i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

カフェ・アウトマティカ

2007年11月18日 | スポレートとトーディ

トーディからの帰り道、私たちは今度はトーディ・ポンテ・リオ駅までのバスに乗り遅れてしまいました。
(実は、そのすぐあとにペルージャ行きのプルマンが通ったのですが、
電車で帰ることしか頭になかった私たちは、そのバスをやり過ごしてしまったのです。)

18710122 

18710125 バスに乗り遅れたことで、
 またしても駅で1時間ほど待つことになった私たちは、
 何もないトーディ・ポンテ・リオの駅で途方にくれつつ、
 駅の待合室でただボーっと時間をつぶしていました。
 そこで見つけたのが、写真のコーヒーの自動販売機です。

 自動販売機がどうしたの?という人もいると思いますが、
 実はイタリアは自動販売機がとても少ない国なのです。
 特にコーヒーは、どんな小さな町にも必ず一軒はバールがあり、
 町の人たちは必ずそこで自分の好みのコーヒーを注文します。

 また、タバコもタバッキで買う
 (タバッキではバスの切符やサッカーくじなども売っている)ため、
 街中ではほとんど自動販売機は見かけません。
 
ですから、この自動販売機を見かけたとたん、
 私たちは「ためしに飲んでみよう」と考えたのです。

18710126 飲んでみたのは“カプチーノ”です。
 イタリアでは、きちんとクリームがあわ立っていないものは
 カプチーノとは呼びません。
 ですから「ほんとにあわ立つの?」と疑いつつボタンを押したのです。
 
で、出てきたものは、
 とりあえず日本で飲むよりは本物らしいカプチーノでした。

 考えてみると、ずいぶん前に泊まったフィレンツェのホテルに、
 同じ自動販売機が置いてありました。
 確か、朝食のときにカプチーノを飲んだ記憶があります。

 待合室には「イタリアの緑のハート…ウンブリア」と
 書かれたポスターがはってありました。
 それ以外には本当に何もないところでした。

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見晴台と「SUZUKI」と理想の教会

2007年11月15日 | スポレートとトーディ

ヤコポーネ広場から、バス通り(正式な名前を忘れてしまいました)をゆっくりと下っていくと、
やがて道の右側が大きく開け、テラスのような場所に出ます。
“見晴し台”と呼ばれているらしいその場所からは、急坂にへばりつくようなトーディの街並みをはじめ、
モンテサント修道院や、ウンブリアのすばらしいパノラマを目の当たりにすることができます。


18710111
見晴し台から見るトーディの街並み

18710112
見晴し台から見るウンブリアのパノラマ

18710116さらに道沿いに進むと、
ミニケーブルカー(フニコラリーノ?)の乗降場があります。
トーディは、高台の上にある街のため、
ふもとに大きな駐車場があり、
その駐車場とトーディ旧市街とは
小さなケーブルカーで行き来するようになっているのです。
このケーブルカーはなんと日本製!。
軽自動車メーカーの「SUZUKI」が製造したものだそうです。
こんなところにまで「Made in JAPAN」が…と、
ちょっとびっくりでした。

やがて道は大きく左にカーブを描きながら、街のふもとへと至ります。
ふもとまでちょうど下りきったところに、サンタ・マリア・デッラ・コンソラツィオーネ教会があります。
この教会は、他のトーディの建築物とはまったく異質な印象をうけます。
真上から見ると、きれいなギリシャ十字の形をしたこの教会は、
その姿といい立地条件といい、モンテプルチャーノのサン・ビアッジョ教会をほうふつとさせます。
全体的に丸みを帯びたフォルムと、クーポラの水色が、周囲の緑とよくマッチして、
とても美しい印象を与えてくれます。

18710118

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高台のサン・フォルトゥナート教会

2007年11月12日 | スポレートとトーディ

ポポロ広場からマッツィーニ通りを歩いてヤコポーネ広場へと向かいます。
マッツィーニ通りは、ほんの100mほどの短い通りですが、
静かなトーディの街で唯一にぎわっている場所です。
ヤコポーネ広場からは、プルマンも通れる広い通りが、西に向かってのびています。
この通りをほんの少し進むとすぐに、左手に大きな階段があります。
その上にはさらに芝生のじゅうたんがあり、
この階段と芝生のじゅうたんを上った先が、サン・フォルトゥナート教会です。


