Ai Portici (アイ ポルティーチ)
マルティナフランカ旧市街のど真ん中、
インマコラータ広場に面したテラスのあるリストランテ&ピッツェリアです。
料理はいわゆる伝統的なプーリア料理というよりは、
今のプーリアでどこでも食べているといった感じの気取りのない料理でした。
食材も「カニかま」が使われていたりして、ある意味「ふだん着の料理」といってもいいのかもしれません。
だからといって、味が落ちるわけではなく、一定のレベルが保たれています。
私たちが訪れたときは、観光客より地元の人らしいお客が多かったのですが、
立地条件といいメニュー構成といい、もしかするとパックツアー御用達のお店なのかもしれませんね。
プーリア風前菜その1です。
・オリーブ
・生ハム
・ブッラータチーズ
・カニかまサラダ
・マリネ
プーリア風前菜その2です。
・野菜の串焼き
・ズッキーニのフリッター
・フリッタータ
・サモサ風
やっと
めぐりあいました。
チーマ・ディ・ラーペの
オレキエッテ。 またしても
食べかけフォト。
ガンベリの
グリルです。
ほんとは
スカンピを
食べたかった…。
で、締めがエスプレッソ。
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コッリ デッラ ムルジア プーリア エルバチェオ・ビアンコ オーガニック 750ml |
コッリ デッラ ムルジア | |
メモス |
旧市街のほぼ中心に立つ、
マルティナフランカで
一番大きな教会です。
ファサード・内部とも
見事なバロック様式で、
ちょっと街のサイズと
不釣合いな気もします。
(ドゥカーレ宮殿についても
同じようなことを書いた気が…)
また、この付近の旧市街と違って、
教会前に広いスペースが
取られているのも新鮮です。
ファサードが最も美しく見えるのは、
夕日が当たる夕方近くの時間です。
ぜひ、この時間にプレビシート広場で、
ファサードがピンク色に
染まっていく様子を
眺めてみてください。
内装はシンプルで、バロック建築にありがちなゴテゴテ感がありません。 教会とはあまり関係ないことなのですが、
サン・マルティーノは、
マルティナフランカの守護聖人なのでしょうか?
それなら、町の名前も
「サン・マルティーノ・フランコ」でもいいのでは?
と考えるのは私だけでしょうか?
それとも、はじめに「マルティーナ」という地名が
あって、後からサン・マルティーノを持ってきた?
ちょっとだけ気になります。
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南イタリア・プーリアへの旅―青い空と白い迷宮を訪ねて (SHOTOR TRAVEL) |
木下 やよい | |
小学館 |
マルティナフランカは、
他のムルジェの町々とは
また違った楽しみ方ができることは、
前回にも書きましたが、
実際に街を歩いてみると、
そのことがよくわかります。
街中には、ところどころに
ピンク色の建物を見つけることができます。
北イタリアの肌色がかったピンクとは違い、
もっとすっきりしたピンクです。
「白い街にこれっていいの?」と
少しだけ疑問もありますが、
いいアクセントになっていて、私は好きです。
そして、窓に必ずあるといっていいバルコニー。
ほとんどのバルコニーが、
ゼラニウムなどの鉢植えで飾られていて、
街並みをいっそう美しく見せています。
また、バルコニーの下支えの部分の彫刻も、見ていて飽きません。
旧市街にいくつかある教会も、
そのほとんどがバロック建築です。
内装はどちらかといえば控えめで、
レッチェあたりと比べると、上品な印象を受けます。
彫刻よりも絵画中心に
装飾されているからかもしれませんね。
左はサン・ドメニコ教会の内部。
残念ながらファサードは改装工事中でした。
実物を見るのを楽しみにしていたのですが…。
町の名“マルティナフランカ”の
“フランカ”というのは
課税を免除され自由な交易が
認められた町に付く形容詞で、
訳すと「免税された町マルティナ」
といった感じでしょうか。
そのため、この地方のほかの町に
比べて商業の発展が進み、
富裕層が多く住んでいたためなのか、
旧市街全体がバロック様式で
美しく装飾されています。
旧市街の基礎は、
他のムルジェの町々と同じように、
迷路のような狭い路地の続く
小さな楕円形の町です。
しかし、メインストリートと
それに続く広場には、
バロック式のバルコニーを持つ
建物が並んでいます。
旧市街のメインストリートには、バロック風のバルコニーを持つ建物が立ち並んでいます。
街の正門近くには、街のサイズには不釣合いな大きさのドゥカーレ宮殿が建っています。
この宮殿の前は広場になっていて、きれいな花で飾られた花壇があります。
宮殿前の広場です。噴水のまわりには、ゼラニウムが満開。
街全体が単色で統一されている所が多いプーリアで、この町は華やいだ雰囲気を持っていたように思います。
ぜひ、旅のアクセントに立ち寄ってほしい街です。
そういえば、FSEの駅から旧市街まではやたらと遠いのでご注意を。
Hotel Villa Ducale (ホテル ヴィラ ドゥカーレ)
旧市街をサン・ステファノ門から出て、9月20広場を抜け、道一つ隔てたところにある、
観光には便利なホテルです。
ホテルそのものは、まあこれといった特徴のない、いわゆるビジネスホテルです。
オフシーズンのためか、廊下も電気がついてなく、併設のリストランテはクローズしているという、
「このホテルだいじょうぶなのかなぁ」という雰囲気がただよっていました。
ただ、空いていたおかげで、旧市街に一番近い側の、
サン・ステファノ門を望むことのできる部屋に泊まることができたのはラッキーでした。
設備はこれといって不足はありませんが、あくまで機能性重視です。
もし、マルティナ・フランカの雰囲気を満喫したいなら、
「ビアッジョ・イン」あたりで旧市街のアパルトメントをあっせんしてもらうほうがいいかもしれません。
イタリア(プーリア)旅行の計画を立てるとき、オストゥーニからマルティナフランカへ移動することを
考える人はまずいないでしょう。(プロのコーディネーターの方、いかがでしょう?)
