中小企業診断士 泉台経営コンサルタント事務所 ブログ

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74歳の独り言 第10回

2021年10月28日 | ブログ
文化勲章

 来る11月3日は文化の日。皇居では恒例の文化勲章授与式が行われるが、今年はミスタープロ野球長嶋茂雄さんが受賞されるという。素晴らしいことだ。個人的つながりなどない人の受賞が、「おめでとうございます」というより、自分事の様に嬉しくなるのは、まさにこの方のスーパースターの所以であろう。スポーツ界では水泳の古橋広之進さんの2008年受賞以来2人目という。

 このような場合、彼が選ばれるならあの方はどうなのというのが、特にスポーツの世界では出てくることがある。候補として実名を挙げられた方は不愉快に違いない。打率や本塁打、タイトル数など、数値で残る記録だけで貢献度や文化は語れないということを分かっていない人の言だ。

 長嶋語録というのが一杯ある。揶揄的に捏造されたものも多かろうが、作者にも悪意はなかったであろう。実生活で語録を裏付ける話が一杯あるようだ。たけしさんは私などと同じ昭和22年生まれで、確か学年は1学年先輩になる。たけしさんも相当の長嶋ファンであるようだが、実際に接してのファンだから重みが違う。たけしさんが長嶋さんからゴルフに誘われて、ゴルフ場で待っていると現れた長嶋さんが一言「やあ、たけしさん、今日は誰とゴルフですか」。

 同じ千葉県出身の阪神の掛布選手の現役時代、スランプ時に長嶋さんにアドバイスを求めた。劇画のような疑似音だらけの説明だったが、翌日掛布選手は見事に復調していたという。

 長嶋さんは石原裕次郎(1934-1987)さんとも交流があった。裕次郎さんは「背番号3、言わずと知れた男長嶋イカスじゃないか・・・」(「男の友情背番号3」:昭和34年)という長嶋讃歌を残している。

 デビュー戦で、国鉄金田投手から4打席4三振という屈辱を味わいながら翌年には、天覧試合で阪神村山投手からのサヨナラホームラン。村山投手は、「あれはファールだった」と悔しがり、金田投手は「結果4三振を奪ったけれど、長嶋のスイングの鋭さにはひやひやだった」ように述べていた。

 世に言うON砲は、アベックホームラン106回、そのうち連続砲が29回という。世界一のホームラン王となった王さんを顕彰するために設けられた(1977年)国民栄誉賞に、遅れること36年長嶋さんも松井秀喜さんと共に受賞している。記憶の長嶋、記録の王などと言われるが、長嶋さんは17年間の現役で、2,186試合出場、2,471安打(最多安打10回)、首位打者6回、本塁打444本(本塁打王2回)、1,522打点(打点王5回)、MVP5回、ベストナイン17回、盗塁190、終身打率305.などの記録を残している。加えて、立教大学時代に砂押監督の猛特訓に耐えた華麗な守備があった。言うまでもなく、まさに走攻守に秀でた名選手であったのだ。

 長嶋茂雄は永遠に不滅である。




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74歳の独り言 第9回

2021年10月25日 | ブログ
続、10月からのテレビついでにコロナ感染者激減

 最近大ブレイクした女優、江口のりこの連ドラ初主演で話題となったフジ木曜劇場の「SUPER RICH」はいい。脚本の溝井英一デービス氏は、「監察医朝顔」で共同脚本者となっている。プロジュースがやはり「監察医朝顔」や「グッド・ドクター」を手掛けた金城綾香氏。ドラマの勘所を掴んでおられる。「グッド・ドクター」は数年前になるが、毎週楽しみに観たものだ。

 江口の共演者となる赤楚衛二(あかそえいじ)は、私には初めて見る顔だったけれど、目の輝きや一途な役作りに好感が持てた。出演者の一人古田新太も好きな役者の一人だ。当ドラマには関係しないが、佐藤二郎、ムロツヨシなどと似た温もりがある。「人は悲しみが多いほど、人にはやさしく出来るのだから」武田鉄也の「贈る言葉」の一説を思い出させる人たちだ。

 江口演じる女性社長氷河衛がベンチャー的に立ち上げた企業が、共同経営者の背任で徹底的な窮地に落ち込むが、社員は何らかの因縁で氷河の下に集まって来た人達のようで、出ていく社員は居ない。社長の社員を思う気持ちもよく描かれており、企業の範という雰囲気がいい。

 話変わるけど、10月22日の千葉県内の新型コロナ感染者数は5人とのこと。昨年(2020年)3月頃から感染が確認されるようになってから20か月になるのだけれど、この間の感染者累計は県内100,226人というから、1日当たりの感染者数の平均は167人。5人という数字がいかに少ないかという事。

 東京都なども最近は毎日50人を下回る日が続いている。今年5月ごろからワクチン接種が始まり半年。多くの人(約68%)が2回接種を終えたことが、急速な感染数減少につながったものであろう。効果の持続性からすでに3回目の接種が計画されているようだし、国内製ワクチン(塩野義製薬)も完成しそうという朗報もある。

 これを受けて、各自治体では、飲食店などに課していた酒類の販売や営業の時間制限など、週明けにも順次撤廃されるようだ。ライブなど各種イベントも観客総動員できるようになり、GoToトラベルも予算の半分くらいは残っているようで、開始しても不安は少ない。関係事業者に笑顔が戻ってくることだろう。

 とはいって、隣国ロシアや中国でデルタ株の感染が報告されており、英国でも1日の感染者数5万人という。世界的に収束しているわけでもなく、国内でも第6波を警戒する声も強い。病気の回復期の養生の大切さを思えば、行動は慎重にしたいものだ。

 感染者数の低下は衆院選挙の与党には追い風と思われるが、安倍-菅政権の負の遺産と新幹事長の不人気が、野党共闘につながり小選挙区個々の自民党候補者には逆風が吹いているようだ。もっともそれは自民各候補の自助不足、自業自得であり、国民に自助を求める前に、自分たちの心根を正すべきだったのだ。それにしても、元民主党の重鎮同士の戦いあり、自民党に入りたい元民主党の有力者の無所属候補あり、2009年の政権交代のいい加減さが、今の「政権交代」の連呼を虚しく響かせている。

一部俳優さんたちの敬称を省略させていただきました。





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74歳の独り言 第8回

2021年10月22日 | ブログ
10月からのテレビ

 「相棒」season20が始まって、テレビ画面が引き締まってきたが、実は内容が私にはよく理解できていない。自民党幹事長とか、政権の官房長官というのはドラマでは大抵悪役で、実際にもそうなのだろう、ささやかなテレビ局の悪徳政治家への礫のようである。もっともその程度で動じる人々ではない。政治家殺すに刃物は要らぬ、選挙で落とせばただの人。という手があるのだが、現実には簡単ではない。もっとも安倍政権を長年官房長官として支えた前総理は、支える人を間違えていたようで、この度の選挙はどうも現実に厳しそうだ。やはり自身の選挙区は生まれ育った田舎にしておくべきだった。もっとも郷土が生んだ総理大臣へのリスペクトも、利益共有者以外は本質を見るような傾向が感じられるから、菅氏など秋田でも安泰では無かろうと思う。

 「ラジエーションハウスⅡ」も始まり、期待していたが、2年前のドラマの恋模様が、この2年間で主役の実生活での結婚で薄れてしまった感がある。役者さんにとっては、どんな役でもあくまで演技であろうが、恋模様は真底ドラマの二人に成り切って、相手を本当に大好きのレベルに高めて恋愛を演じるのでなければ、観る人に共感を与えないよいうに思う。

 話題を呼んだ日曜劇場「東京MER~走る緊急救命室~」に続いて、「日本沈没-希望の人ー」が始まった。現代はテレビドラマであっても、CGなど駆使しているのであろう、災害現場の惨状などもそれらしく見せる。灯台のある孤島を見事に海中に引きずり込んでいた。

