は嘘つきだということです、
  少なくとも誇張癖があるんです。
  わたしの場合は小説を書いている、
  とまわりの人に信じ込ませていたんですが、
  そういう嘘をついているうちに
  本当に書くようになったのです。』  310/2000

  これはフランスの作家フランソワーズ・サガン(1936-2004)の言葉だそうである。

 「嘘から出た実(まこと)」とはよく聞くことばで、この言葉もその範疇の話であろうか。ただ、女性は年齢に関わらず、みな嘘つきなんだ。ちょっと気が付くのが遅かっただけ。実は女性に限らず人間そのものがみな嘘つきなのだろう。

 だって、「正直者は馬鹿をみる」とは昔から聞く言葉だし、誰も馬鹿をみたいとは思わない。事実この国では「息をするように嘘をつく」と言われる人物が依然政界で力を持っており、新政権の政策にもケチをつけるはしたなさ・・・・

 政界で力を持つという事は、有力な取り巻きが居り、支持する政治家が周囲にいっぱい居るという事。みな嘘つきの片割れなのだ。しかもこの国の次のまたは5年後の総理だとかにランクインされている、政治家としては若手で有望視されている人物さえ、雑誌でその人を「尊敬している」とまで言っている。もっとも「尊敬している」というのは嘘だろうと、ほとんどの人は思っているだろうから世話はない。

 嘘にも、サガンさんのような特に誰に迷惑をかけたわけでもない嘘から、政治家や詐欺師の嘘まで、ピンキリである。

 「笑点を作った男」立川談志師匠(1935-2011)は、

 『酒が人間を駄目にするのではない。
  人間は元々駄目だということを
  教えてくれるものだ。』  343/2000

 という言葉を残しているらしい。嘘の話から離れてきているようで、「酒さえ飲まなきゃいい人なのに」と言われる人は、単に駄目人間という事がばれているだけ。日頃が嘘の人生を生きていたということ。

 「人間元々駄目だ・・・」では、夢も希望もないではないかと言われそうだが、師匠は、肩肘張らず、相応に頑張って生きてゆこうよと言いたかったのだと思う。


本稿の『言葉』は「人生を変える言葉2000」株式会社西東社2015年6月刊から引用しています





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人生を変える言葉2000 その7

2022年01月19日 | ブログ
努力

 『努力する人は希望を語り、
  怠ける人は不満を語る。』  198/2000

 作家 井上靖氏(1907-1991)の言葉。井上靖氏は昭和25年に芥川賞。代表作には、「氷壁」「風林火山」「天平の甍」「敦煌」「わが母の記」などがある。「私小説・心境小説が主流だった敗戦後の日本文学に物語性を回復させ、昭和文学の方向性を大きく変えた」(Wikipedia)作家である。青春時代柔道に打ち込んでいたという私とのささやかなでも共通点があり親しみがあった。

 『努力は必ず報われる。
  もし報われない努力があるのならならば、
  それはまだ努力とは呼べない』  199/2000

 こちらは、世界のホームラン王、王貞治氏(1940- )の言葉。荒川コーチの下、日本刀の真剣を振って極意を極め、一本足打法でホームラン記録を塗り替えた。長嶋茂雄氏とのON砲は、ファンを熱狂させ、川上巨人軍の日本一9連覇に貢献した。

 ただ、努力が報われたかどうかの定義は難しい。その世界でどこまで行けば報われたことになるのかは、自身の目標値との比較になるが、たとえそれが叶わなかったとしても、人生の別のところでその努力が生きて幸いに繋がるかもしれない。

 ただ、王氏の言葉は、もっと厳しくその道への努力を謳っているように感じる。それはそれで世界の王たる名言である。

 『アイルトン・セナは全長6kmもあるコースを、レースの前に自分の足で歩いてまわる。彼は路面を丹念に観察し、どんなささいなコース上のあとも見逃さずに正確に記憶しておく。
彼の天才的なドライビングはこんな努力に支えられているわけだ。』  49/2000
 アラン・ブロスト(元F1ドライバー) 「F1 グランプリの駆け引き」(二見書房)

 この言葉には魅せられた。「神は細部に宿る」という言葉が好きだから。「相棒」杉下警部は、「いつも細かいことが気になるたち(性質)で」と言い訳をするけれど、難事件の解決にも細かいことへの拘りが欠かせないだろう。

 細かいことが気になる繊細さがない人に、大きな仕事は出来ないのではないか。


本稿の『言葉』は「人生を変える言葉2000」株式会社西東社2015年6月刊から引用しています



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人生を変える言葉2000 その6

2022年01月16日 | ブログ
星に祈りを

 「手塚治虫がいなければ漫画の歴史はなかった。だから現代の漫画は手塚治虫からはじまった。」と言われているそうだ。確かに藤子不二雄氏はじめ石ノ森章太郎氏、赤塚不二夫氏、松本零士氏など傑出した漫画家の巨匠が、手塚治虫氏(1926-1989)から大きな影響を受けたそうだ。

 医師で医学博士でもあった手塚氏には、生命・人生への深い洞察があり、それが漫画という形の高尚な文芸作品を産んだのであろう。

 『見える星は1等星から6等星まである
  1等星はあのでかい星だ
  6等星はほとんど見えないくらいかすかな星のことだ
  だがちっちゃな星に見えるけどあれは遠くにあるからだよ
  じっさいは1等星よりももっと何十倍も大きな星かもしれないんだ
  世の中には6等星みたいには見えない人間がいくらでもいる』165/2000

 手塚治虫「ブラック・ジャック」のセリフ ブラックジャック第184話「6等星」から

 ご本人にも世間にも惜しむらくは、手塚氏は癌を患い60歳にして他界されてしまった。宇宙空間の彗星のように、流れ星の輝きの様に。

 因みに手塚氏の胃がんで入院中の最期の言葉は、『頼むから仕事をさせてくれ』 597/2000 だったという。「手塚治虫 未来へのことば」(こう書房)

 『「流れ星に3回願い事をすると願いが叶う」というのは、ほんと。
  普段から1瞬で消え去ってしまう流れ星に
  3回も願い事を伝えられるほど、
  いつでも自分の願い事を考え続けていて、初めて夢はかなう。
  「願い事は何?」と聞かれて
  ぼうっとしている奴にはチャンスはこない』 248/2000  未詳(作者不詳)


本稿の『言葉』は「人生を変える言葉2000」株式会社西東社2015年6月刊から引用しています




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人生を変える言葉2000 その5

2022年01月13日 | ブログ
ステップアップ

 『富士山に登ろうと心に決めた人だけが
  富士山に登ったんです。
  散歩のついでに登った人はひとりもいませんよ。』 98/2000

 この言葉は、マンガ家のジョージ秋山氏(1943-2020)の言葉で、小学館「浮浪雲7巻」の中からの引用とのこと。ジョージ秋山氏の『浮浪雲』小学館〈ビッグコミックス〉は全112巻(byWikipedia)。残念ながら1巻とて読んではいない。

 ただ、雑誌の何らかのコマーシャルのコピーで「より高く、と思った人だけが、より高い場所へたどり着ける」という言葉が、崖の上でロープを投げんとする男性の写真に添えてあった。その言葉とリンクするようでここに載せた。

 「より高く、・・・」は、中小企業診断士の受験生時代の私の心にフィットし、切り取って部屋に写真立てに入れて飾っていたものだ。診断士は学歴不問だ。しかし、結構な大学を出ている人でもそんなに容易に合格する試験でもない。私が2次試験を合格した時、すでに60歳になっていたが、その年2次試験60歳代の受験生は109名で合格者は7名に過ぎなかった。70歳代の方は4名いたが全員不合格。1科目80分の試験を1日4科目。4科目目が「財務会計」で、優秀な方でも疲れ果てており、日頃解ける計算問題を落とすという話を聞いた。体力勝ちであった。

 『「お前は世界1になれる」と毎日のようにいいつづけたのだ。』21/2000 こちらは「Qちゃん」こと高橋尚子氏の師匠小出義雄氏(1939-2019)の著書「君ならできる」幻冬舎刊からの引用の言葉という。高橋尚子氏(1972- )は日本女子陸上の初の金メダリスト(2000年シドニー五輪マラソン)で国民栄誉賞を受けたことは多くの方が知っている。同じ五輪マラソンで活躍した有森裕子氏も小出氏の弟子だった。名伯楽は褒めることで、暗示を与えることで、弟子の能力の自己啓発を促した。 

 『「給料をもっとあげてほしい」と考えているうちは、給料は上がりませ  
  ん。
  「給料は、もう十分もらっている。会社という場を借りて、自分の才能を 
  伸ばさせてもらっているのだから」
  と言う人の給料は上がっていきます。
  自腹を切ってでも勉強に行きましょう。』 146/2000

