ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

現状報告

2014年11月22日 | 日々奮戦

【各種バランス】

「膝が痛い」と言った場合、大きく二つに分けて考えている。
1)膝関節(構成する各パーツ)そのものが悪い場合。関節包に水がたまって腫れている、半月板損傷、靱帯損傷等々。
2)膝関節を動かす大腿部の筋肉や腱のトラブル。ランナーズニー(腸脛靱帯炎)などはこちら。

今回は明らかに膝そのものはなく、膝関節を動かしたり支えている筋腱の引っ張り具合が狂ってしまった感があるのだ。バランスの狂い。
専門用語を並べるなら、、、外側広筋、大腿筋膜張筋、腸脛靱帯、大腿直筋腱、内側広筋。これらの筋・腱・膜の柔軟性が著しく低下しちゃった感じかな。
だから膝を曲げようとすると伸びの悪い固くなった腱がひっかかり、コツンと音を鳴らす。足を前に踏み出した時はその衝撃を受け止める余裕がなくなっている。さらに裏側の大腿二頭筋も前との引っ張り合戦の疲れかパニクっている。

ハセツネの後も普通に走れていたし、ローラーによるバイク練では何の問題も感じなかった。ある「時」に痛めたのではなく、時間をかけて少しずつ色んな「原因」を重ねて出来上がった故障だ。
例えて言うなら、痛みをためるコップにいくら水がたまっていても、こぼれなければ痛みは感じなかったりする。ドンとぶつかってコップが割れたり倒れたりして水がこぼれたらその瞬間に痛みを感じる。
そういう急性のものではなく、雨水が一滴ずつ垂れてコップにたまっていき、とうとうコップの縁からこぼれだした、そんな感じ。もう実はだいぶ水はたまっていたのだ。それが今回のパターン。

さて、治療ポイント(ツボ)を探っていると、大元はやっぱり腰臀部にありそうな雰囲気。膝周りに騒ぎを起こしているけど、その火種は久々の座骨神経痛だったりするかもなのだ。あちこち飛び火している。
まぁ、こういう血が出たり腫れたりという炎症の症状が出てこない輩は、あわてちゃだめ。この際だからじっくりと治していこうと思うのだ。

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ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

コメント (4)
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