 現実問題、その道の権威と言われる学者が、住んでいる地べたが海底に沈むという予知を広報したとして、その信憑性と現実性をどこまで信じて対応するかは、1次的には政権を担当する政治家の仕事であろうが、2次的には国民一人一人の対応となる。

 海外に別荘を持つ富裕層は、当面そこで暮らして様子見もできる。仕事の関係で海外に知己の多い人もどうにかなるかも知れない。ドラマのようにまず関東圏が沈むとして、そうであればドラマのように、北海道など土地への事前投資が起こり、地価高騰が起こるかも知れない。近畿圏、中国四国九州が残ったとしても、庶民の多くは難民となり豪州などの砂漠にでも暮らすことになるかもしれない。

 原作本も読んでおらず、過去の同名の映画も見ていないので良く知らないのだけれど、九州や沖縄などはどういう設定になっているのか。NHKの「ブラタモリ」などでも列島の成り立ちなどの解説がよくされるけれど、地震のメカニズムにも使われるけれど、ユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレートとフイリッピン海プレートが押し合っている日本列島は、沈むにしても全体が一気に沈むとは考えにくい。関東圏は北米プレートの南端上にあり、フイリッピン海プレートが弱まり北米プレートが崩れると確かに関東圏は危ない。

 中共を隣国に持つわが国は、安全保障上も世界で最も危険な地域にある。中共の1,250発の核弾頭ミサイルの射程内(週刊新潮)に列島はある。尖閣そして台湾への中共の軍事進攻に際して、日米英豪印連合軍の出方次第で、中共は世界の禁を破り、核保有国でないわが国(米軍基地には核は存在する?)への核攻撃を行うかもしれない。死ねば諸共、大和魂は死なずと覚悟は持つべきと思う。どんな時も世界の多くの場所で日本人は生き続けている。





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74歳の独り言 第7回

2021年10月19日 | ブログ
政治家の人気ランキング

 都道府県の魅力度ランキングの結果に、群馬県の山本一太知事が嚙みついて、噛みついたことにも賛否両論。そもそも何を根拠にあなたの県には、他県と比べて魅力が少ないと言っているのか。誰も明確な根拠を知っているわけでもなかろうが、何となく分かった振りで、知ったかぶりではある。上位に北海道や京都府、沖縄県、東京都などあって、観光として行きたい魅力度という意味が感じられ、加えて東京都などは交通網の充実や文化、ファッションはじめ最先端が揃っているから、少々人は多すぎる感があるがいいかで、全体として納得感がないわけではない。

 どなたかが言っていたことの受け売りだけど、カナダなど夏に観光に行った人はその自然の素晴らしさに移住したいとさえ思うのだけれど、ほとんどの人は冬の厳しさを耐えられないという。北海道や京都、沖縄なども同様ではないか。都合の良い時に行きたくなる魅力は高いが、住むにはどうか。もっとも札幌などは住むにも良いらしい。

 話変わって今日の主題、最新の週刊朝日が出した「好きな政治家」、「嫌いな政治家」ランキング。他人が評価しての好きとか嫌いとかは、魅力のあるなしとは多少違って、すべて感情論だからどう評価されようが、しかも公的人間である政治家はしようがない。

 しかし、「やはり河野氏は強かった」。などの見出し付きでネット(Yahooニュース)などで喧伝されると、いかにも今回の自民党の総裁選の結果が民意を無視したもので、結果、総選挙では苦しむことになるような印象に誘導する意図さえ感じてしまう。

 河野氏は総裁選で確かに議員票は3位だったが、党員票では断トツだったから、一般に人気が高いことは分かるが、その理由が良く分からない。確かに韓国大使や中共の外相に、喧嘩を売るような発言があったことが、普通の政治家と違って、国民一般には心強く映ったのではないかとは思っていた。しかし、総裁選では身内企業の中共との関わりが暴露され、曳いては毛沢東バッチを付けているとのデマさえ飛んだ。父親の洋平氏の従軍慰安婦に関する官房長官談話は未だに評判が悪い。父親は関係が無いとも言えはしない。