18710100 
                                                    
18710102この教会は、ファサードは未完成ですが、
完成すればおそらくゴシック風のファサードになったのでしょう。
内部は後陣の広く細長いステンドガラスの窓が印象的な、
典型的なゴシック建築です。
側廊にはいくつかの礼拝堂がありますが、
そのうちのいくつかはまったくのがらんどうになっていて、
使われていないものもありました。


ちなみに、この教会のある場所が、
おそらくトーディで一番高い所です。
そのため、この教会の鐘楼は、遠くからでもよく見え、
トーディの町のランドマークになっています。







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トーディの街を散策する

2007年11月09日 | スポレートとトーディ

他の中部イタリアの小さな町と同じように、ここトーディも、中世の街並みがほぼ完全な形で残っています。
旧市街の中心ポポロ広場も、カピターノ宮、ポポロ宮(市庁舎)、プリオーリ宮、そしてドゥオーモと、
まわりをぐるっと中世の建造物に囲まれています。


18710086_1

ポポロ広場から、ポポロ宮の脇を右に折れると、ガリバルディ広場です。
ここからは、ウンブリアの田園風景を一望することができます。


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18710106 ガリバルディ広場からプリオーリ宮の手前を左に折れ、
 旧市街の主要な通りのひとつ、
 カブール通りを街のふもとのほうへ下ってみます。
 この通り沿いは、狭い道の両側に、
 2階部分を張り出すように建てられた家並みが続き、
 トーディでもっとも中世の雰囲気を感じられる地域です。



 マルツィア門をくぐってすぐの三叉路を左に折れると、
 古代ローマ時代に行われた
 断崖部分の補強工事のあとが見られる場所があります。
 ニッチオーニ・ロマーニと呼ばれるこの遺跡の上に、
 中世の家が建てられています。


18710107

18710108_2 さらに坂を下り、今度はチェシア通りを歩きます。
 この通りは、のどかな風景を眺めながら
 ゆっくりと散歩することができます。
 通りの中ほどには、サンティラリオ教会という
 小さく素朴な教会があります。
 鐘の音も美しい教会です。
 教会をすぎて左に折れ、階段を上ると、
 ポポロ広場はもう目と鼻の先です。










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トーディの食事

2007年11月06日 | スポレートとトーディ

RISTORANTE UMBRIA (リストランテ ウンブリア

ポポロ広場から、カピターノ宮とポポロ宮の間のトンネルのような道をくぐるとすぐの、
郷土色いっぱいのリストランテです。

オーダーしたのは、前菜抜きで、プリモに“麦のスープ”と“ギオッタソースのタリアテッレ”、
セコンドは“ウサギとズッキーニのフリッタータ”です。
特にトーディならではのものは「ギオッタソース」です。
これは、鳩の内臓やいろいろなスパイスを混ぜ合わせて作るソースで、
トーディでは各家庭ごとに少しずつ異なる味付けの「マンマの味」だそうです。
麦のスープも含めて、プリモの2品は、まったく初めて体験する味でした。

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麦のスープ

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ギオッタソースのタリアテッレ

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ウサギとズッキーニのフリッタータ

それから、忘れてはいけないのがワインです。
この店で初めてルンガロッティの「トルジャーノ・ロッソ」を飲んだのですが、
これがすばらしくおいしくて、この日以来ウンブリアでは
赤ワインはこれ以外飲んでいません。
ワインも含めて、ウンブリア名物をたんのうしたトーディの昼食でした。


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トーディのドゥオーモ

2007年11月03日 | スポレートとトーディ

トーディのドゥオーモは、街の中心であるポポロ広場に面して建っています。
オルヴィエート、スポレートと並び、ウンブリアの3大ドゥオーモとされるここトーディのドゥオーモは、
まわりの建物より一段と高い場所に建てられ、その権威を誇示しているかのようです。

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18710096 ファサードはシンプルな長方形で、
 シンプルなだけに大きなバラ窓が引き立っています。
 華やかなオルヴィエート、繊細なスポレートに対して、
 質実剛健のトーディといった雰囲気です。

