ヒトラーの

犬を公園で遊ばせていました。

ボールを放ると一生懸命走ってくわえ
飼い主の処に持ち帰ります。

小型犬だけに、遠目にも動作の一つ一つが可愛い。
「わーっ」という感じが伝わりますね。

かなりの距離を走り、それを繰り返して飽きません。

リードをしていないのが気になるところですが
許せちゃう。

○
その犬が、あるとき私の足元近くまで来ました。
斜め後方からですから、振り返ると、いた！

年齢は分かりません、犬派の方なら犬種はすぐに
分かると思いますが私はあいにく猫派。

あちらは犬派・猫派を見抜いていますから、ほんの少し
距離をおいてこちらを見上げていました。

犬が嘗めてくれると、お気持ちはありがたいのですが
臭いでしょ、あれが苦手。

で、クダンのワンコ
ヒトラーみたいなお顔。

それもヒトラーの知能指数を半分にして
かなりラリってる風の、おとろし～目つきです。

そうか、嬉しくての玉遊びじゃないのかもしれない。
日々のストレスを解消しようと必死なのか？

遠目にはころころして可愛いんだけれどねえ。
やっぱり犬を飼うのは、私にはむりか。

○
よそさまのことは言えません。

我家のカラちゃん。

誰からも、御愛想でも（可愛い）と言われたことがない。

私もつくづくそう思います。

ヌートリアの根性を悪くしたようなお顔であります。

それでも飼い主はどこか可愛い処を探しますね。

読んでる新聞の上に来る、無理やり可愛いと思っちゃう、
飯くれと狂気の目をする、それも多分可愛い。

先日も私の目の前に来てじっとこちらを見ます。

「犬みたいだね、食べたでしょ、トイレも済んだし・・」

ここで遊んでやろうとしますね。向こうも乗ってきます。
普通、人間は「ははあ、遊んでほしかったんだ」と
解釈します。

でもね、撫でなで、してやってたら喜んでいたかもしれません。
どこか暖かいところへ連れて行けだったかもしれません。
良く分かりませんね。
遊びたかったかどうかは本当は分からない。

きっとカラちゃん自身「よー分からん」

人間が「遊びたかったと解釈する」のは（間違い）かも。
でも、勝手に思い込んで相手をしてやる方がお互い「楽」

ときおり反応が違うこともあるでしょう。
で「ネコは分からん」と言われます。

そうじゃなくて、勝手な人間をあちらが「分からん」