十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

時鳥

2015-05-23 | Weblog
忘るゝが故に健康ほととぎす    高浜虚子

人間の脳は、寝ている間にその日の記憶を整理整頓して、必要な記憶と不必要な記憶を振り分けるのだそうだ。忘れっぽいと託つより、そもそも必要でなかった情報だったと思えばいくらかは諦めもつく。さて虚子は、感覚として、あるいは諦観からか、忘れることが健康につながることを信条としていたようだ。「ほととぎす」は自己投影とも思われる。第4版「虚子俳話」より抄出。(Midori)

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
健康 (今村征一)
2015-05-23 22:00:28
同じような解釈ですが、私は健康を保つには嫌な事を忘れるべしと言っているように思えました。
返信する
健康 (みどり)
2015-05-24 06:13:13
「忘れるるが故に」とあるので、「忘れてしまう」だから「健康」と受け取りましたが、両方ともに取れる句ですね。虚子最晩年の句なので、忘れやすくもなっていたのだと思います。「過去も未来も考えないこと」とホリエモンは言っていましたが、今を生きるというのも難しいものですね。
返信する
ほととぎす (久子)
2015-05-24 06:28:32
何か大事を忘れて、言い訳して居られるような・・・・
「故に」がちょっと開き直りのような・・・・気がします。
返信する
ほととぎす (みどり)
2015-05-24 08:28:23
健康が一番ということでしょうね。
虚子先生も、うっかりが多くなったのかも?
返信する

コメントを投稿