麦笛のどうしても短調になる 佐藤郁良
麦畑を見かけることも少なくなったが、
麦笛のあの素朴な音色を聞くこともなくなってしまった。
時に懐かしく麦笛を手にしている作者だろうか?
麦笛で今流行りの曲など吹こうと思っても、
「どうしても短調になる」のは仕方ない。麦笛を手にした時から、
すでに「郷愁」という短調に心は傾いているのだから。
「俳句」8月号「作品12句」より抄出。(Midori)
麦畑を見かけることも少なくなったが、
麦笛のあの素朴な音色を聞くこともなくなってしまった。
時に懐かしく麦笛を手にしている作者だろうか?
麦笛で今流行りの曲など吹こうと思っても、
「どうしても短調になる」のは仕方ない。麦笛を手にした時から、
すでに「郷愁」という短調に心は傾いているのだから。
「俳句」8月号「作品12句」より抄出。(Midori)