雑煮

2014-01-12 18:41:39 | 塾あれこれ
死んだオフクロに叱られると思います。
今年は「我家の雑煮」を作りませんでした。

ちょいと面倒なのですよ。

「まー、そんな無精はいけませんよ」
天国から叱られるかもしれません。


情けないことにどうしても朧げな記憶があります。

母方の祖母。
小さな人でした。
まんまるい顔に皺がたくさん、いつもニコニコして
いましたね。
叱られた記憶がないどころか怒った顔を知りません。

特に私は大人しい孫でしたから。
(病弱なだけで中身は素直でも何でもないのに)


「坊さまがいつも一緒なんじゃ。
 ずっと歩くじゃろ。その間、の。」

四国遍路の弘法大師のことを話してくれたのでしょう。

ところがぼんやりとしか覚えていません。
小学低学年だったかな、それにしても反応が悪いので
祖母さんは囲炉裏に視線を移しました。

坊さんの話はその一回きり。

もっと鮮やかに覚えていたら・・
取り返しがつきませんね。

あまり何度も会っていないので大切な記憶になる筈
だったのですけれど。


正月に祖母の島へ伺ったことがありました。

これもまたほぼ記憶が無いのですが、雑煮。
丸餅、清ましの普通のように見えましたが
何と!餅にアンコが。

小学生にはショックでしたね。
知識がありませんから。

祖母さんが自分用に作ったものを間違えたのでした。

甘味を抑えた塩餡に近いものでしたね。
今となっては懐かしい。


尾道の雑煮はどこかに書いたと思うので省略します。

今年の我家は
丸餅を焼いて、澄し汁、上には水菜と鰹節だけ。

ただし、出汁は尾札部の一等検、鰹節は伏高の削節でも
一番高い奴、それへ金沢の醤油、及び味醂、仏の塩で
ごくごく上品な味を作ります。

(↑トッピングに金をかけないので貧乏でも贅沢が)

庄原の水菜は塩ゆでにして少量トッピング、
最後に削り節をのせます。

餅はご近所で搗かれたものを頂戴しました。

しっかり粘るのに柔らかく、甘味があります。

来年もくれないかなあ・・
買う餅では絶対に出来ない味ですね。


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