高校受験があることはマイナスか?

2006-11-12 20:30:12 | 塾あれこれ
中高六年一貫のメリットが高校受験がないことだ
とすると高校受験をする人は悲しくなりますよね。

でも、高校受験がマイナスなんてことはありません。

まず、受験地獄だからよくない、という考えは?
少なくとも広島では昔よりずいぶん試験は楽になり
ました。もちろん比較の話です。
(難関校突破は大変ではないとはいいませんが)

全体的には以前の生徒の必死さは違っていましたね。

現在の生徒は、クラブ活動なども充実させながら高校
受験も頑張る、こういう生徒も多いですね。

四半世紀前、私がサラリーマンを辞めて業界に入った
ころは「運動部をしていてはS高以上に通らない」
と言われていました。
後発の私達は、では運動部をしながらの生徒に合格し
てもらうしかないなあ、というところからスタートし
たのでした。

ブレークスルーするまでは精神的にきつかったです
ね。成功する保障があるわけではなかったから。

クラブ活動と受験の両立、ということは難しいこと
でした。それを思うと今はラクになってきた、と言え
るでしょう。

高校受験の最大のメリットは人間的成長にあります。

中学受験と違い、個人の意識がしっかりしてきている
ので、ここでの努力はその人間の一生の財産になる
のです。
目の前に大きな課題があるときにその人間はどう立ち
向かうのか、自分なりの解答が作れるのです。
大学受験以降も、高校受験で培った「○○さん方式」
がコアになります。自分で作り上げたのだから強い
のです。

中学受験では親の応援がものをいいますので、好結果
が出ても将来の原型になり難そうです。

私の場合、大学受験のときには中学受験のことは完全
に忘れていました。

大学受験と高校受験の差は、人間がまだ純粋である
ということです。
ですから納得がいけば、たとえ苦しくても頑張りが
ききます。多少、不条理を感じても突っ走れます。
そうして、問題解決能力を磨くのです。

高校受験をしない中3はこれができないのです。
いかにタルんでいるかは、これもまた私が一番よく
知っていることです。
勉強しておけば良かった・・


広島で六年一貫教育の学校を選択する根拠として
校風や態勢受験実績など、本人にとってはそこへ
行くことが公立よりもベターである、という考え
があります。
私立むきの人間、ということもあります。
これらが一番の考え方でしょう。

公立中学の不評判ゆえ私立へ、公立は不向きゆえ
私立へ、という保護者の方もおられます。
これも頷くことができる場合があります。

私立や公立一貫高でじっくり自分を育てることは
ありがたいことですね。
11.15



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