しやがむより金魚掬ひの目となりし 深見けん二
地べたに置かれた金魚掬いの水槽を見ても、はじめは金魚掬いを実際にやってみようとは思ってはいなかったはずである。しかし、ふとその気になって、「しやがむ」ことより変わる心の動きを、「金魚掬ひの目となりし」と表出されて見事である。句集「菫濃く」より抄出。(Midori)
地べたに置かれた金魚掬いの水槽を見ても、はじめは金魚掬いを実際にやってみようとは思ってはいなかったはずである。しかし、ふとその気になって、「しやがむ」ことより変わる心の動きを、「金魚掬ひの目となりし」と表出されて見事である。句集「菫濃く」より抄出。(Midori)
似た様な「こごむ(屈む)」は、腰を折り、ひざを曲げて、しゃがむようなかっこうをする。
要は「尻を下げる」がポイント。
みどりさんの「地べた」がいい鑑賞だと思います。
立ちあがってくる下町の情緒。
季語がこんな風にさりげなく詠まれ、そして
写生の効いて・・・。
このような句が詠めたらいいな~と、思うこの頃です☆