i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

エリチェの教会をめぐる

2008年04月28日 | エリチェとセジェスタ

シチリアの人たちのあいだでは、それなりに有名な観光地らしいエリチェには、
街のいたるところに「おすすめ観光ルートの道順」を示す案内板が立っています。
私たちも、その案内板をたよりにエリチェの教会めぐりをしてみました。
今回は、その中のいくつかの教会を紹介します。

サン・ジョバンニ教会(Chiesa di S.Giovanni)
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エリチェの東のはずれにある教会です。パリオ公園からこの教会に至る道は、
東側が切り立った崖になっているため、すばらしい景色を眺めながら歩くことができます。
ゆるやかな曲面で構成されたとても美しいクーポラを持った教会です。

サン・カタルド教会

ファサードだけ見ると、何のおもしろみもない教会ですが、エリチェでも歴史のある教会です。
14世紀の初めに、ノルマン人によって建てられたそうです。
(聖カタルドは7世紀の人物で、ノルマン人だったそうです。だからシチリアには同名の教会が多いんですね。)
ここも中を見ることはできませんでした。

サン・ドメニコ
教会
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正面入り口だけがバロック風に改装されていますね。
現在は教会ではなく、ホールとして使われています。
エリチェには、同じように転用されたり閉鎖されてしまった教会が数多く残されています。

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サン・ジュリアーノ教会(Chiesa di S.Giuliano)

2008年04月25日 | エリチェとセジェスタ

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エリチェの街のほぼ中央にあり、鐘楼はエリチェのあちこちから見えます。
ファサード前にはちょっとした広場があり、バールで一休みすることもできます。

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後陣のスタッコ装飾は、新しいものなのかもしれませんが、その美しさは印象的です。

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内部にはキリストの生涯のハイライトシーンをカルタペスタ?のように彩色された彫像で再現したものが
何点か置かれています。
おそらく、識字率が低かった時代に聖書の教えをわかりやすく伝えるために作られたものなのでしょう。
また、お祭りのときには、神輿のように担いで街を練り歩くのかもしれませんね。
ここに限らず、エリチェの教会は絵画よりも彫像による装飾に重きが置かれているようです。

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ぺポリ城とノルマン城

2008年04月22日 | エリチェとセジェスタ

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山の上にあるエリチェの街の、そのまた一番高い場所に、2つの城跡が残っています。
一つ目はぺポリ城で、今ではホテルとして利用されています。(私たちもこのホテルに泊まりました。)

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もうひとつはノルマン城で、こちらはもともとは古代の女神の神殿があったところに建てられたものです。
長らく要塞としての役割を果たしていたのですが、現在では廃墟のようになってしまっています。
(番人のようなおじさんがいて、管理料という名目のチップを要求しますが…)

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ノルマン城のはずれのほうは、こんな感じ

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石垣のすきまから小さな花が顔をのぞかせていました。

2つの城の付近からは、眼下にすばらしい眺めが広がっています。
ぜひ、晴れているときに足を運んでみてください。
遠くアフリカまで見通すことができるかもしれません。

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ノルマン城からの眺め

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ぺポリ城の脇の展望台からの眺め


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霧と石畳の街エリチェ

2008年04月19日 | エリチェとセジェスタ

エリチェは、ほぼ平らなトラーパニ付近の土地の中に、ぽっこりと盛り上がった山の上にある町です。
そのために、平地では晴れているときにも、エリチェだけは雲がかかっていることがよくあります。
そのことが、エリチェをいっそう神秘的な場所にしています。

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また、エリチェといえば、街中のほとんどの道に中世の石畳が残っていることでも知られています。

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おそらく、山の上にあることで、自動車文化の影響をあまり受けずに済んだために、
石畳が今でも多く残っているのでしょう。
もちろん、現代では街並みを保存しようとする街の人々の努力なしにはこうはいかないでしょうが…。

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石畳のある街並みが独特の魅力をかもし出しているエリチェ。
あたりがすっかり霧に包まれてしまう前に、街歩きに出かけてみましょう。

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トラーパニからエリチェへ

2008年04月16日 | エリチェとセジェスタ

トラーパニのすぐ東、山の頂上にある街エリチェへは、トラーパニからアクセスするのが便利です。
考えられる方法は通常2つ。
①トラーパニの街はずれにあるロープウェーを利用する。
 (ロープウェーの駅までは、バスかタクシーを利用することになります。)
②ASTのバスを利用する。(所要時間60分ほど)

ロープウェーのホームページはこちら
http://www.funiviaerice.it/

ASTのバス時刻表はこちら
http://www.aziendasicilianatrasporti.it/

というわけなのですが、重いスーツケースをかかえての移動で、
しかもエリチェで予約したホテルがロープウェーやバスの発着場所から一番遠い場所にある私たちは、
思い切ってトラーパニ⇔エリチェ間の移動を往復ともタクシーにすることにしました。

予約したのは、もちろん塩田案内をしてくれたあのレオナルドが運転するタクシーです。
値段は交渉の結果、2日間にまたがっての往復で60ユーロ。
今の日本円で換算すると高い気もしますが、行きはホテルの前からホテルの前まで、
帰りはホテルの前からパレルモ行きのバス停の前までドアtoドアで、ガイド兼ポーターもしてくれるのですから、
そのくらい払ってあげるのが妥当なところでしょう。(実際、かかった時間もバスの半分くらいです。)

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いつもは霧に包まれていることの多いエリチェですが、私たちが向かったときには、
運良くきれいに晴れていました。
レオナルドは、エリチェへ向かう途中の見晴しのよい場所で車を止め、
眼下に広がるトラーパニの街や塩田などについてあれこれ説明してくれました。
(理解できたのは半分くらいですが…)


