しやがむより金魚掬ひの目となりし 深見けん二
地べたに置かれた金魚掬いの水槽を見ても、はじめは金魚掬いを実際にやってみようとは思ってはいなかったはずである。しかし、ふとその気になって、「しやがむ」ことより変わる心の動きを、「金魚掬ひの目となりし」と表出されて見事である。句集「菫濃く」より抄出。(Midori)
地べたに置かれた金魚掬いの水槽を見ても、はじめは金魚掬いを実際にやってみようとは思ってはいなかったはずである。しかし、ふとその気になって、「しやがむ」ことより変わる心の動きを、「金魚掬ひの目となりし」と表出されて見事である。句集「菫濃く」より抄出。(Midori)