忘るゝが故に健康ほととぎす 高浜虚子
人間の脳は、寝ている間にその日の記憶を整理整頓して、必要な記憶と不必要な記憶を振り分けるのだそうだ。忘れっぽいと託つより、そもそも必要でなかった情報だったと思えばいくらかは諦めもつく。さて虚子は、感覚として、あるいは諦観からか、忘れることが健康につながることを信条としていたようだ。「ほととぎす」は自己投影とも思われる。第4版「虚子俳話」より抄出。(Midori)
人間の脳は、寝ている間にその日の記憶を整理整頓して、必要な記憶と不必要な記憶を振り分けるのだそうだ。忘れっぽいと託つより、そもそも必要でなかった情報だったと思えばいくらかは諦めもつく。さて虚子は、感覚として、あるいは諦観からか、忘れることが健康につながることを信条としていたようだ。「ほととぎす」は自己投影とも思われる。第4版「虚子俳話」より抄出。(Midori)