i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会

2008年12月30日 | ヴェネツィア

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華やかなヴェネツィアにあって、それほど知名度もないほんの小さな教会ですが、
個人的に大好きな教会です。

建物全体は凹凸のない長方形で、アーチ型の屋根がかかり、その姿はまるで宝石箱か何かのようです。
レンガや白大理石で建てられている教会が多い中、
パステルカラーの色大理石がふんだんに使われていて、フィレンツェの教会を連想させます。

装飾も細部まできめ細かく、まるで精密なミニチュアを見ているようです。

見落としがちな目立たない教会ですが、
ヴェネツィアを訪れる機会があったら、ぜひ足を運んでみてください。

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サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会

2008年12月27日 | ヴェネツィア

101601 カナル・グランデの出口、
 税関の並びにある八角形の美しい建物が
 サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会です。
 この教会は、
 17世紀に大流行したペストが終結したことに感謝して
 聖母マリアに捧げるために建てられた、
 ヴェネツィアでは比較的新しい
 バロック様式の教会です。

 左の写真ではわかりにくいのですが、
 クーポラ下部のアーチの脇の柱から、
 まるでロールケーキをスライスしたような
 渦巻き型のフライングバットレス風の
 装飾が突き出ているのが
 独特のアクセントになっています。

 内部は比較的シンプルですが、
 聖具室ではティツィアーノとティントレットの競作も
 見どころのひとつです。

しかし、なんといってもこの教会がもっとも映えるのは、夕暮れ時でしょう。
夕日をあびて白大理石がピンクに染まる姿は、ヴェネツィアでもっとも美しい風景の一つだと思います。

101602 

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ヴェネツィアの迷路を歩く

2008年12月24日 | ヴェネツィア

ヴェネツィアの街は、運河が網の目のように張り巡らされ、
狭い土地に建物が密集して建てられているために、本当に迷路のようです。
ただ、小さな街ですから、時間さえ気にならなければ、
迷うにまかせてさまよってみるのもいいかもしれません。

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一歩裏通りに入ると、こんな風景があちこちで見られます。 


運河に沿ってくねくねとした小道を歩いたり、橋を登ったり降りたり、
そして建物の間の人ひとりがやっと通れるくらいの細い道を通り抜けてみたり…。
そうしているうちに突然視界が開けて、
広場に出たときの開放感はなんとも言えないヴェネツィアならではの街歩きの楽しさです。

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サンタ・マリア・グロリオーサ・ディ・フラーリ教会

2008年12月21日 | ヴェネツィア

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ヴェネツィアには本当に多くの教会がありますが、
サンタ・マリア・グロリオーサ・ディ・フラーリ教会はその中でも特に印象的な教会です。
そのわけは、ここに飾られている一枚の絵、ティツィアーノの「聖母被昇天」です。

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この教会は、後陣全体に広く窓がとられているために、陽が差している時は窓からさしこむ光によって、
絵全体がなんとも言えない鮮やかな、それでいて柔らかい色調になります。
その感じは、ちょうど雨上がりに雲の切れ間から陽の光がさしこんでいる様子によく似ています。
それがこの絵をいっそう魅力的に見せているのです。
あるいは、ティツィアーノがこのことを計算して描いたのかもしれませんね。

ヴェネツィアやフィレンツェなどでは、
美術館に行けばいくらでも名画と呼ばれる絵画に出会うことができますが、
この教会に来ると、絵は本来あるべき場所にあることで、その魅力はいっそう引き立つのだなぁ、
ということを改めて感じさせられます。

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鐘楼からの眺め

2008年12月18日 | ヴェネツィア

どの街でもそうですが、街全体の様子をつかむには、
その街でもっとも高い建物の上から見渡すのが一番です。
ヴェネツィアでは、サン・マルコ広場に建つ鐘楼がそれにふさわしい場所でしょう。