レンタカーを利用している人ならまだしも、公共の交通機関での移動をメインにしていた私たちにとって、
交通の便のあまりよくないプーリアをどのようにまわるのか、それが悩みの種でした。
ところが、なんとオストゥーニからマルティナフランカへは、直通プルマンがあったのです。
一日たった3往復ですが…。 時刻表はこちら
バスターミナルは、
オストゥーニの街の南のはずれにあり、
北のはずれにある旧市街とは
ちょうど正反対の場所です。
しかし、FSの駅からのバスの中には、
バスターミナルが終点になっている
ものもあるので、
グランデ広場からバスに乗れば
無事に着くことができます。
さて、肝心のバスターミナルですが、どう見てもただの空き地です。
バールの一軒もないので、切符を買うことすらできません。
プルマンはおよそ定刻にやってきました。イタリアにしてはかなり上出来です。
切符を運転手から買って、すぐに出発です。
乗客は私たちを含めて4名。つまり他に2人が乗っているだけの貸し切り状態です。
車窓からは、ところどころにトゥルッリが見え隠れし、イトリア谷の田園風景が続きます。
1時間ほどで、マルティナフランカのこれまた街はずれにある病院の前に到着です。
(なぜかバスターミナルまでは行かずに、ここが終点でした。)
ここから旧市街までは歩いて5分ほど。
FSEの駅からのことを考えたら、スーツケースがあっても楽勝だ、と思っていたら、
これが旧市街までズーッと上り坂。けっこう疲れますからご注意を。
坂を上りきると、そこはもう旧市街の入り口、9月20日広場です。
ラ・テッラ ホテル (Albergo La Terra)
オストゥーニの旧市街にあるホテルです。
日本の代理店からも予約できるようなので、日本人の利用も多いようです。
道が狭い上に坂や階段の多いオストゥーニですが、
このホテルにはほとんど平坦な広い道を進むだけでたどり着けるので、
重いスーツケースを持った人にもおすすめです。
部屋は、昔ながらのプーリアスタイルなのか、窓が少ないのが難点ですが、
広くて、すっきりした清潔な印象を受けます。
バスルームにはバスタブはなく、シャワーのみです。
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また、このホテルはエレベーターが少し変わっていて、ドアが前と横にひとつずつついています。
日本でも、前後にドアのあるエレベーターは時々見かけますが、
前と横についているタイプは見たことがありません。
また、各階にはエレベーター本体のドアの外側にガラス扉があり、これが押し引きするタイプのドアなのです。
つまり、フロアからエレベーターに乗るときにはまずガラス扉を引いて開け、
それからエレベーターのドアが開いて乗り込むようになっています。
そして1階に着くと、自分の横が開いてロビーに出るというわけです。
エレベーターの他は普通のクラシックホテルですが、
雰囲気、利便性、コストパフォーマンスは申し分ないといえるでしょう。
ホテルのホームページはこちら
http://www.laterrahotel.it/
Ristorante Porta Nova (リストランテ ポルタ・ノーヴァ)
オストゥーニ旧市街の北の街はずれにあるリストランテです。
ここからの眺めはすばらしく、町からアドリア海まで一面に広がるオリーブ畑を一望できます。
このお店も、あちこちで紹介されていたので、期待して訪れたのですが、結果からいうと「微妙」な評価です。
味はまあ「おいしい」といっていい部類に入ると思います。
ただ、特に満席だったわけでもないのに、オーダーしてから料理がサーブされるまでがやけに遅い…。
プリモ2品とセコンド1品をオーダーしたのですが、
プリモの後、セコンドのフリットミストが出てくるまでに1時間以上かかったでしょうか。
眺望がすばらしいので我慢できましたが、ちょっと減点です。
でも、いつもそうとは限らないでしょう。
午後のひと時をゆったりと過ごすには、絶好の場所かもしれません。
トマトソースのオレキエッテ。シンプルな味付けにバジルがアクセントになっています。
スカンピのリガトーニ。こちらもベースはトマトソースですが、エビの味がソースにもしみわたっています。
お店のホームページはこちら
http://www.ristoranteportanova.it/
Osteria del Tempo Perso (オステリア・デル・テンポ・ペルソ) オストゥーニといえばここ、という有名店です。
日本のテレビや、いろいろなブログなどでも取り上げられていますから、
ご存じの方も多いでしょう。
ここでもとりあえずワインとプーリア流のアンティパストを
オーダーします。カメリエーレは慣れた風で
「ああ、giapponeseね、じゃあこれでいいだろ?」といった感じの
あしらい方です。
やがて次々と運ばれてくるお皿の品数、しめて8品。
アンティパスティにしては重たい料理が多く、
残念ながらアンティパストのみでギブアップ。
プリモ・セコンドをいただいていないので、
このお店の実力のほどは判断できませんが、
かなり凝った料理が多いように思いました。
アランチーニ。オリーブとチーズの味が決め手です。 キノコのテガミーノ。
この料理もやはりチーズがたっぷりです。
「コッツエとインゲンのそばパスタ」と「カリフラワーのスフォルマート」。
カリフラワーのスフォルマートは、ふんわりとした仕上がりです。 なすのパルミジャーノチーズ焼。
この辺からもうおなかいっぱいです。
ブッラータチーズと生ハム、サラミ、フォカッチャ。チーズは塩味がきいていました。
このお店に行くなら必ずおなかをすかせてから。これ、鉄則です。
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お店のホームページはこちら
http://www.osteriadeltempoperso.com/