 内部も簡素で、天井は木組みがむき出しになっていますが、
 正面入り口の上には、ダ・ファエンツァの手による
 「最後の審判」が壁面いっぱいに描かれています。
 淡い色彩で描かれたこのフレスコ画は、
 バラ窓から差し込む光との相乗効果で、
 いっそう神秘的な雰囲気をかもし出しています。






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内部の見学を終えて外に出ると、時間は正午近くなっていました。
広場から続く階段には、何人かの人が腰かけて一息ついています。
私たちも同じように階段に腰かけ、一息ついていたそのとき、ちょうど鐘楼から鐘の音が聞こえてきました。
その音を聞いて、私たちは思わず笑ってしまいました。なんと表現したらいいのでしょうか、
今までに聞いたこともない間抜けな音色で、おまけに音痴?なのです。

イタリアには“カンパニリズモ”という言葉があります。“郷土愛”と訳すことの多い言葉ですが、
もともとは「地元の教会の鐘の聞こえる場所が自分の故郷だ」というような意味の言葉です。
トーディの人々はきっと、このユニークな鐘の音を聞くたびに、
自分たちのアイデンティティを強く意識しているのでしょう。

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ドゥオーモの階段からの眺め(ポポロ広場)

家庭で作れる イタリア、ウンブリア地方のオリーブオイル・レシピ
朝田 今日子
河出書房新社

 

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ペルージャからトーディへ

2007年10月31日 | スポレートとトーディ

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自然が豊かでイタリア中央部にあることから“イタリアの緑のハート”と呼ばれるウンブリア州の、
そのまた真ん中に、トーディという町があります。
FSもなく、プルマンの本数も少ないこの町に行くために、
私たちはペルージャから私鉄のウンブラ中央鉄道(FCU)に乗ることにしました。

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ウンブラ中央鉄道は、文字通りウンブリア州の中央を縦断している鉄道で、
北のサンセポルクロとペルージャを結ぶ路線と、南のテルニとペルージャを結ぶ路線があります。

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私たちは、ペルージャ旧市街のふもとにあるペルージャ・サンタンナ駅からテルニ行きの電車に乗り込みました。

18710078 天気は快晴、車両は新しく座りごこちも快適です。
 トーディの最寄り駅トーディ・ポンテ・リオまでは
 45分ほどの短い旅。
 FSと連絡しているペルージャ・ポルタ・サンジョバンニ駅を過ぎると、
 車窓からの眺めは田園風景へと変わり、
 私たちはすっかりリラックスしてしまいました。


 ついうとうとしてしまった私たちが目を覚ましたのは、
 電車がどこかの駅を発車したときでした。
 通り過ぎるプラットホームには『…Ponte Rio』の文字が…。
「しまった!寝過ごした!」いくら田舎とはいえ、スリの多いイタリアの電車の中で居眠りするなんて!
おまけに降りるはずだった駅はどんどん遠ざかっていきます…。

18710081 
車窓から見えるトーディの町(乗り過ごさないとこのようには見えない)

とりあえず、次の停車駅で電車を降りました。
マッサ・マルターナというその駅は、駅のまわりは雑草が生い茂り、まるで廃線の駅のようなたたずまいです。
時刻表を確認すると、40分くらいで電車が来ます。(電車は1時間に1本程度しかないのです)

18710079

しばらくしてやってきた電車に乗り、
私たちは予定より1時間くらい遅れてようやくトーディ・ポンテ・リオ駅にたどり着くことができたのでした。

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トーディ・ポンテ・リオ駅   
(トーディ・ポンテ・リオ駅から旧市街までは、バスに乗って15分ほどです)

ウンブラ中央鉄道(FCU)のホームページはこちら
http://www.fcu.it/

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スポレートのホテル

2007年08月29日 | スポレートとトーディ

PALAZZO DRAGONI(バラッツォ・ドラゴーニ)

00280140  スポレートのホテルは、ドゥオーモから徒歩2~3分のところにありました。
 古い貴族の館を改装したもので、調度品などに歴史が感じられます。
 (逆の言い方をすると「すべてが古い」とも言えますね)

 部屋は十分すぎるほど広く、バルコニーも2つあり開放感いっぱいです。
 ただし、4つ星ですがバスルームにはバスタブはなくシャワーのみです。
 引き出し式のいすがシャワーブースについていたのがユニークでした。




