![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/bd/53a5af7fed8587f18963dbc3c5e456de.jpg)
kan-haru blog 2007
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科学館・技術館
新交通「ゆりかごめ」に乗ると、船の科学館駅前に大型客船が停泊しているかのような偉容な姿の「船の科学館」が大変に目立っております。
船の科学館が完成したのは、かなり古く今から33年も前の1974年(昭和49年)7月の海の記念日に一般公開されました、戦後では同年4月に開館した「科学技術館」と並ぶ老舗の技術館です。
東京にある科学館の先輩は上野にある「国立科学博物館」ですが、老舗の博物館だけあり1871年(明治4年10月)に文部省博物局の観覧施設として湯島聖堂内に博物館を設置され、1877年(明治10年1月)に上野山内に教育博物館として竣工し創立年としております。
最近の新しい科学館としては、船の科学館と通りが連なっている青海の「日本科学未来館」が2001年7月の開館です。
船の科学館
船の科学館の最初の見学は、開館も間もない子供が小学生の頃ですので、およそ30年も前のことです。科学館や科学博物館の見学は、行って見たいのですがなかなか行く機会が得られないのが実情で、小学生の子供がいれば一緒に出かけるのが精々です。今回は、春休みに小学生の孫が遊びにきましたので、青海の「東京のみなと館」(「イベント 東京の港と海の情報基地 「東京みなと館」」参照 地図再掲)を見た後に、子と孫の3世代に亘る歴史的な船の科学館の見物を行いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/d7/33d70c7d6623f76eface2ab6533afeb1.jpg)
・1階(一部地下1階)展示場
船の科学館(東京都品川区東八潮3-1 地図・拡大地図参照)は、ゆりかごめの船の科学館駅から広場を通り6万トン級の客船を模して建てた船腹あたりの科学館入口に入ると、自動券売機で入館料(一般が700円、18歳以下が400円)を払い、自動改札機を通り入館すると1階展示場の「シンボルホール」です。
科学館の開館時間は10時から17時まで、休館は年末年始と月曜日(祝日の場合は翌日)が休館です。
ホール中央には日本独自の造船技術によって建造された江戸時代の船"樽廻船"が展示してあります。続く「船のあゆみ」では丸木舟から、帆船、汽船そして超電導電磁推進船まで、船の発達の歴史を紹介しています。
船の仕組みの紹介では、船を動かす日本で、はじめて開発された舶用大型ディーゼル機関の実験機や、各種の機関やスクリュープロペラなどが展示してあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/ca/ee3037fb57c64e5117ab63d67ba5bc15.jpg)
船の建造を見るために、造船所パノラマ模型、21,000重量トン貨物船の実物ブロック、鋼材の実物サンプルなど船の造るための様々の姿でわかりやすく展示してあります。
地下1階には、海との共存を考えるため、海底、海中、海上における海洋開発の姿をパノラマ模型で紹介し、深海艇のしんかい2000模型などが展示してあります。
・2階展示場
2階展示場には、「東京のみなと館」で見た船がものを運ぶ海運や、東京港を例にとり、模型と映像で東京港の過去、現在、未来についての展示の他、漁船の活躍、船舶航行の安全のための海上保安庁の業務、海上自衛隊の役割と潜水艦コーナーでは、潜水のしくみや潜望鏡の模擬体験ができます。また、人間と海との接点をさらに近いものにするためのマリンレジャーやマリンスポーツを紹介しております。
・3階展示場
海上保安庁の東京港内交通管制室は、東京都に出入りする船舶(500総トン以上)は、年間でおよそ20.000隻にものぼり、これらの船舶が安全に航行できるよう、出入航の航行管制と海上交通情報の提供をします。東京港内には、この管制室を含む7個所の信号所があり、すべての信号はこの管制室よりコントロールされています。
和船コーナーでは、江戸時代の経済を飛躍的に発展させた海運の主力である弁才船を中心に、古代から中世、近世へと、その時代の経済的・風土的条件に対応して独自に発達した和船の歴史を展示紹介しています。
マリタイム サルーンでは柳原良平氏のイラストによる、船の歴史年表を眺めながらご休憩ができます。
ラジコン船コーナーには、有料(1回100円)ですが13隻もの客船、貨物船、潜水艦、自衛艦、黒船、巡視船などさまざまなラジコン船の操縦で船長になった気分になれます。ここを訪れた子供たちは、皆すっかり船長気分となり、何回も操縦して楽しんでおりました。
この他、6階コーナーには、操船を試すことのできる操船シミュレーションや模擬ブリッジに各種航海用機器を可動状態で展示してあります。
・展望室
地上高さ70mの展望室からは、東京港内を行き来するさまざまな船はもちろんのこと、360度の視界で東京港の全貌と臨海副都心と大東京の街並みを見渡すことができます。しかし、当日は残念ながら、曇天で見晴らしは今一歩(フジテレビを望む・レインボーブリッジを望む)でした。
屋外展示場
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/b8/c9a6efcec454f10a4fe9b761d6234c70.jpg)
船の科学館の屋外展示場には、南極観測で活躍した宗谷、1965年(昭和40年)に就航し青函トンネル完成までの22にわたって活躍した羊蹄丸、灯台やプロペラなど10点の展示品が並んでおりますが、時間の都合により「宗谷」の船内を一巡して帰りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/a3/10a0a9e8f0764652b589f240a4a5d848.jpg)
今回は、午前中に「東京のみなと館」を見学して東京港についての情報を学んでおいてから「船の科学館」をみましたので、一層理解が深まりました。みなと館と科学館は、およそ徒歩10分ほどの距離ですので、時間に余裕のおありの方は、両方の見学をお勧めします。