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セジェスタでの食事

2008年04月13日 | エリチェとセジェスタ

セジェスタの遺跡は、まわりにまったく何もない田園地帯の真っただ中にあります。
したがって、食事・お土産・トイレなど、すべてのことは
遺跡の敷地内に一軒だけあるバール兼お土産物屋ですべてをすませることになります。

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バールのメニューは、それほど種類が多いわけでもなく、パニーニなどのいわゆる軽食類がメインです。
屋外に木作りのテーブルが置かれているので、そこに腰かけて食事している人も多く見られました。
ただ、セジェスタの遺跡自体は半日あれば充分観光できるので、
食事はセジェスタ以外の場所でするほうがよいように思いました。

また、トイレはイタリアにしては珍しく、バールの中ではなく、独立した棟になっています。
おそらく、バールがいつも混雑しているからでしょう。

あともうひとつ、セジェスタを訪れるときには、飲み物の準備も忘れずに。
バスで山の上の遺跡まで登ってから「のどが渇いた」と思っても、もう後の祭りですから。

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セジェスタの神殿

2008年04月10日 | エリチェとセジェスタ

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古代遺跡セジェスタのシンボル的存在が、古代のギリシア神殿です。
神殿は、古代劇場や住居跡とは別の小さな丘の頂上にあります。

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草花に囲まれたゆるやかな階段が、神殿へのアプローチです。
この階段は、直接神殿の正面に向かってのびていないので、
神殿を訪れる人は、階段を登りきるあたりで初めてその右手に神殿の正面を見ることになります。
より神殿のインパクトを高めるように計算された演出なのかもしれませんね。

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こんな感じで、神殿の正面が見えてきます。

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正面から見る神殿は、その迫力に圧倒されます。
立ち並ぶ列柱は、なんの装飾もほどこされていませんが、それが逆に力強い印象を与えます。


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神殿の中に足を踏み入れると、がらんとした内部は、
なんとなくサン・ガルガーノの修道院跡を思い起こさせます。
また、神殿からの眺めも、古代劇場からの眺めに負けていません。
青い空にサンドイエローの列柱が絶妙のコントラストです。

よくよく注意して見ると、いたるところに修復された跡があり、
何千年も前からこの姿のままで建ち続けていたわけではないのでしょう。
それでも古代人のすごさを感じられずにはいられない雰囲気をもっている神殿です。

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セジェスタの生き物たち

2008年04月07日 | エリチェとセジェスタ

古代劇場からの帰り道は下り坂。私たちはバスには乗らず、歩いて帰ることにしました。


00050250 くねくねと曲がって走る
 舗装されたバス道路とは別に、
 歩く人向けの遊歩道(けもの道?)が
 ふもとまで続いています。


 さまざまな草花が
 まばらに生える岩肌を眺めながら、
 のんびりと山を下っていると、
 それまでは気づかなかった
 さまざまなものが見えてきます。
 まずは、あちこちを
 ちょろちょろと走り回る小さなトカゲたち。
 どのトカゲも鮮やかな色を身にまとっています。

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そして、あたりに生えている草をよーく見てみると…。
すごい!びっしりとはりついているのは「
Chiocciola(かたつむり)」です。
そう、パレルモの市場でバケツいっぱいに山盛りになって売られていたアレです。
一本の草に何十匹と、あちらにもこちらにも…。



ふもとに近づくにつれ、だんだん大きく見えてくる神殿よりも、
Chiocciolaに目を奪われてしまった私たちなのでした。

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セジェスタの古代劇場(2)

2008年04月04日 | エリチェとセジェスタ

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古代の住居群跡を少し北側に下ったところに、それはありました。
ギリシア人によって造られた古代劇場跡です。こんな山の中に、これだけの規模のものが…。
それも2000年以上前に造られているんですから、やっぱり驚きです。

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おそらく、何かしらの建造物があったのだと思われますが、舞台の背景にあたる部分の景色も絶妙で、
野外劇場のメリットが最大限生かされています。

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それにしても、これだけの規模の劇場があったということは、
このエリア一帯にかなりの数の人が住んでいたということになるはずです。
いったいどこに住んでいたのでしょうか?
もしかして、バルバロ山の斜面を埋めつくすように住居が建てられていたのか?
それとも、もっとふもとのほうに?

セジェスタについて、少し勉強してみようかな、と思わせる山頂の古代劇場でした。
(いまだに勉強のほうはしていませんが…)

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セジェスタの古代劇場(1)

2008年04月01日 | エリチェとセジェスタ

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セジェスタの遺跡は、2つのエリアに大きく分けられます。
1つは、バルバロ山の上にある古代劇場や邸宅跡が残るエリアと、
そのふもとの小さな丘の上にある神殿のエリアです。

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私たちは、まず古代劇場から見学することにしました。
イタリアで初めて訪れたギリシア時代の遺跡、ちょっとワクワクです。
山の上にある遺跡エリアへは、ふもとからバスが走っています。
バスとはいっても、温泉旅館の送迎バスみたいなもので、5分もかからないうちに山頂へと到着します。
ただし、料金がかかりますから、歩いて登ってみるのもいいかもしれません。

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山頂に着くと、まず広がっているのが紀元前に建てられた邸宅群跡です。
材料はどこから調達して、どうやって運んだのか、
どうやってこんな山の上にこれだけの規模の都市を造ったんだろう、という疑問が自然とわいてきます。

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また、何を食料としていたのだろう、というのも不思議です。
まわりに平坦な土地がほとんどなく、海からもけっして近くはない場所です。
などなど、いろいろと考えながら、いよいよ古代劇場跡へと向かいます。


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古代ローマ1万5000キロの旅
アルベルト・アンジェラ
河出書房新社

 

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