00280111 


00280109併設のリストランテはなく、
朝食はこれまた開放感いっぱいで、
とても眺めのいい朝食ルームで取ります。

私たちの泊まった部屋は、
バルコニーからドゥオーモを眺めることができました。
また、夜になるとスポレートの新市街方面の夜景がきれいでした。
(写真はあまりきれいに撮れていませんが、
ほんとにきれいだったんです。)


ホテルにに近代的な快適さを求める人には、
あまりおすすめできませんが、
中世の雰囲気を楽しみたい人にはぴったりのホテルです。




00280136 


パラッツォ・ドラゴーニのホームページはこちら
http://www.palazzodragoni.it/

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スポレートのエノテカ

2007年08月26日 | スポレートとトーディ

&M98 ENOTECA PROVINCIALE

ドゥオーモ近くにあるエノテカです。
この日の夜は激しい雨が降っていたので、できるだけホテルの近くでと考えて、フラっと入ってみました。
エノテカですから、メインはあくまでワインです。
ここではグラスで注文ができるので、
地元ウンブリアのDOCG、サグランティーノ・モンテファルコを頼みました。
グラスで8ユーロ近い値段の、
イタリアでは破格(ブルネッロやスーパートスカンほどではありませんが)のワインです。
料理は赤ワインに合うしっかりしたものを、と考えたのですが、ちょっとしっかり頼みすぎたようです。
出てきた「ウンブリア風前菜盛り合わせ」のボリュームにびっくり。いくら食べても減りません。
ほかにも「麦のサラダ」と「チーズのスフォルマート」を注文していたから大変です。
その辺のリストランテに入るより、よっぽどたくさんの食事をするはめになってしまいました。
でも、さすがにワインはおいしかったですよ。

00280135
ちょっとピンボケですが、「ウンブリア風前菜の盛り合わせ」です。
(生ハム、サラミ、オリーブ、ドライトマト、クロスティーニ、白いんげん豆、チーズetc…てんこ盛りです)


 
モンテファルコの優良ワイナリー スカッチャディアヴォリ サグランティーノ Scacciadiavoli モンテファルコの優良ワイナリー 
スカッチャディアヴォリ サグランティーノ Scacciadiavoli


スポレートで飲んだものと同じワインです。
しっかりした味わいの赤ワインです。

 

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塔の橋

2007年08月23日 | スポレートとトーディ

スポレートで最も高い場所には、城塞が建っています。
その門の右脇の道を、城塞に沿ってしばらく進むと、道の右手が開けてすばらしいパノラマが広がります。
道がゆるやかに左に折れると道の右手は深い谷に変わり、正面にその谷にかかる橋が見えてきます。
これがスポレートの名所のひとつ「塔の橋」です。

00280118 

00280115 なぜこのような名前がついているのかは分かりませんが、
 確かに塔のように高くそびえる
 巨大な建造物であることは間違いありません。
 谷底からの高さは100m近く、全長は200m以上あります。

    00280117_2
橋は今でも実際に渡ることができ、橋のちょうど中間地点に小さな窓が開いていて、
遠くまで見渡すことができます。ここからの眺めもなかなかですよ。
上の写真で見えているのはサン・ピエトロ教会、道路は昔のフラミニア街道、今の国道3号線です。
(この道は、なんとスポレートの旧市街の真下をトンネルにして通っています)
橋を渡った先には散策路が続いているようです。(さすがにそこまでは行きませんでした)
 

夜になると、橋はライトアップされ、昼とはまた違った光景を見ることができます。

旅 2006年 11月号 [雑誌]
 
新潮社

 

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サン・サルヴァトーレ教会(Basilica di San Salvatore)

2007年08月20日 | スポレートとトーディ

 4世紀に創建されたままの姿を
 ほぼとどめている貴重な教会です。
 市街からは少し離れた場所にあるため、
 私たちはタクシーを利用して行きました。

 外観も内部も本当にシンプルな美しさに
 満ちています。
 おそらく、これがキリスト教の教会
 本来の姿なのでしょう。
 後陣にわずかに残るフレスコ画が、
 なぜか気持ちを安らかにしてくれます。
 大都市のドゥオーモなどを見慣れていた
 私たちににとって、
 この教会はとても新鮮に感じられました。