 まあ好きな政治家1位は良いとして、2位は3位はと見ると、志位和夫氏、長妻昭氏の名が続く。6位7位8位には枝野幸男氏、小沢一郎氏、小池晃氏が入っている。136人から1人3票迄の投票での結果ということだが、136人とはどういう人か、最後の方に書いてある。「週刊朝日」公式ツイッターとAERA dot.で募集した136人ということ。全く国民全体の意思を表したものになっていない。看板倒れで、公表されるべき統計データでは無かろうと思う。

 にも拘らず、「永田町の常識と国民の感覚とのズレを感じます。政界にいる人たちでは予想できない顔ぶれ。皆、ブレない人であるのがポイントですね。反タカ派が多く、全体のトレンドとして“安倍疲れ”があるのではないでしょうか」とジャーナリストの角田浩一氏に述べさせている。「統計」が分からないジャーナリストは要らない。単なる統計の嘘の見本でしかないランキングであった。





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74歳の独り言 第6回

2021年10月16日 | ブログ
衆議院解散

 今回の解散は大義も何も要らない。衆議院議員4年の任期満了である。恒例の万歳三唱は与野党を問わずほぼ全員が唱和していたように見えた。ただ、今回岸田総理は予定の解散日より1週間程度解散を早めたため、ポスター掲示板や選挙カーの準備など従事者には通常より忙しいようだ。

 一部に、解散を少しでも早めたのは小池都知事の「ファーストの会」の国政進出の準備を少しでも阻害する意図があったのではないか、などとも言われたりしていたが、今の与党には小池都知事など眼中にはなかったと思う。岸田総理の二階前幹事長切りは見事で、二階氏に寄り添って国政復帰を目指しているように見えていた小池氏の芽は摘まれたように思う。野田氏は大臣として踏みとどまったが、いずれにせよ年老いた男性権力者にすり寄る女性議員ほどみっともないものはない。女性の社会進出、国会進出を言うなら、女性議員同士がもっと連携して力を付けるべきだし、見習う権力者を選ぶべきだ。高市氏なども安倍氏からは距離を取った方が将来にとっていいように思ってしまう。

 国会の衆議院議員は「常在戦場」だから、任期切れを間近にして1週間早まったことをどうこういう資格は野党にもなかろうと思う。コロナの感染が一服感のあるこの時期、タイミングとしては良かったのではないか。

 それにしても岸田総理の公約の柱を野党がパクったとは言わないが、与野党とも富の配分について似たようなものとなった。もっとも立憲民主党などは減税に重きをおいており、実現性には疑問符が付く。時限的に消費税を半分にする、年収1000万程度までの所得税免除、低所得者に年間12万円給付など。昔から野党の公約は毛鉤と言われ、仮に政権交代が起きたとしても実現は難しいと思われるものが多い。もっとも法人税の累進課税化は良いと思う。現状大企業はいろいろな減税策を講じて実質あまり税金を支払っていないそうだ。それにしても野党は未だに辺野古基地反対を唱えているが、それがこの国に得るところがあるのだろうか。単なる感情論では国家の存続さえ危うくさせるだけのように思う。

 今回の選挙では自由民主党は議席を減らすだろうと言われている。前総理でさえ、横浜市長選の結果からも危ないのではと言われたりした。小選挙区制で野党が連携して小選挙区の候補を一本化できれば、自民党の多くの議員は過去の数字の上では結構危ういようだ。しかも今回の総選挙は、モリカケサクラが大きく問題化して初めてのことになるようで、岸田総理へも再調査などの意思の確認が野党からは要求される。総理は代わっても自民党への不信感となっている。

 本来、公明党と自民党は組むべきではない。公明党と組むことで、自民党議員の自力集票力の大きな低下にもつながっていると思う。何もしなくて一定の支持票を得られることで、浮動票層への政策のアピールとその実行に緩みが出ると感じる。

