i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

サンタポリナーレ・イン・クラッセ教会(Basilica di S.Apollinare in Classe)②

2009年05月30日 | ラヴェンナ

ラヴェンナの見どころは、なんと言ってもモザイクで装飾された中世の教会の数々です。
サンタポリナーレ・イン・クラッセ教会も、もちろんその1つです。

032801
この教会は、本当に緑豊かな場所にあります。

032802
敷地には、後陣側の入り口から入ります。

032803
内部は意外に広く、側廊に礼拝堂などがなく、窓が広くとられているため、明るい印象を受けます。

032805
ファサードの裏にも、かってはモザイクがあったのでしょうか。今は石積みのままの素朴な姿です。

032804
後陣のモザイクは、おごそかというよりはどこかのどかな雰囲気で、教会の周囲の景色と不思議にマッチしています。

032806_2
身廊と側廊を分けるリズミカルに連続したアーチ。けっこう好きです。

週刊ユネスコ世界遺産 No.33 (ラヴェンナの初期キリスト教建造物群(イタリア)
ルネサンス都市フェッラーラとポー川のデルタ地帯)
 
株式会社講談社

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンタポリナーレ・イン・クラッセ教会(Basilica di S.Apollinare in Classe)①

2009年05月27日 | ラヴェンナ

サンタポリナーレ・イン・クラッセ教会は、名前の通り、ラヴェンナ郊外の小さな町クラッセにあります。
FSでリミニ行きのロカーレに乗ると、はじめに停車する小さな駅がクラッセです。

032502
教会はそこから10分ほど歩いた町のはずれにありますが、前にも書いたようにFSは本数が少ないので、
教会を訪れるには、ラヴェンナ駅前からクラッセ行きのバスに乗っていくほうが便利です。
駅前から教会近くのバス停までは15分ほどで到着します。



 


032503
教会は、野原の真ん中にあるので、遠くからでもその姿を目にすることができます。
教会ができた頃、クラッセは古代ローマの大きな海軍基地だったそうですが、その面影を目にすることはできません。

032504
教会の前には、こんな景色が広がっています。かっては何に使われていたのでしょうか。

032505
それでは、いよいよ教会内部を見学します。


大きな地図で見る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モザイクの街・ラヴェンナへ

2009年05月24日 | ラヴェンナ

ラヴェンナは、4~5世紀にかけて政治・文化の中心として発展した後、
1500年ちかくも政治・経済の表舞台から遠ざかっていました。
そのため、今ではイタリアで最もすばらしいモザイクが残る街になっています。

ラヴェンナは大きな街道もなく、またFSの幹線も通っていないため、アクセスは意外と不便です。
フェッラーラまたはリミニからFSで行くのが無難なルートでしょう。

032201
リミニ駅です。ラヴェンナ行きは一日に何本もあるわけではないので、乗り遅れると大変です。

032202
リミニからの列車の旅は、ローカル線ならではのひなびた感じが楽しめます。
時おりアドリア海を望みながら列車はゆっくりとラヴェンナを目指します。

032203
FSのラヴェンナ駅は、観光地とは思えない簡素なつくりで、駅前には大きな建物もありません。
写真の右手にはレンタサイクル兼テポジット・バガーリ兼観光案内所があり、
日本語で「手荷物預かり」と張り紙がありました。

まずは駅前からバスに乗って、サンタッポリナーレ・イン・クラッセ聖堂を目指します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボローニャのレストラン(2)

2009年05月21日 | ボローニャ

Trattoria Leonida (トラットリア・レオニダ)

031501
斜塔やロッジア・ディ・メルカンツィからサント・ステファーノにかけての中世の雰囲気を色濃く残した場所にある、
おそらくボローニャで“日本人観光客に”一番有名なトラットリアです。

031510
トラットリアと名乗ってはいますが、店内はそれなりに高級感がただよっていて、並みの店ではないことがわかります。

031502

031503
とりあえずのアンティパスティは、モルタデッラと、牛肉のバルサミコソースの2品。どちらも納得の味です。

031504

031505
プリモも2品。ボローニャと言えばこれ、タリアテッレ・アル・ラグーとまたまたトルッテリーニ・イン・ブロードです。
タリアテッレは文句なし。トルッテリーニは、好みの問題はあると思いますが、モンテグラッパ・ダ・ネッロの方が上かも…。

031506
セコンドもこれまた定番、コトレッタ・アッラ・ボロネーゼ。ボローニャづくしを満喫です。
031509_2031508_3031507
おなかに少しゆとりがあったので、ドルチェは2人で3品。
ズッパ・イングレーゼ、ジェラート(チョコ)、カッサータ風アイスです。
最後はやっぱりエスプレッソでFINITO。知名度に恥じない味に満足です。
でも、もう少しインパクトがあっても良かったかも。

