天牛のどこから星を負ふてきし 渡辺久美子
「天牛」とは、想像上の動物の名のようだが、カミキリムシの中国名で、長い触角を牛の角に喩えたもの。天牛にはいろんな種類があるようだが、一番親しみのあるものは、何といっても黒っぽい翅や触覚に、白い星のある天牛である。「どこから星を負ふてきし」と、作者の素直な問いかけが魅力的な一句だが、「天牛」と「星」の言葉の響き合いに、宇宙のロマンを感じさせる一句でもある。句集『立田山』(「阿蘇」叢書)より抄出。(Midori)
「天牛」とは、想像上の動物の名のようだが、カミキリムシの中国名で、長い触角を牛の角に喩えたもの。天牛にはいろんな種類があるようだが、一番親しみのあるものは、何といっても黒っぽい翅や触覚に、白い星のある天牛である。「どこから星を負ふてきし」と、作者の素直な問いかけが魅力的な一句だが、「天牛」と「星」の言葉の響き合いに、宇宙のロマンを感じさせる一句でもある。句集『立田山』(「阿蘇」叢書)より抄出。(Midori)