 いずれにしても、与野党共に国会議員は現実を直視し、国家存続と国民の生命財産維持を最優先に考えるべきである。国民有権者は投票に行くべきである。




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74歳の独り言 第5回

2021年10月13日 | ブログ
この国の喫緊の課題

 岸田内閣が誕生したが、まだ全体像は分からない。格差是正や中間層の拡充を訴え、成長の果実を低所得者層にもきちんと分配するなど、これまでの株主資本主義とは一線を画した主張は、一部に社会主義シフトとさえ言われたりするけれど、社会の在り方として間違ってはいないと思う。

 初期の内閣支持率が麻生政権以来の低さと言うのも、甘利幹事長はじめ閣僚にも過去のお金にまつわる不祥事が、十分国民に説明され納得されていないことが大きい。内閣発足時の支持率として高くはないが、不支持率は低く、自由民主党の政党支持率も向上したのではないか。

 安倍、菅政権への嫌悪感は、コロナ対応も大きいが、首相自身の身内の不祥事に始まり、桜を見る会に代表される、政権の私物化というイメージが大きい。加えて一部の権力者に権限が集中してゆく傾向が顕著で、言わば独裁化の兆しが見え見えになったこと。官僚に加え検察迄の人事権を握り、異なる考え方の官僚はどなりつけ追い出すという噂。不祥事も「不起訴」で決着させて説明が不十分。党の金をどう使おうが勝手とばかり、選挙で候補者に極端な差を付けて、気に入らない候補者は自党であろうが蹴落とす。今や税金で政党助成金が分配されていることを忘れたわけでもあるまいに。

 このような事例を挙げるまでもなく、野党による岸田政権への追求の文言である、「安倍、菅政権と同じ」というのは全く当たっていないと思う。

 それにしても幹事長が二階氏から甘利氏に代わって、菅政権発足時の内閣支持率より低下する現象は、まだ日本国民には中共の脅威が十分に理解されていない証拠ではないか。甘利氏については知らない。しかし二階氏については媚中派の頭目で、その功でパンダも和歌山の選挙区の動物園にはたくさん居るらしい。

 これまでの体たらくの政権が続いた間に、わが国は中共との経済的つながりを徹底的に強め、国民の8割が中共嫌いでも、政治家は経済的つながりの強い隣国中国は、日米同盟の米国と同等の最重要国家であるとの認識が行き渡った。今や小規模の企業でも中国抜きに事業が成り立ちにくい状況になっているようだ。能天気の有識者には未だ中国3000年の歴史の信奉者も多く、日本が学んだ大陸の文化を持ち上げる輩が居るが、過去の中国と現在の中共は全く異なる国家であることを理解していない。

 この度習近平主席は、台湾は内政問題であり、国家の統一に自信を持っている旨の発言をしている。その発言に続く行動が、東アジアの安全と経済にどれだけ危険なことか。中共はどこにでも勝手に国境線を引く。東シナ海しかり、尖閣周辺しかり。第一列島線、第二列島線、そして防空識別圏設定。中共の好き放題を放置して、国際的な報復処置は無い。

 唯一トランプ前大統領の、中共製品に多額の関税を掛けて起こした経済戦争があるくらいだが、トランプ氏も中共発のコロナに敗れた。

 中共は台湾進攻の前に、尖閣を取りに来る。周辺の制海権を確保するためだ。呑気に北京オリンピックに備えて選手強化を図っている時ではない。






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74歳の独り言 第4回

2021年10月10日 | ブログ
コロナ禍は誰が為政者でも同じか

 コロナの前に敵前逃亡した安倍総理に代わり、その政権で長く官房長官を務めた無派閥の菅氏が手を挙げた。党内の権力を維持したい二階幹事長がいち早くこれに呼応し、支持を表明したこと、石破氏などに絶対に総理の椅子を渡したくない安倍、麻生連合がこれに乗っかり、党内議論もされないまま大勢は瞬く間に決した。無責任の極みである。将来自民党暗黒史の一部として彼らの名は刻まれるであろう。

