《第3CP・酉谷避難小屋分岐 6:35》
ここからはまたポカラさんとの二人旅です。
少々雨脚が強くなってきたか。手もかじかんで来て、デジカメのスイッチ類がよく押せない(走りには関係ないけど)。走りながらずっとモヤモヤしていたのはこの先の雪の具合が不安だったから。一昨年の春、水松山から先の雪が深くて進めず、日原へ下山したことを思い出していた。その水松山からは案の定、ぐんと雪の量が増えてきた。しかも倒木・折枝が多数。それらをよけて進むと、うん?踏み跡がない。ここ3年で10回以上通っているルートなのでその雰囲気はしっかりと脳に刻み込まれているはず。なんか変。どうやらルートを外れていることは間違いない。取りあえず尾根に出て眺めてみることに。すると先行していたハーフの部のぱらだいむさんが震えながらヤッケ類を着込んでいる。ルートがわからなくなっていたという。運良く合流。ここからは3人の行動となる。
おかしいおかしい、違う違うと言いながら踏み跡を探す。ポカラさんが取り出した「かどきちメモ」によれば、「尾根沿いではなく、北面を回り込むように進むのが正しいルート」とある。
そうそう、そうなんだよね。っと、しばらくウロウロした後、無事正規ルート復帰。踏み跡もしっかり。
こりゃぁ、サバイバルゲームだぜぇ、ヤッホーってな感じでしたが、一人で初めてだったりしたら相当にびびっちゃいます。雨は完全に雪に、というかアラレに。
風も強くなり頬や耳は千切れそう。
第1回大会の前に情報集めをした今はなき「山耐トピ」で今回エイド参加して下さったtamaさんが称した「長沢背稜」ならぬ「長沢背霊」。
あの頃は朽ち果てた倒木がひどくフィールドアスレチック状態で進んだ道がこの所はすっかり綺麗に甦りつつありました。
が、今年は昨年の台風やこの冬の大雪の影響でしょうか大木がばったばったと倒れ、太い枝がばっさりと落ちてルートを塞いでいます。
吹きすさぶ風雪と共に殺伐とした長沢背霊でした。
時々雪に足を踏み抜きながら、疲れもあるけど寒いのでガシガシ進みました。
芋の木ドッケを過ぎたあたりで早出で進んでいた「山梨のMさん」に追いつくが、やはりルートを外してしまったと憔悴のご様子。
ここから先も豪快な倒木を乗り越え、大ダワから男坂ルートで雲取山荘へ。こんな天気でもかなり大勢の登山客がいる模様。水も不要(まだ元気水出ていない)で即通過。雲取山頂を目指す。
ぱらだいむさん少々遅れ出し、またポカラさんとの二人旅に。上から高校生のグループが尻滑りで落ちてくる。どうにも雪の下り坂に難渋している。
木々の枝も完全に氷結している、綺麗!
《第4CP 雲取山山頂 9:52》
ポカラさんと一応証拠記念写真を震えながら。一気に下ろうと風の中を突き進む。
避難小屋を少し下れば、風は強いが雪はすぐに消えてしまう。体感温度もはっきり分かるほどに上がってくる。暖かいのはうれしいことだ。そろそろライトの用意。あ~あ、昨年はまだまだ明るいうちに鴨沢に到着(10時間ちょうど)だったけど、今年は七ツ石からはライトがないと進めない暗さになってしまった。
《第5CP 七ツ石山山頂 10:36》
七ツ石山から七ツ石小屋を経て鴨沢へ一直線に下る。もう鴨沢のエイドが楽しみで楽しみで仕方ない。急げ急げ。
が、ここで問題発生。ハンドライト(スーパーファイヤー)の明かりが急にダウンし始めた。えっ?そんなはずはないのだけど。ヘッドランプと予備電池は鴨沢の荷物の中。まずい。どんな状況でも対処できるようにしておかねばダメだろうって自分が怒ってる。少し距離があいてしまったポカラさんを待とうか、電池切れ起こす前に鴨沢到着を目指してかっ飛ぶか、早く決めろ。
・
・
・
・
スイッチオン!
急に先週の「表丹沢トレイル」レースの後半戦再現。全速力。今回の「みんなでTTR」区間中、唯一風になった瞬間。電池持てよ、持ってくれよ~、ひたすら念じながら。
あっ、でもなんだかまた明るくなったぞ。大丈夫だ。そう、ちょっとした接触不良だった模様。やれやれ一安心(結局、後半の三頭山避難小屋まで大丈夫でした。まったくお騒がせな自分)。間もなく大勢のサポート隊の待つ鴨沢本店エイド。
さらに後半戦へとつづく・・・。
【本日のトレーニング】
・8.2km trail_jog/65min.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます