■BIKE(101.4km)3:58:35(279位)←バイク順位
いよいよバイクスタート。
この種目が変わる瞬間というのがトライアスロンの楽しみの一つだ。気持ちを切り替えてよーしという新しい気力が湧いてくる。
もちろんバイクは軽いギアにセットしてあってクルクルと足を回して馴染ませていく。
スイムで出遅れていてもバイクに入った途端、抜きまくると言うのがハリ天のトライアスロンモード。なのにクルクル回しているだけで一向にスピードにのらないものだから、後方からの選手に次々先行される。でも、今日はいいのだ。それでいいのだ。何と言ったってバイク実走60kmが最高という信じられないような練習量なのだから。いい気になって行くんではない。もう一人の自分はしっかりと腕組みして斜め上方で監視している。
夏空高く、朝の日差しに思いっきり輝く海がまぶしい。トライアスロンだ。一応、前日車でコース試走はしておいたので良かった。【写真は前日】
登りはいい感じ。前半は海岸線を進むのでテクニカルな下りも連続する。皆、命が惜しくないのかと思うような突っ込みを見せつけてくるけど、挑発には乗らない。安全第一、無理は禁物の年寄りくさいライダーなのだ。それだって長く見通しのきく下りで感じる久々の風を切るスピード感には酔ってしまうよ。【写真は前日】
30km過ぎから始まる皆が恐れる噂の「大谷峠」。12%の勾配もあるけどまぁ家の周りの峠を走っていたら、そんなに特別ではないよな。もちろんきついけどここだけはほぼ抜き放題。【写真は前日・大谷峠手前の風景】
さっきさっそうと抜き去って行った選手をかわしながら一瞬の優越感。も、下りと平地で木っ端微塵に打ち砕かれるのだけど。この後もずっとこれの繰り返し。
1周目、1時間49分程。思いっきり押さえたつもり。もう1周あるからな。だけど太陽が段々高くなり、暑くなり、ウエットスーツですれた首の後ろが痛むようになってきた。同時に頭痛発症。ちょいヤバだ。だけど足はよく回るようになっている。Bタイプのトップクラスが後方から次々と迫ってくる。DHバーをしっかりと抱え込みフォームがとにかく決まっている。こちとら今回はDHバー(ダウンヒルバーの略。スキーの滑降に似たフォームになるようハンドルに取り付けるバーのこと)はあえて付けずにやって来た。余計な物は一切外し、徹底軽量化。パンクしたらリタイアさえ覚悟の玉砕戦法だ。
久し振りの練習なし100kmライドは辛さ満点かと思ったけど、押さえた前半のおかげか頭が痛い割には気がついたらあと30kmって感じ。
【写真は前日】
2度目の大谷峠も1周目より快調だった。が、その後の下りと平地は吐き気も起こってかなり泣きそう。何でもなさそうな女子選手にもバイクで抜かれちまった。
頭割れそう。熱中症っぽい。昔、長崎五島のアイアンマンで熱中症→蛇行走行の思い出が蘇り不安が頭をもたげる。フィナーレだからそんなんじゃ困るんだよ!って怒ってみる。
2周目の方が速いかと途中まで感じていたけど結果は10分遅れ。それでもまぁまぁ元気に蛇行することなくしっかりとバイクゴール。ラストのラン、行けるか。やっぱり気持ち悪いんだけど・・・。
さらに明日のRUN編につづく。
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