 その後も欧米はじめ全世界で新型コロナは蔓延し、その中では日本は比較的感染者数、死者が少なく、ワクチン接種の進んだこの頃では、荒れ狂った第5波も収束の兆しをみせてきた。しかし、菅政権後半は中等症のコロナ患者さえ病院に収容することができず、見殺しにしてしまった事例が続出した。このため菅政権への怨嗟が国内に満ち、退陣へとつながった。欧米に比べて感染者が少なかったのは、黒潮に守られた島国であったこと。国民にマスク着用に抵抗が少なかったこと。周囲と同調する意識の強いことは、感染症には非常に有効に作用したのではないか。勿論死者が少ないことは、医療従事者の献身的な努力があったことも見逃せない。

 テレビのワイドショーなどのコメンテーターの発言として、「誰が政権を担っていてもコロナ対応は同じようなもの」というのがよく聞かれた。確かに政権交代で野党が政権を担ってみれば、大震災が起こり、その対応に右往左往するばかりの政権を見て来た人々には、事あるときに誰が為政者でも同じようなものと映ってしまうのである。政治の危機管理の拙さを国民は諦めているのだ。

 しかし、安倍・菅政権のコロナ対応には致命的な過誤があった。一つは、十分に感染が収まっていない時期にGoToキャンペーンを予定よりも前倒しで開始し、その後の感染拡大には、どのような分析に基づいたか知らないが、旅行による感染拡大は非常に小さいと力説し、なかなか中止しようとしなかったこと。

 次に東京オリンピック開催は、延期または中止の意見が国民の大多数であったにも関わらず、G7で各国首脳の同意まで取り付けて決行したこと。勿論関係者の入国に際しての水際対策や無観客開催、関係者の行動を規制するガイドブックの作成・配布、など予防措置はやったけれど、結果第5波は、変異株だけの所為ではなく、オリンピック開催によるものと考えられること。感染拡大への証拠はないとか、国の信用維持のために五輪開催は必要だったなど、五輪推進派の失われた命を軽んじる発言もある。世界がコロナにおびえる中、所詮スポーツイベントを延期や中止にしても世界の理解は得られた筈だ。

 今更ではあるが、昨年延期を決めた時に、猶予をみて2年延期にすれば良かった。後からなら誰でも言えるではない。延期期間の決定も、五輪の決行も為政者個人の欲望の為との風聞がある。

 東京都にしても、五輪を中止か延期して、選手村を感染者の療養所として活用する術はなかったのか。私たち70代以上の人々が、子供の頃に教わったリーダー像とは「稲むらの火」に代表される、自身の財産さえ犠牲にして惨禍から村人の命を救った実話にある通りである。



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74歳の独り言 第3回

2021年10月07日 | ブログ
新総理誕生

 今月4日、岸田新総理、岸田政権が誕生した。組閣を見て、相変わらず野党やマスコミは、安倍、麻生派閥の影響力が強く、安倍・菅路線と自民党は変わっていない。との論評が多いが、所詮同じ政党であり、急に変えられるものでもなく、また変化が、特に「急激な変化」が良いのかどうか。

 とは言って、菅政権から岸田政権への交代は、まさに政権交代と言える変化であったと感じている。まず、安倍氏、二階氏、菅氏がテレビのニュース番組に登場する頻度が相当落ちるであろうだけでも、個人的には大きなストレス軽減になる。

 今更、菅政権の功績を挙げて、気の毒だったとかいうテレビのコメンテーターなどが居るけれど、一国のトップリーダーの責任の捉え方ができていない人の弁だ。気の毒どころか1年間も最高権力者の気分を味わえただけでも過分な良い人生だったのではないか。1年で退任せざるを得ないことになったのは、その傲慢さゆえの自業自得(自助不足)そのものである。

 リーダーは勿論何をやったかでも評価されるが、その知性・品格・教養からにじみ出る人間性が組織の人々に好印象と安心を与え、啓発さえさせるものでなければならない。その点、近年のこの国の総理大臣を診て、小泉さんは兎も角、その後の安倍氏、福田氏、麻生氏、鳩山氏、菅氏、野田氏、そして安倍氏、菅氏と続く面々は到底合格点に及ばないのではないか。 この度の岸田総理の誕生で、久方ぶりに総理らしい総理が誕生したと思われて仕方がない。