お店のホームページはこちらhttp://www.trattorialeonida.com/

大きな地図で見る

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボローニャのレストラン(1)

2009年05月18日 | ボローニャ

AL MONTEGRAPPA “da nello”    (アル モンテグラッパ “ダ・ネッロ” )

マッジョーレ広場から、ウーゴ・バッシ通りを渡ってすぐの路地を左に入ってすぐのところにあるお店です。
路地の幅の半分くらいまでテラス席を広げているので、すぐにわかります。

031201  店に入ると、すぐにマンマに「地下に行ってね」と言われたのですが、
 地下に行ってみると今度はカメリエーレに「席は上だよ」と
 言われてしまい、うろうろしてしまいました。
 ほぼ満席だったので仕方ないかな、
 と気を取り直してほんのわずかしかない1階の席に勝手に座ると、
 「あらあら」といった感じでニコニコしながら
 すぐにオーダーを取りに来てくれました。

 とりあえずモルタデッラとワインを頼みます。
 ココまでランブルスコ漬けだった私たちは、
 なんとなく白ワインをオーダーしますが、これが大正解。
 モルタデッラと相性ぴったりです。


031202
よくあるモルタデッラの他に内臓のモルタデッラも盛り合わせてあります。

031203
プリモは2品。一皿はボローニャといえばこれ、といってもいい「トルッテリーニ・イン・ブロード」です。
当然好みはありますが、ここのブロードはボローニャで一番かもしれません。

031204
もう一皿は、パルミジャーノチーズがタップリのスペルト小麦のズッパ。これもなかなかです。

ここまででおなかいっぱいの私たちは、セコンドのコトレット・アッラ・ボロネーゼを泣く泣くあきらめて
(隣の席にサーブされたそれは、とても魅力的でしたが、あまりにもボリュームが…)、031205
ラグーたっぷりの「なすのスフォルマート」でかわいくFINITO。

031206 最後はやっぱりエスプレッソでしめて大満足の夕食でした。


 

 お店のホームページはこちら
 http://www.ristorantedanello.com






大きな地図で見る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マドンナ・ディ・サン・ルーカ聖堂

2009年05月15日 | ボローニャ

「天国へのポルティコ」を上りきったところに立っているのが、マドンナ・ディ・サン・ルーカ聖堂です。
ポルティコはこの聖堂の2階の入り口前の回廊につながっているのですが、
聖堂に入る前に、いったん正門まで下りて外観全体を眺めてみましょう。

030901
聖堂はきれいな円形をしていて、作られた時期が新しいためか、
ボローニャ旧市街にある教会たちとは少し異なる雰囲気です。

030902
聖堂の左右にはちょうど翼を広げたように回廊があり、
向かって左側の回廊から「天国へのポルティコ」がふもとまで伸びています。

中に入ると、まずクーポラの天井画のあざやかさに目を奪われます。 030905

シンメトリーにつくられた聖堂は、クーポラをはじめ多くの窓から光が差し込み、明るい印象を受けます。

030903 この聖堂にある聖母マリアの像は、毎年一度、
 4月~5月に旧市街まで運ばれるそうで、
 一説には「天国へのポルティコ」もマリア像を
 雨に濡らさずにふもとまで運ぶために
 つくられたとのことです。

 今の聖堂が建てられたのと、
 ポルティコがつくられたのは、ほぼ同時期です。
 それまでの聖堂はどんな姿をしていたのでしょうか。

 見事な祭壇に見入りながら、
 立派な聖堂が作られる前は、
 きっと素朴で質素な聖堂にマリア様が
 まつられていたに違いない、 
 と勝手な想像をめぐらせていたのでした。

 再び外に出て、あたりを見回すと、
 北側にはボローニャの街並みが、
 南側にはなだらかな山々の眺めが広がっていました。

030904 
      ソニーストア

 
 
030906_2
あの山々の向こう側はフィレンツェかぁ…。
またフィレンツェに行ってみようかな、なんてことを考えながら、私たちは聖堂を後にしたのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天国へのポルティコ~マドンナ・ディ・サン・ルーカ

2009年05月12日 | ボローニャ

030601_3 ボローニャのポルティコは、旧市街だけにとどまりません。
 郊外の丘の上にある、マドンナ・ディ・サン・ルーカ聖堂まで、
 約3キロ以上もポルティコがつづいているのです。
  このポルティコは「天国へのポルティコ」と呼ばれています。

 ポルティコは、旧市街のはずれにあるArco del Meloncelloから
 山頂の聖堂まで途切れることなく続いています。

 もちろん、ここから旧市街をぐるっと取り囲むように
 さらにポルティコは続いています。

 丘の斜面にそってポルティコが伸びる様子は、
 まさに“天国へのポルティコ”といったおもむきです。







030602

030605 ポルティコの中を歩いていると、朝早くだというのに、
 何人もの人とすれ違います。
 皆熱心なクリスチャンなのでしょう。
 観光客とおぼしき姿は、私たちだけです。