鐘楼の上までは、エレベーターで一気に上ることができます。
他の街で高い場所(たとえばフィレンツェのドゥオーモやボローニャの斜塔)に上ろうとして
大変な思いをした人にとっては、
拍子抜けするくらいあっという間にすばらしい眺望を手に入れることができます。


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ドゥカーレ宮殿ごしにスキアヴォーニ河岸方面を見たところ。
緑の少ないヴェネツィアですが、東のほうには公園などが広がっています


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リベルタ橋方面。海をはさんで遠くにイタリア本土(メストレ)が見えています。

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ゴンドラに乗ってみよう

2008年12月15日 | ヴェネツィア

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ヴェネツィアと聞いて連想するものの一つに、ゴンドラがありますね。
ところが現代のヴェネツィアでは、ゴンドラはもっぱら観光用として利用されているだけで、
ヴァポレットなどに主役の座を奪われています。

たまに見かけるゴンドラも、そのほとんどが日本人ツアーご一行様の御用達で、
隊列を組みながらカンツォーネの調べとともに現れるその様子は、
見ているこちらが気恥ずかしくなってしまいます。

でも、せっかくのヴェネツィア、ものは試しです。
かっこ悪いとか言わずに、ぜひ一度はゴンドラ体験をしてみましょう。
小さな運河をゴンドラでめぐれば、
きっと新しいヴェネツィアの楽しみ方を見つけることができると思いますよ。

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乗るなら、おすすめはやっぱり夕方です。
夕日が水面に写る頃のカナル・グランデの美しさを味わうには、
ヴァポレットではなくってやっぱりゴンドラでしょう。

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JAL 日本航空

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カナル・グランデ

2008年12月12日 | ヴェネツィア

ヴェネツィアといえば運河です。
大小何百という運河の中でも最も有名で、
ヴェネツィアの運河の代名詞ともいえるのが“カナル・グランデ”です。
ヴェネツィア本島を2分して逆S字に流れるこの運河は、古くから街の大動脈として発展してきました。

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運河沿いには、カ・ドーロ、カ・ペーザロ、カ・レッツォーニコなどの商館が立ち並び、
独特の景観を作り出しています。
(ディズニー・シーのモデルになっているのも、このカナル・グランデ沿いの風景ですね。)
残念ながら、なぜか写真が一つも残っていません。確かに撮ったはずなのに…。


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カナル・グランデには3つだけ橋がかかっています。
サンタ・ルチア駅前のスカルッツィ橋、アッカデミア美術館前のアッカデミア橋、
そして有名なリアルト橋です。



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リアルト橋からの眺めです。


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こちらはアッカデミア橋。
こうやって写真を眺めていくと、カナル・グランデをヴァポレットでめぐるだけでも、
ヴェネツィアの匂いは充分に感じ取ることができますね。

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サン・マルコ広場

2008年12月09日 | ヴェネツィア

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よく知られているように、ナポレオンが「世界一の大広間」と呼んだのが、ここサン・マルコ広場です。
ヴェネツィアには「Piazza(=広場)」と名の付く場所は、
現代になってローマ広場が造られるまで、サン・マルコ広場ただ一つだけでした。

67470029_3  「広間」の名の通り、
 ここはヴェネツィアの人たちの社交場となっています。
 カフェやバールが軒を連ね、
 晴れた日にはオープンカフェも出て、
 弦楽器などの生演奏も楽しめます。

 私たちは、その中の一つで、
 ヴェネツィアで最も古いカフェ
 「フローリアン」に入ってみました。
 歴史を感じさせる内装と、
 カメリエーレの上品な立ち居振る舞いは、
 さすがに一流と思わせるのに充分でした。
 ただ、値段のほうも超一流です。
 一杯のエスプレッソが、南イタリアの小さな町のバールで
 立ち飲みするときの10倍はしますから、気をつけて。