 野党が与党を攻撃するのは仕方がないが、一緒になってマスコミが細田派(実質、安倍派などと言われているが、現実に安倍氏が領袖になれば相当数の脱藩が出るのではないか:全くの私見)や麻生派に忖度した論功組閣などと、いつもの論を展開するのは如何なものか。細田派は最大派閥であり、員数割にしても多くの議員を登用する必要があり、麻生派は元々宏池会(池田勇人元総理を祖とする)の分家で、岸田さんからすれば党内で細田派に対抗する意味でも宏池会集結を目指している筈だから、ある程度優遇するのは当然である。

 特に細田派からの人材登用は、なるべく安倍氏に遠い人を選んでいるという。官房長官となった松野氏(細田派)なども2012年の総裁選では当時の派閥領袖の町村氏が立候補したが、同じ派閥の安倍氏が下剋上で、派閥を抜けて立候補し、石破氏を決選投票で破って長期政権を成したのだが、この際は町村氏を支持していたという。今回の総裁選でも安倍氏推しの高市氏ではなく、岸田氏を支持していた。松野氏は岸田政調会長の際の代理を務めてもいたゆえもあるようだ。官房長官には自派閥からを期待した岸田派面々も多かったろうが、官房副長官2名には岸田派から選んでいる。

 岸田氏は同じ広島県人でもある池田勇人氏の後継として、令和所得倍増、格差是正、中間層の拡充などを挙げている。まずは菅氏、安倍氏取り巻きの政府諮問機関から、媚中・親中儲け主義の財界人を入れ替える必要があろう。



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74歳の独り言 第2回

2021年10月04日 | ブログ
新総裁誕生

 珍しく、私推しの人が自民党総裁選で勝利した。もっとも候補者4名の方々をみて、政治は分からなくても普通の方なら岸田さんがいいと思うに違いない。

 野田さんは論外として、河野さんも高市さんも今回善戦したけれど、終わってみれば当然の結果だ。兎角自民党の派閥は評判が悪いが、それでも政治家だけではないけれど、見所のある人には自然と人が寄って来て、同士集団が出来てくるのは自然なことで、政治家として自然にその中心に居るような人でないと、一国の総理を務める資格はないのではないか。

 その意味で、安倍氏も菅氏も有資格者ではなかった。小泉さんも派閥の領袖でなかったし、その後継者選びのいい加減さと、その後の国民が選んだ幼稚な政権交代が、足音もなくこの国を凋落させていった。

 何度も言うけれど、私は本稿において、2009年の政権交代は駄目だと言い続けた。過去にも小沢氏主導の政権交代がどのような結果を辿ったか。物忘れの激しい日本人ならではで、鳩山氏や菅(かん)氏にすれば、総理に成れる又とないチャンスだから、毒饅頭でも覚悟だったかどうか。もっとも三者三様ながら似た者同士ではある。

 民主党政権のトラウマが安倍長期政権を産み、中共をさらに増長させた。政権奪還までは威勢の良かった安倍総理は、靖国参拝は1度きり。尖閣に公務員常駐など検討もしなかったのではないか。竹島返還の国家行事への格上げさえ実行しなかった。北海道が中国人に買い漁られていると産経新聞の記者がレポートしても、何の対策も講じようとせず、中国のNo.2の李克強首相が来日の時は、安倍首相は北海道まで付き添った。アベノミクス成長戦略には外国からの投資が必要という単純な発想が、中共からの国土買い取りでも推奨しそうな勢いだった。媚中派の頭目二階幹事長の訪中に親書を持たせ、中共の一帯一路にまで協力する姿勢を見せた。極めつけが習近平主席への国賓招聘である。コロナで実行されなかったが、すべて自身の政権の延命のためでしかない。

