コロナ禍にある他国を尻目に、中国人民解放軍は、他国の鼻先で軍事挑発を繰り返しているらしい。尖閣諸島周辺のわが国への領海侵犯はコロナ騒動が始まって1.5倍以上になっているという。武漢で新型コロナ感染が始まった頃、東京都に数十万着の感染防護服を送れと命じたどこかの党の幹事長が居たけれど、その返礼がこの姿である。
米国にコロナ感染が急速に広まった頃、人民軍は日本の真珠湾攻撃を模したつもりか、航空母艦を中心に機動部隊をハワイ沖まで送る示威行為を行っている。現在米軍の航空母艦は兵士のコロナ感染で活動できない艦があるようだが、その間隙を突くものだ。
安倍政権は、トランプ大統領との蜜月を強調し、戦後最も緊密な日米同盟を築いていると吹聴していたが、与党幹事長、公明党、財界、それらに同調する中国への忖度外交で、現状かなり怪しい状態ではないかと危惧する。
日本は米国の同盟国なのだから人の交流も盛んだ。従ってコロナ対策でも同調してこそ効果も大きかった。米国が中国からの入国を全面的に禁止した際、わが国もそうするべきだった。習近平の国賓での来日を控えていたことで難しかったのであろうが、そもそもなぜ敵国の首脳を陛下まで煩わせる国賓で招かねばならないのか。自民党幹事長と総理総裁の力関係を垣間見るというより、安倍首相にはその意味(いかに良くない事か)さえ分かっていなかったようだ。
米国はWHO事務局長のあまりの中国寄りの態度に、拠出金を停止したが、このような場合も、わが国は米国と同調してWHOへは拠出金を停止すべきだ。勿論、イランとの関係のように、資源大国米国と歩調を合わせることの難しい事案もある。それはそれで仕方ないし、日本独自の外交もあっていい。
中国の世界へ向けた、尖閣諸島は中国の固有の領土だとするプロパガンダの過激さは相当なものと聞く。国家の領土領海を犯す他国は敵国である。竹島を未だに占拠する韓国しかり。その韓国の悪口を言うと、日本人同士でヘイトだと非難するお人好し加減はあきれるばかり。
北方四島を未だ返さないロシアも敵国との対応に徹すべし。
中国は台湾を手に入れるべく周到に準備中で、次は尖閣・沖縄であることは誰の眼にも明らかである。にも関わらず沖縄県知事やその支援者は、未だ辺野古への米軍基地移転さえ認めようとしない。この地にも相当のチャイナマネーやスパイの暗躍があるようだ。
北朝鮮が日本人を拉致し、その解決に至っていないことは、大きな外交課題であるが、現在の中国は、中国を訪れた日本人をスパイ容疑で拘束し中々解放しない。日本の陸軍中野学校は終戦とともに消えている。中国政府の日本人へのスパイ容疑での拘束は誘拐・拉致に等しい。北朝鮮にあれだけ「圧力、圧力」と繰り返した首相がなぜ中国へは何も言えないのか。
オリンピック延期問題ではG7の首脳とテレビ会議を行なったようだが、中国人民解放軍の跋扈にG7こそ共に対応すべき課題であろう。自由・人権・民主の同じ価値観を共有する国家間の強い連係が今こそ重要である。
チキンな国家リーダーは早々に退陣すべきである。