67470037とまあ、ふだんは平和なサン・マルコ広場ですが、
ひとたびアクア・アルタ(高潮)がやってくると
大変なことになります。

床石のすきまのあちこちから海水がじわじわと染み出し、
しばらくすると、広場は一面水浸しです。
そのようなときのために、
広場にはあちこちに高床式の渡り廊下のようなものが
用意されています。

そんなときには、あたりが本格的に水浸しになる前に、
広場の一角にある鐘楼に登ってみましょう。
鐘楼の上からは、ヴェネツィア本島だけでなく、
ジューデッカ島やリド島、
また本土のメストレや遠くの山々まで、
360度のパノラマを見渡すことができますよ。

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サン・マルコ寺院

2008年12月06日 | ヴェネツィア

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ドゥカーレ宮殿のならびには、ヴェネツィアで最も大きな教会、サン・マルコ寺院があります。
サン・マルコ広場に向かって立つこの建物は、ビザンチン様式で、
東方世界の影響を強く受けた建築になっています。

多くのイタリアの教会とは異なり、いわゆるギリシア十字のプランに、
天井部分がすべて丸天井で、しかも内部もファサードもいたるところ金で装飾されており、
“満艦飾”とはこのことをいうんだと思わせるけばけばしさです。
床は一面モザイクで覆われていますが、やはりヴェネツィア、
地盤のゆるみなどの影響でしょうか、だいぶでこぼこしています。

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楼から見たサン・マルコ寺院。
ギリシア十字のプランの上に5つの丸天井が乗っている様子がよくわかります。


67470027 

ここには、聖マルコの遺骸が納められているそうですが、実際にはそれらしきものはどこにも見当たらず、
ちょっと???な感じです。
そもそも聖マルコの遺骸だって、エジプトのアレクサンドリアから拝借?してきたものなわけですから、
あやしい雰囲気いっぱいなわけですが、ヴェネツィアでは、そんなこと口がさけても言えません。

また、サン・マルコ寺院は、「大聖堂」ではなく「寺院」と訳されるのが一般的になっていますが、
これは、この教会が永らくドージェの統括のもとに置かれ、
ローマ法王の管理下になかったこと
(つまり、法王が任命した大司教がいる教会でなかった)ためだとのことです。
街で最も権威のある教会が、法王から事実上独立していた、というあたりもヴェネツィアらしいですね。

とまあ、いろいろと訳ありなサン・マルコ寺院ではありますが、
夕暮れ時、西日を受けてきらめくファサードは、
まさに「栄光のヴェネツィア」といった言葉がふさわしい輝きを放っています。

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ドゥカーレ宮殿

2008年12月03日 | ヴェネツィア

ヴェネツィアで最も大きな建物が、共和国ヴェネツィアの総督であるドージェが住み、
行政の中心となっていたドゥカーレ宮殿です。
海から見ると、四角いピンクの箱に見えるこの宮殿は、
ヴェネツィア・ゴシック建築の代表的な建築で、
クローバー型の窓が開いた柱頭の装飾がなかなか細やかです。

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正面には、ヴェネツィアの守護聖人マルコの象徴である“聖書を開いた有翼のライオン”の彫刻があります。
中に入ると、大きく開けた中庭には「巨人の階段」と呼ばれる大きな階段が2階へと続いています。
中世の時代、東方から交易のためにやってきた人々は、おそらくそのスケールに圧倒されたことでしょう。

2階の大広間の正面の壁には、世界で一番大きな油絵と言われるティントレットの「天国」が描かれています。
このティントレットという人は、かなり野心に燃えた人物だったようで、
絵からもなんとなく「ギラギラ感」が伝わってきます。

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ちなみにティントレットの絵は、スクオーラ・ディ・サン・ロッコへ行くと、
おなかいっぱいになるまでたんのうすることができます。

宮殿内には、他にも執政室などの部屋がいくつもあり、
また有名な「ため息橋」を渡って、牢獄の見学をすることもできます。
「ため息橋」と牢獄の話は、また次の機会に。

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