滝といふ水の歓喜を仰ぎけり 西 美愛子
滝を、「水の歓喜」と捉えた作者。
「滝」が夏の季語だということをしみじみと実感させられる。
「歓喜」という、本来人の感情を表出する言葉が、
「滝」の形容に、これ程ぴったりだとは想像もしなかった。
一方で、「仰ぎけり」の抑制の効いた下五が何とも心憎い。
「阿蘇」8月号より抄出。(Midori)
滝を、「水の歓喜」と捉えた作者。
「滝」が夏の季語だということをしみじみと実感させられる。
「歓喜」という、本来人の感情を表出する言葉が、
「滝」の形容に、これ程ぴったりだとは想像もしなかった。
一方で、「仰ぎけり」の抑制の効いた下五が何とも心憎い。
「阿蘇」8月号より抄出。(Midori)