 今回、高市氏の総裁選立候補に際して、安倍氏は全面的に支援していたそうだが、当初は2,3位連合で河野政権阻止の目論見は、途中から高市政権樹立を目論んでいるように見えた。流石に自民党国会議員もそこまで馬鹿ではないので、踏ん張ったが、この度岸田さんが1票差とはいえ1位通過で決選投票に進んだのは大いに喜ぶべき結果だった。安倍氏の目論見を、恩着せを最小限に食い止めることができた。

 自民党執行部や大臣ポストで、目論見が外れた議員さんも多く出るだろうが、ポストには限りがある。「なぜあの人が」もあるだろうが、岸田政権への交代は安倍・菅政権の1強傲慢・私物化政治からの脱却、そして貧困層の増大に歯止めを掛けようするもので、その意味において期待している。

 対、中共に関しては、高市新政調会長にも期待している。まずは私有財産権の法整備を再構築して、長期に日本に住んでいること、日本人であることなどの条件付きでなければ、国内不動産の取得を認めない法案の早期成立を切に希望している。 



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74歳の独り言 第1回

2021年10月01日 | ブログ
どうでも良いが言いたくて

 大相撲の白鵬がようやく引退するという。横綱は休場しても地位が下がらないから、体に悪いところがあっても養生しながらその地位に留まり続け復帰できる。横綱在位など功績にはならない。給料のタダ取り期間が長いとは言える。

 あれだけ言動が物議を醸しながら、長くその地位に留まったものだ。さすが大陸人だ。普通の恥を知る日本人なら耐えられずに早々に辞めている。

 もっともあの総理も長きに亘って権力の座にあぐらを掻き、今は新しい総理を裏から操る算段である。そういう意味で、白鵬のような横綱を産んだのも、わが国の政治の低迷、政治におけるリーダーシップの劣化に影響を受けたものに映る。地位にある者がその言動に責任を持たない、要は時代の空気なのだ。

 この時代、わが国は芸能・スポーツ・文化や超高速「富岳」のような最先端技術など、世界に負けていないのに政治家には人材が枯渇している。前にも書いたけれど、「学歴無用論」が独り歩きして、政治家に学歴は不問となった。建国以来この国では、勤勉を旨とし、研鑽努力を美徳として励んだ人間が出世してゆくものだった。しかし政治の世界は、世襲が完全に定着し、その反動として「叩き上げ」が売りになり、けっして賢そうに見えない実務派と称する権力者も生んだ。

 相撲界の親方連中など、白鵬を守り貴乃花親方を追い出した。NHKの相撲解説の北の富士さんなど、結構視聴者に人気があるようだが、核心的な発言はほとんどしない。何のことはない、現理事長は自身の弟子だったのだ。白鵬の引退に際しても「白鵬の努力は見習うべき」と言い、擁護とも取れる発言をしていた。剣豪の物語でも身に着けた剣術をどう生かすかが問われ評価されたものだ。横綱は日本の高格の神社にさえ奉納土俵入りを行う身だ。腐臭の漂うこれまでの言動が、本人の勝つことへの努力でチャラになるものではない。

 そもそもNHKという組織が、いい番組もいっぱい作りながら胡散臭い体質を持っている。出身の政治家、評論家、物書き、元アナウンサーなど、それなりに活躍している人々を見ても何かが足りない。余分な尻尾を持っているように見受ける。大相撲もNHKしか実況しない。すなわち競争がない。全日本柔道や剣道選手権もNHKしか実況しないが、優勝者インタビューで万歳をした選手は聞かない。場を仕切るインタビューのアナウンサーの責任でもある。

 大企業なども子会社の社長に勤め終えた元役員を送り込んだりすると、業績は上がらないことが多い。見どころのある若手社員を登用し、そこで実績を挙げれば本社へ返して場を与える方式が良いようだ。

 一方、NHKは何か公的機関の代表のように見える。公務員の定年後のおいしい就職先が児童福祉関連や教育委員会等々の幹部でないことを願う。幼児虐待やいじめ問題に後手後手となり悲劇を繰り返すのも、それらのトップに座っている人間の余生の就職先による「ひたむきさ」の欠如によるものでないかと危惧するのだ。



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