三日月へひらりと飛べり恋の猫 本田久子
寒さがまだのこる早春、猫は早くも恋の季節を迎える。恋猫にとって夜の闇は、絶好の求愛の場所。さて、恋猫が屋根から屋根へと飛び移ったかと思うと、ひらりと三日月に、飛び乗ったという。夜空に浮かぶ三日月ならば、きっと飛び移ることもできそうだ。三日月に、しなやかな恋猫のシルエットが美しく、スケールの大きなロマン溢れる発想が楽しい一句。「阿蘇」5月号より抄出。(Midori)
寒さがまだのこる早春、猫は早くも恋の季節を迎える。恋猫にとって夜の闇は、絶好の求愛の場所。さて、恋猫が屋根から屋根へと飛び移ったかと思うと、ひらりと三日月に、飛び乗ったという。夜空に浮かぶ三日月ならば、きっと飛び移ることもできそうだ。三日月に、しなやかな恋猫のシルエットが美しく、スケールの大きなロマン溢れる発想が楽しい一句。「阿蘇」5月号より抄出。(Midori)