宇治、「うえ野」

2014-05-21 16:15:27 | 食べる
京都、宇治

この二十年で三度めの訪問です。
相変わらず、すてきな仏さま、庭。

近ければもっと行けるのにね。


JR駅から東方面が観光地。

今回は西の方も少し歩いてみました。
小ぢんまりとした歴史のある町のようです。

少し分かり難い処にある「うえ野」で昼ごはん。
観光客は少なく地元の方の行く店のようですね。

何しろ小さな店構えなのですが
ご主人が一人で調理をされているようです。

心持よい風がぬけるニートな空間に
モーツアルトなどが静かに流れています。

観光地の食堂のざわざわした空気が嫌いですから
街の西側にしてよかった。
それにしても味はどうなんだろう。
田舎の食堂かなあ。


結論を先に言います。

美味!

いやあ、良かった。

もちろん超高級料亭がお好きな方からは
「たかが、町中の」

歴史がある町は往々にして一般人の味覚レベルが
高いものです。
宇治も町全体のレベルが高そうです。
お金もちの町人が多かったハズですからね。


先月から減塩生活を始め、ずいぶん慣れてきました。

すると今まで分からなかった濃すぎる塩味が
分かるようになってきたのですね。

甘味と同様に味覚を誤魔化す塩味ってのがあった・・・

美味い料理になると結構塩味を利かせているはずなのに
「からいなあ」と思えません。

なるほど「塩梅」と言うはずですね。
ほんの指先の塩が左右します。


「うえ野」は京都風のうす味で、甘さなども控え
(もちろん甘いものはしっかりとほどよく甘い)
初めは「うん、良いんじゃない」程度から
次第に盛り上がり、最後の吸い物で「これは!」

ご飯も、つぶがしっかりとしていて、かつ固くない。
名物らしい卵焼きが最高でした。
どこにも脂を使った気配がないのです。

もちろん、甘くはありません。当然。

そして吸い物。
たぶん尾札部をしっかり使い、鰹節は控えめ
微量な塩


ご飯に行く前の野菜の炊き合わせも良かった。
(あ、我々がお願いしたのは@2100のミニ懐石)

若竹煮が中心ですが、素材ごとに調理が違うん。
失礼ながらこんなに小さな店でそこまでやるか。

ひりょうずも甘すぎず、フキはイリコを微妙に利かせ・・

何といってもタケノコ、そして若布をどう炊いておられるか
どうしても推測できませんでした。

ただただ美味い。

ご主人!(少し御年のようでしたが)
また行きます。


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