旧統一教会問題
『旧統一教会との関係が相次いで明らかになっていた山際経済再生担当大臣は、24日夜、岸田総理大臣に対し、政権運営に迷惑をかけたくないとして、辞表を提出し辞任しました。事実上の更迭とみられます。』
翌日の『国会では、安倍元総理大臣に対する追悼演説が衆議院本会議で行われ、立憲民主党の野田元総理大臣が故人をしのびました。』
『旧統一教会の活動がこれほどまでに大きく取り上げられるようになったのは、去る7月8日、参院選候補者の応援に訪れた奈良県内で、安倍元総理が演説中に背後から銃撃されて亡くなったことによる。』
当初は犯人の単なる思い込みで、間違った恨みを募らせて犯行に及んだのかと思ったものだが、知らなかっただけだった。犯人が直接犯行を決意したのは、昨年9月、安倍元総理の旧統一教会の関連団体へ送ったメッセージ動画が、協会の布教活動推進のため全世界に発信されており、これを見た犯人が、協会トップの代わりに選挙の街頭演説で、狙いやすい安倍氏を襲撃したものだった。安倍氏の協会との関係は、祖父の岸元総理から3代にわたる関係であったことなど、知らなかったことであった。
その元総理を、慣例の「内閣・自民党葬」ではなく「国葬」にしたから一般国民は「おかしい」となった。国葬反対運動が起ったが、国民の声を聴くはずの岸田総理は動じなかった。内閣支持率は急落し、現在支持27.4%。不支持は43%。(時事通信)
それにしても片や統一教会絡みで大臣職を棒に振り、片や狙撃されて殺害されたこともあってか「国葬」で送られ、大臣罷免の翌日の国会ではその追悼演説で、野田元総理が名演説をぶったそうだ。野田さんは松下幸之助氏が起こした松下政経塾の1期性で5年間学んだという。一説にはその間、主に演説の仕方を練習していたと聞くが、それが多いに役立った。
それにしても旧統一教会と関係の深い議員、現・元大臣、現自民党の要職にある方など、両手にも余るであろう。岸田総理は本当に旧統一教会に解散を命じられるのか。最近またまた安倍氏が統一教会幹部を自民党本部に招いたときの写真が出て来たとの報道もあるが、関連の調査は本当に必要ないのか。
昔から政治家と宗教団体との関りは普通に語られていた。当の宗教団体が詐欺まがいの物品販売や高額の献金(お布施)要求などの疑いがなければ、政治家であっても「信教の自由」である。テレビのインタビューに岸前防衛大臣など、旧統一教会の悪行の噂を知っていながら、付き合っていたと証言していたが、しがらみで一度でもお世話になると抜けにくい現実があるようだ。
それにしても国内10万人程度の信者から毎年600億円程度のお布施を受けていたという旧統一教会。その多くが韓国に送金されていた。経済活動で中共にぼったくられ、宗教関係で韓国にもぼったくられ、所得税に消費税、固定資産税にガソリン税、国民健康保険料や介護保険料にしても税金のようなもので、使わなくても還付されるわけでもない。
旧統一教会被害者救済の声があるが、どうかその財源は、協会を解散させてそこからの没収金で賄って欲しい。