 これは作家の中谷彰宏氏(1959- )の著書「中谷彰宏 仕事を熱くする言葉」PHP研究所刊からの引用という。

 われわれの時代、この国は高度経済成長で、何もしなくても給料は上がりました。努力して昇格して得る給料より、毎月勝手に残業を一杯する人の手取りの方が多かったりしたものだ。不条理、不公平は社会の通弊だ。不満を言う前に、「自腹を切ってでも勉強に行きましょう」これは普遍の事実だ。


本稿の『言葉』98/2000、121/2000&146/2000は「人生を変える言葉2000」株式会社西東社2015年6月刊から引用しています



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人生を変える言葉2000 その4

2022年01月10日 | ブログ
実業家のことば

 阪急東宝グループ(阪急電鉄・宝塚歌劇団・阪急百貨店・東宝など)の創始者、小林一三(こばやしいちぞう:1873-1957)氏の名言集なるものがあって、その中の筆頭格の言葉が、この本の47番目にもある。

 『下足番を命じられたら、
  日本一の下足番になってみろ。
  そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。』 47/2000

 この言葉を読んだ時、日吉丸(後の豊臣秀吉)のことを思い浮かべた。寒い冬の日の朝、織田信長のぞうりを懐に入れて温めて置いたという有名な逸話である。

 勤め人に与えられる仕事はピンキリで、それは難易度と裁量の大きさによる。誰でもできるような仕事で、しかも個人の裁量が非常に小さい仕事でも、まずはミスのないように確実にこなすこと。次に速やかに実施すること。加えてマニュアルにない部分に不足があれば、改善を加えること。すなわち工夫すること。どうすれば雇用主や組織に役に立ち、喜んで貰えるかを考えることで工夫が生まれる。

 日本一かどうか。そこまでの下足番かどうかは兎も角、懸命に働く者を認め評価する組織・社会風土の大切さも小林一三氏は言いたかったものと思う。

 一三氏の次の言葉が彼の名言集の2番目にある。『お金がないから何もできないと言う人は、お金があっても何もできない』

 『お客さんが何を望んでいるかはお客さんに聞けばいいという理屈があるが、しかしそれは錯覚であって、お客さんが分かっていていちいち言ってくれるならわれわれのレゾンデートル(存在理由、存在価値)はなくなってしまう。お客さんに対してどういう提案が出来るかであって、その提案が受け入れられたときに初めてそれは客に認知され、売上げにつながる。』 69/2000

 この言葉は日本にコンビニエンスストアを初めて導入したセブンイレブンの鈴木敏文氏(1932- )のものであるが、似たような言葉を本田宗一郎氏(1906-1991)もソニーの盛田昭夫氏(1921-1999)も残している。

 新規性を重んじる実業家にとって、他人任せの製品開発や品揃えは真のマーケットインとは言えないということであるようだ。


本稿の『言葉』47/2000&69/2000は「人生を変える言葉2000」株式会社西東社2015年6月刊から引用しています



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人生を変える言葉2000 その3

2022年01月07日 | ブログ
D・カーネギーの言葉

 『2年間、人に好かれようと努力するよりも、
  2か月間、人を好きになったほうが、
  ずっと多くの友を得られるだろう。』 23/2000

 D・カーネギーは、「人を動かす」という世界的な大ベストセラー本を持つ。姉妹本としての「道は開ける」も相当読まれたのではないか。私も20歳代のころ2冊とも購読している。特に「人を動かす」には多くの示唆を受けた。

 企業人の能力として、初期はテクニカルスキル、部下を持つようになってはヒューマンスキル、上位のマネージャーとなってゆくにつれ、コンセプチュアル(概念化)スキルが重要となってくるが、「人を動かす」はヒューマンスキル向上に有効であったと思うのだ。

 D・カーネギーの名言・格言は数多く、その中のひとつに上述の言葉を編集者が選ばれたかは分からないが、私がここに取り上げた訳は明確である。武道のことわざに「3年修行するより、3年師を探せ」というのがあり、それに近い響きがあったからである。

 剣の修行などは、秘剣などと称される流派の奥義を求めて、修行者は全国を流浪することも多かった時代もあったようだ。剣筋などと聞くように、まさに最初に習う基礎の部分で間違うと、筋が悪くなって、努力はしてもあるところで、技量が伸びなくなってしまう。「3年師を探せ」の所以であろう。

 これは剣に限らず、いろんなスポーツまた楽器、ダンス、話術などの芸事に至るまでに通じることである。その世界の覇者と名指導者に多少のずれがある場合が多いのは、暗黙知を形式知に変える時点で、指導者の人間性が大きく関わるからであろう。コーチングでは、コーチは「自分の体験をそのまま押し付けてはならない」と教えている。

