3番手

【立ち位置】

車で片道30分弱をかけて小さな田舎町のプールまで出かける。
昼間の時間帯なんてほぼ同年代かもっと年長のおばちゃんばかりだから、当然いつも泳いでいる人間の中では断トツに速くて上手い。もう謙遜のしようがないほどに実力差がありあり。だからコースも知らず知らずに空けてくれて悠々と泳ぎまくれる。

ところが、今日のUターンコースにはすでに男性の先客が2名。しかもオッサンの方はきれいなストリームライン。激しく水を叩く派手なクイックターンで飛ばしていく。もうひとかたは若者だったけど遠慮がちなので、じゃ行くよって感じで先行していたら、実はハリ天より速いことが途中で判明してしまった。うわぁ、やばいやばい。
こうなると煽られているような気になってしまい、気が急くばかりになる。うわぁ、やばいやばい。
そそくさとフリーゾーンに移動してゆっくり泳ぐことになってしまったのだ。実力社会なのだ。軟弱なのだ。まったくね。

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ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい！