鷹野橋商店街

2011-10-24 14:25:23 | 塾あれこれ
『引越の小さき車 秋深み』

昨日は中区鷹野橋の映画館へ。
出来たころはその新しさに驚かされたとか。
(私は広島を離れていたころ、昔の話です)

消防署が電車通りから移転したのはいつかなあ?
いまは商店街はさびれてしまいました。
特にきのうは日曜だったせいか、ほとんどシャッター。

映画まで多少時間があったのであたりを散歩します。

小さなトラックに業者さんが一人でお引越しの荷物を
積んでおられました。
季節外れのような・・
「引越し」は季語かしらん。

鷹野橋の大きな交差点からすぐ南に酒店が二つ
神社を挟むように並んでいます。
まだ頑張っておられるんだ・・

一軒はO君ち、小学校で同級でした。
神社が遊び場所になっており紙鉄砲などで
大暴れしていましたね。
私も一度、バチがあたるかと心配しつつ。

もう一軒はS君ち。
小学校の時だったか椰子の実ジュースというのを
飲ませてもらったことがあります。
彼は大学までときおり同じクラス。
穏やかな人柄のよい人でした。

その彼が「自由平等というけれど競争社会でもある」
と大学の時に言ってたのを鮮明に覚えています。
あの頃の大学生は何につけよく論争してました。
仲たがいはメッタになかったですねえ。


大田堯を撮ったドキュメンタリ映画『かすかな光へ』

予想通りの大田ワールドでした。

基本的には多くの人間が賛成することです。

教育とは基本的人権から始まる
国家の強制は危険な面がある
(実質的に、教育権を国家が手中にした近代民主主義
 国家においては税金を集め、官僚が教育をするので
 強制の部分が出るのは不可避とも考えますが・・・)

知識の詰め込みだけでは教育にならない
体験の大切さ。

これらから始まり、大田氏がどのような実践をされたか
私のような人間からみると、とほうもなく多くの仕事を
なされています。

自然を大切にする地域環境運動も
身体不自由な人たちへのシンパシーも・・

現実問題としては色々なことがあるかもしれませんが
目指された方向は間違っていないと思います。

胸襟を開いて話をすれば右翼の人も官僚も経済人も
「それはそうだ」「分かる」という話ばかりです。


映画の出来は、ふつー
最近はTVドキュメンタリーでも、もっと突っ込んだ
作品を作ります。
映画ですから時間は掛けて作られてはいる様ですが
ロケの回数が多い程度では良い作品を保証しません。

近年、その本質が分かり大嫌いになった有名詩人Tが
冒頭とラストに詩を読むので気持ちが悪かった、はは。


大田さん、映画の世界ではそれで構わないのですが
現実の教育状況はそうではないですよね。

私よりも強く深くご存じのハズです。
それでも「あえて理想を」と仰る。

それも分かります。

しかし我々は現実とどう対峙すればよいのか。

学校での輪切り教育、何年までに何をマスターしなければ
などという硬直した体制。
・・人は、どう対応できるというのでしょう。

学習とは積み上げるものでもあります。

ゆとりや、面白さだけでうまくいくか?
従来のスピードや詰め込み教育も一定の理由があること。
それらとどうやって折り合いをつけるか。
個人の努力だけで解決できることでしょうか?

教師が信念で理想を追い求めて、生徒に責任がとれるか?

何よりも、社会や大人の教育力の低下をどうする・・

などなど難問山積と思います。

映画を見て強いインパクトがなかったのは
その辺りが殆ど触れられておらず
雲の上の理想を拝見するだけだったからでしょう。


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