 『デール・カーネギーは、ミズリー州の農家に生まれ、州立の学芸大学に学んだ。そのころ、彼は異常な劣等感になやまされており、それを克服するために弁論を研究した。大学卒業後、教師、セールスマン、食肉会社員、行商人などの雑多な仕事を経験したが、1911年にはニューヨークにもどって、地方まわりの劇団に所属したのち、トラックのセールスマンをはじめた。そのうちに彼は、自分に最も適した仕事はやはり大学時代に研究した弁論術だと気づく。・・・ついに彼は、成人教育に自己の適性を見出したのである。

 そこにいたるまでの彼の放浪は、決してむだではなかった。世の辛酸をなめつくし、社会の表裏を知りつくして、ついに彼は人間性の秘密をさぐりあてたのである。・・・』創元社昭和33年初版刊「人を動かす」訳者(山口博)、あとがきより


本稿の『言葉』23/2000は「人生を変える言葉2000」株式会社西東社2015年6月刊から引用しています




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人生を変える言葉2000 その2

2022年01月04日 | ブログ
オードリー・ヘップバーンの言葉

 ネットで検索するといっぱい出てくるのには驚いた。ざっと見ではあるが、私が紹介しようとしている言葉はなかった。

 Wikipediaによれば、彼女(Audrey Hepburn)は1929年ベルギーに生まれ、1993年スイスで亡くなった(享年63歳)イギリス人。米国で最も偉大な女優としてベスト3にランクインされているという。

 私など映画の評論などできる知見はないが、彼女の「ローマの休日」は、映画史に残る最高傑作のひとつではないかと思う。1953年アカデミー賞主演女優賞を獲得。

 もうだいぶん前になるが、「映画史にその名を刻む“不滅の名作洋画『140選』”」というDVDのセットを購入して順次鑑賞しているが、これは1930年代から1950年代のハリウッド映画最盛期の作品ばかりと思われる。どれもこれも素晴らしいものばかりだ。

 わが国では1970年代、80年代歌謡曲の全盛時代があった。名作曲家、名作詞家そして優れたプロジューサーや歌手が集った。同時期家電、その後日本の車やアニメは世界を席巻。

 人類の歴史は面白い、ある場所で天才たちが湧き、巨大な帝国が勃興し消えてゆく。エジプト、ギリシャ、ローマ、秦、蒙古、スペイン、英国、米国。覇者はいつしか消える。ルネッサンスがあり、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、セザンヌ、マネ、ゴッホ、北斎、歌麿、ピカソ。クラシックの世界でもバッハ、ハイドン、ベートーベン、シューベルト、モーツアルト。不朽の名作群は消えない、後世に多大の影響を残し続ける。映画史しかり、文学作品しかり。

 本書の2000の言葉の16番目にヘップバーンの言葉が刻まれている。

『美しい唇であるためには、
 美しい言葉を使いなさい。
 美しい瞳であるためには、
 他人の美点を探しなさい。』

 彼女は、自分が美人であると思ったことは無いと言っていたそうだが、美貌とは心からにじみ出るものという信念が、この言葉からも伺える。


本稿の『言葉』は「人生を変える言葉2000」株式会社西東社2015年6月刊から引用しています




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人生を変える言葉2000 その1

2022年01月01日 | ブログ
プロローグ

 「人生を変える言葉2000」という本が、株式会社西東社から2015年6月に刊行されている。価格は750円+税。383ページに亘り、まさに2000の言葉で埋めている。一体何人の編集者がどのくらいの時間を掛けて出版に漕ぎつけたものか。採算はとれたものか。

 巻頭に『1日一つずつ、胸に刺さる言葉のシャワーを5年間も浴び続ければ、ポジティブな感情が習慣化するのではないか      。そうした思いが本書のスタートでした。1年365日×5年=1825。これでは、ちょっと中途半端なので、2000の言葉、1年400ずつとしました。・・・・本書に出会って、何かしら生きる指針となる言葉が見つかることを願ってやみません。そして、本書と出会う前より、少しでも心が前に向かっていただけるのであれば幸いです。本書は夜明けの風です。』とある。

 いくらで買ったのか忘れたが、この本を私は古本店で買った。その意味で出版社に何の貢献もしていないことが少し気になっている。本稿で一部でも内容を紹介し、自分も買ってみようかと思う人が一人でもあれば幸いです。ネットには同名の何種類かの本が、メルカリ等で販売されている。まこと「小さな親切大きなお世話」単なる著作の無断引用になっているだけかもしれませんが、そこはどうかお目こぼしのほど。2000の中から私の選んだ響いた言葉をご笑納下さい。




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