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毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております。(3月分掲載Indexへ)
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<前回 イベント 東京の港と海の情報基地 「東京みなと館」 へ
次回 イベント タイムスリップした趣きあるお部屋「花みち」で開催の異業種交流会 へ>
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科学館・技術館
新交通「ゆりかごめ」に乗ると、船の科学館駅前に大型客船が停泊しているかのような偉容な姿の「船の科学館」が大変に目立っております。
船の科学館が完成したのは、かなり古く今から33年も前の1974年(昭和49年)7月の海の記念日に一般公開されました、戦後では同年4月に開館した「科学技術館」と並ぶ老舗の技術館です。
東京にある科学館の先輩は上野にある「国立科学博物館」ですが、老舗の博物館だけあり1871年(明治4年10月)に文部省博物局の観覧施設として湯島聖堂内に博物館を設置され、1877年(明治10年1月)に上野山内に教育博物館として竣工し創立年としております。
最近の新しい科学館としては、船の科学館と通りが連なっている青海の「日本科学未来館」が2001年7月の開館です。
船の科学館
船の科学館の最初の見学は、開館も間もない子供が小学生の頃ですので、およそ30年も前のことです。科学館や科学博物館の見学は、行って見たいのですがなかなか行く機会が得られないのが実情で、小学生の子供がいれば一緒に出かけるのが精々です。今回は、春休みに小学生の孫が遊びにきましたので、青海の「東京のみなと館」(「イベント 東京の港と海の情報基地 「東京みなと館」」参照 地図再掲)を見た後に、子と孫の3世代に亘る歴史的な船の科学館の見物を行いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/d7/33d70c7d6623f76eface2ab6533afeb1.jpg)
・1階(一部地下1階)展示場
船の科学館(東京都品川区東八潮3-1 地図・拡大地図参照)は、ゆりかごめの船の科学館駅から広場を通り6万トン級の客船を模して建てた船腹あたりの科学館入口に入ると、自動券売機で入館料(一般が700円、18歳以下が400円)を払い、自動改札機を通り入館すると1階展示場の「シンボルホール」です。
科学館の開館時間は10時から17時まで、休館は年末年始と月曜日(祝日の場合は翌日)が休館です。
ホール中央には日本独自の造船技術によって建造された江戸時代の船"樽廻船"が展示してあります。続く「船のあゆみ」では丸木舟から、帆船、汽船そして超電導電磁推進船まで、船の発達の歴史を紹介しています。
船の仕組みの紹介では、船を動かす日本で、はじめて開発された舶用大型ディーゼル機関の実験機や、各種の機関やスクリュープロペラなどが展示してあります。
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船の建造を見るために、造船所パノラマ模型、21,000重量トン貨物船の実物ブロック、鋼材の実物サンプルなど船の造るための様々の姿でわかりやすく展示してあります。
地下1階には、海との共存を考えるため、海底、海中、海上における海洋開発の姿をパノラマ模型で紹介し、深海艇のしんかい2000模型などが展示してあります。
・2階展示場
2階展示場には、「東京のみなと館」で見た船がものを運ぶ海運や、東京港を例にとり、模型と映像で東京港の過去、現在、未来についての展示の他、漁船の活躍、船舶航行の安全のための海上保安庁の業務、海上自衛隊の役割と潜水艦コーナーでは、潜水のしくみや潜望鏡の模擬体験ができます。また、人間と海との接点をさらに近いものにするためのマリンレジャーやマリンスポーツを紹介しております。
・3階展示場
海上保安庁の東京港内交通管制室は、東京都に出入りする船舶(500総トン以上)は、年間でおよそ20.000隻にものぼり、これらの船舶が安全に航行できるよう、出入航の航行管制と海上交通情報の提供をします。東京港内には、この管制室を含む7個所の信号所があり、すべての信号はこの管制室よりコントロールされています。
和船コーナーでは、江戸時代の経済を飛躍的に発展させた海運の主力である弁才船を中心に、古代から中世、近世へと、その時代の経済的・風土的条件に対応して独自に発達した和船の歴史を展示紹介しています。
マリタイム サルーンでは柳原良平氏のイラストによる、船の歴史年表を眺めながらご休憩ができます。
ラジコン船コーナーには、有料(1回100円)ですが13隻もの客船、貨物船、潜水艦、自衛艦、黒船、巡視船などさまざまなラジコン船の操縦で船長になった気分になれます。ここを訪れた子供たちは、皆すっかり船長気分となり、何回も操縦して楽しんでおりました。
この他、6階コーナーには、操船を試すことのできる操船シミュレーションや模擬ブリッジに各種航海用機器を可動状態で展示してあります。
・展望室
地上高さ70mの展望室からは、東京港内を行き来するさまざまな船はもちろんのこと、360度の視界で東京港の全貌と臨海副都心と大東京の街並みを見渡すことができます。しかし、当日は残念ながら、曇天で見晴らしは今一歩(フジテレビを望む・レインボーブリッジを望む)でした。
屋外展示場
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船の科学館の屋外展示場には、南極観測で活躍した宗谷、1965年(昭和40年)に就航し青函トンネル完成までの22にわたって活躍した羊蹄丸、灯台やプロペラなど10点の展示品が並んでおりますが、時間の都合により「宗谷」の船内を一巡して帰りました。
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今回は、午前中に「東京のみなと館」を見学して東京港についての情報を学んでおいてから「船の科学館」をみましたので、一層理解が深まりました。みなと館と科学館は、およそ徒歩10分ほどの距離ですので、時間に余裕のおありの方は、両方の見学をお勧めします。
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