女講談師

2011-12-10 19:52:11 | 塾あれこれ
TVを見てて驚いた。

NHKが昼のバラエティで講談と演歌のコラボを
していたようで、講談に続けて歌で盛り上げます。
もっとも本式の語りではなく吉良へ討ちいる前を
説明するようなものだったと思います。

「初めは大勢いた人が次第に減り
 とうとう、よんじゅーしち人になった」

突っ込みましたね。

吉良討ち入りは四十七士(しじゅうひち、し)です。

いくら説明の部分であれ、よんじゅうひちし、ではないので
「とうとう、しじゅうひち人になった」と
なぜ言わないのだろう。

わざわざ、引っかかる言い方はないよね。

先代正蔵は、弟子が普段の生活で「お箸」と言っただけで
お客様の前でも叱りとばしていました。

例の震え声でね
「バカやろう~、お、なんかつけるんじゃね~~
 箸だよ、はし」

普段の言葉づかいから気をつけていないと、仕事の言葉が
出来あがらないのです。


上記、よんじゅうしち、の講談師が女性でした。神田Y

今は女性しか成り手がないのですかねえ。

何事も、先鞭をつけるというのは大変です。
女講談師も最初はご苦労があったでしょうし
今では一つのジャンルを作られたようです。

ただね、後から入ってくる人は甘くなる恐れがあります。

それが証拠に皆ずいぶん下手
(浪花節も今の女性陣はヒドイ)

素人芸とさほど変わりませんね。
営業上ではゲテモノの感さえあると思います。
新作で誤魔化してもダメです。

ただ女性だからという時代は終わったでしょう。

もともと女性が寄席芸などをおやりになると
いうことは不思議でも何でもなかった。

女義太夫、新内流し・・・

講談は無かったのかな?

女性ならではの芸を作り上げられるのなら別ですが
女性が珍しいから、だけでは芸を馬鹿にしていますね。


女なんとか、女流なんとか、と「冠」がつくようでは
たぶんダメなんです。
女子アナなんてのもひどい見本です。

今では「女性社長」が死語になりつつあるように
実力さえ付けばね、カンムリは不要なのです。


ところが女性がたのなかには、それをつけてもらいたがる
人もおられるようですね。

甘く生きたい、それが日本をダメにする!
(それだけじゃありませんが)

日本は押し並べて女性が立派ですが
甘くて仕方がないのもまた結構いるようですね。

金出して塾やってりゃ良い、なんて人もそれに通じます。