 朝のミサに参列したのでしょうか…。

 人の気配がなくなると、ポルティコは静寂そのものです。
 時おり、並行して走る車道を車が上っていきますが、
 それ以外は何の物音もしません。








030603

030604_2 ポルティコの多くの部分は、
 車道に面した側にアーチが開いているのですが、
 一部には、道の反対側にアーチが開いている場所があります。
 そこから見る景色は、
 山頂への長い道のりを歩く苦労を和らげてくれます。

 また、天気のいい日の午前中は、
 ポルティコに差し込む朝日が、
 見事な光と影のコントラストを見せてくれます。

 もしかすると、夕暮れ時には、
 道路側のアーチから差し込む光が、
 これ以上に美しい光景を見せてくれるのかもしれませんが。

 歩きつかれて、一休みしたくなる頃、
 ポルティコの先に光が見えてきます。
 そこがマドンナ・ディ・サン・ルーカ聖堂です。

 歩き続けて一時間あまり、
030606 まさに「天国」にたどり着いた気分になりますよ。

 そういえば、途中にトイレはありません。
 上り始める前にArco del Meloncelloそばのバールに
 立ち寄っておくことを忘れないように…。

  VELTRA


大きな地図で見る

 

<noscript></noscript>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会(Chiesa di S.Maria dei Servi)

2009年05月09日 | ボローニャ

030301
マッジョーレ通りのちょうど中間点あたり、グェッラッツィ通りとの交差点に、
サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会があります。ファサードの前にある、
ルネサンス風の優美なポルティコに囲まれた広場が印象的な教会です。

030302
レンガの石積みがむき出しになっている質素でシンプルなファサードを見ただけではわかりにくいのですが、
中に一歩足を踏み入れると、この教会が美しいゴシック様式の教会であることがわかります。

030303_2 内装はすっきりとして、天井の高さと奥行きが強調されています。
 後陣のステンドガラスがよいアクセントになっていて、
 このこともゴシックらしい印象を強めています。

  030305

 それにしてもこの教会、交通量の激しい場所にあります。
 もっと静かな場所、
 例えばアッシジのサン・ダミアーノ修道院のような立地条件なら、
 もっともっと魅力的な教会になるのに…。

030304_3 


大きな地図で見る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポルティコの町・ボローニャ(2)

2009年05月06日 | ボローニャ

022801_2 ポルティコの歴史は、中世に始まるといわれています。
 そもそもは歩行者の利便性を考えたものではなく、
 部屋を増築するために考えられた窮余の策だったようです。

   022802
  ロッジア・ディ・メルカンティと建物の入り口

 斜塔の近く、ロッジア・ディ・メルカンティ
 (商工組合の建物)のすぐそばに、
 ポルティコの原型をとどめている建物があります。

022803 

建物の2階部分が道路にせり出して木の柱で支えられていて、その下を歩道として活用しています。

022804 
ポルティコよりさらに2階部分がせり出しているのがわかります。

実は、このような土地利用の方法は、中世のイタリアではあちこちで見られます。
では、どうしてボローニャで特に発達したのでしょうか。

そのわけは、ボローニャ大学にあるらしいとのことです。
ボローニャに大学ができると、各地からやってきた学生で、ボローニャの人口は急激に増加しました。
そのため、限られた土地に少しでも多くの部屋を確保するため、このような建築方法がとられたようです。

022805
そして、一時期ボローニャでは、道路に面した建物を増改築するときには、
ポルティコを維持することが義務付けられていたそうです。
ポルティコのある街並みを守っていこうとした人たちのおかげで、今のような姿が残っているというわけですね。

ボローニャ紀行 (文春文庫)
井上ひさし
文藝春秋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポルティコの町・ボローニャ(1)

2009年05月03日 | ボローニャ

ボローニャの街中には、いたるところにポルティコがあります。
ポルティコというのは日本語に訳すと「柱廊」で、道路に面した建物の2階部分が1階よりせり出していて、
その下が歩行者用の通路になっているものです。いわゆるアーケードですね。

022502
ポルティコのデザインはさまざまで、長い時代にわたってポルティコが作られ続けてきたことがわかります。
軽快なアーチが連続するデザインのものは古い時代のものが多く、
新しくなるにつれて、より重厚感のあるデザインに変わっていくようです。

022501 
デザインはさまざまですが、
共通しているのは赤茶色または紅色を基調とした色彩で、そのため街全体に統一感があります。

022503
そういうわけで、雨にぬれずにどこでも歩いていけるボローニャの街には、傘屋さんがないとか…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする