憲法

2016-01-10 16:38:10 | 塾あれこれ
憲法改正が話題に上っています。

変えた方が良い条文もありそうです。
新しく付け加える必要も説かれます。

皆が代えろと言っても私はNOと言いたいことも
ありうるでしょう。

それぞれ何を削り、どう改めるか、難しいことは
山ほどありそうです。

国会のみならず国民の間でしっかりと考えを築く
必要があるでしょう。
何しろ、国の基本なのですから。

きちんと議論するならば1条につき1年間くらいは
検討する時間が必要なのではないか?

けれどそれでは見直すのに百年かかってしまいます。

半年で1条見直し国民投票をしても
年に2回の国民投票が50年も続きます。

現実的ではありません。

そこで、重要かつ緊急なものを先に検討することも
必要になるでしょう。

大切なことは、何を改めるのか、現状の問題点を
明確にし、どう変えるのかをはっきりと国民の
前に提示しなければなりません。

改憲派の最大の仕事です。


ところが何年たっても、具体的な話が聞こえてきません。

何をどう改めるのか、まったく具体性を欠く話に
賛成か反対かと問われているのです。

白紙委任ですよね。


問題は、国民の多くが、賛成にしろ反対にしろ、具体性を
欠くことに違和感を感じていないらしい、ことです。

この状況に、上記の百年問題を重ね合わせると、出て来る
のが、セットで投票という「現実的な」案です。

いくつも並べて○○党案として提出し一挙に賛成反対を
投票するのです。

これは国民投票で憲法を改正するという仕組みを
ホネぬきにするものですね。


以前にも書いていますので今回は簡単にしますが
日本人の手で自主憲法、などと改憲派が言うのは
おかしいと思います。

民主主義にしろ軍隊にしろ、現在の日本が採用している
仕組みは、ほとんどが「輸入品」です。

だれが始めていようが良ければ採用、これが
日本式の良いところではなかったですか。

そんな分かり切ったことを棚に上げ、非改憲派は
非国民と言わんばかりの宣伝は好みません。

別なところに本意がありそうです。