 また、この教会は現在も利用されています。
 すぐそばには墓地もあり、
 ミサもきちんと行われているようです。
 こんな教会が何気なくあるところが、
 イタリアのすごいところですね。

 

 
 

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サンテウフェーミア教会(Basilica di Sant`Eufemia)

2007年08月17日 | スポレートとトーディ


スポレートには、4世紀から12世紀にかけての教会が数多く残されています。
そのほとんどが創建当時またはロマネスク様式のままの姿で残されており、
ローマあたりの教会と比べると、ぐっと素朴な印象を受けます。


教会の内部には、2階部分にあたる所に回廊があります。
現在は使われていないのか、内部はがらんとして、おごそかな雰囲気がただよっています。

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スポレートのドゥオーモ

2007年08月14日 | スポレートとトーディ

00280124
みなさんは「ウンブリアの3大ドゥオーモ」をご存知ですか? 
オルヴィエート、スポレート、トーディのドゥオーモのことをあわせてこう呼ぶのだそうです。

00280125
その3大ドゥオーモのひとつに数えられるスポレートのドゥオーモは、
オルヴィエートのドゥオーモのような派手さはありませんが、
シンプルで均整のとれた美しいファサードが印象的です。

左右対称に大小8つのバラ窓があり、中央にモザイク画が配されています。
(おそらく左右にも、ちょうど3連祭壇画のようにモザイク画が配されているはずだったのでしょう)

その下には、これもまた均整のとれた5つのアーチが並んでいます。

00280130
また、多くのドゥオーモが、その町の高台にあったり、周囲より土台を高くして建てられているのに対して、
スポレートのドゥオーモは、階段をおりて近づいていく構造になっているのも特徴的です。


00280128
内部はバロック風に改装されていますが、
後陣のフレスコ画は、フイリッポ=リッピの描いたもので、当初の姿をとどめています。


00280138
「聖母マリアの戴冠」がテーマのこの絵は、色合いもとても美しく、心安らかな気持ちになれる、
大好きな絵のひとつです。


00280127_2
クーポラ部分のアップです。青が印象的ですね。

00280133
夜にはファサードがライトアップされ、昼とはまた違った美しさを見せてくれます。

ソニーストア
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スポレートへ

2007年08月11日 | スポレートとトーディ

スポレートは、サン・フランチェスコで有名なアッシジの南に約40km、
ローマからアンコーナ行きのES☆に乗って一時間半ほどのところにあります。

00280146_1 

私たちがこの町を訪れた一番の理由は、ウンブリアで最もエレガントといわれるドゥオーモを見ることでした。
しかし、実際に訪れてみると、街並みは中世の面影を色濃く残し、
また、あちこちに古代ローマ時代の遺跡も残されています。


00280119_1 フォンテセッカ通りは、
 
スポレートで
 最も中世らしい雰囲気を残している
 (再現している?)通りです。
 おそらくココが中世当時の
 メインストリートだったのでしょう。
 今はさまざまなお店が並んでいますが、
 写真で分かるように、
 看板などのデザインが統一されています。
 訪れた当日は、天気が悪かったこともあって、
 路地から不意に魔女でも現れそうな
 雰囲気をただよわせていました。

 
 リベルタ広場は、ドゥオーモ付近と並ぶ
 街のもうひとつの中心です。
 広場にはパニーニ売りの屋台なども出て、
 にぎやかな雰囲気です。
 広場の北側に面して、時計台が立っています。
 また、広場の西は
 掘り下げられた急斜面になっていて、
 古代ローマ時代の劇場跡があります。



00280121 

ウンブリアの町々は、エトルリアを起源に持つ場合が多く、
古代ローマの大きな遺跡などはあまり見られないのですが、ここにはこのような立派な劇場跡があります。
また、この他にもローマ時代の門のあとや、古代ローマ人の住居跡などが保存されています。

00280116 

スポレートで一番高い場所には城塞があり、遠くからでもよく見えるため、町のランドマークになっています。
今は博物館として利用されているそうです。

ANAの旅行総合サイト【ANA SKY WEB TOUR】

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