i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

サント・ステファノの教会群

2009年04月30日 | ボローニャ

再び斜塔から今度はサント・ステファノ通りを進みます。
ボローニャで最も中世の雰囲気を色濃く残すこの界隈は、
車の往来も少なく、ボローニャでも数少ない静かで落ち着いた場所です。

022201
通りの両側に立ち並ぶ歴史を感じさせる建物を眺めながら、しばらくぶらぶらと歩いていくと、
やがて細長い二等辺三角形の形をしたサント・ステファノ広場にたどりつきます。
その広場の短い底辺にあたる部分にいくつかの教会が集まって建っています。
これらがサント・ステファノの教会群です。

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広場正面の一番目立つ場所に建っているのがクローチェフイッソ教会、
その隣の八角形の建物がサンセポルクロ教会です。

022203_2  左の写真はサンティ・ヴィターレ・エ・アグリコラ教会です。
 サン・ヴィターレ通りに同じ名前の教会があります。

 これらの教会はいずれも長い歴史を持ち、
 またそれぞれが個性的です。
 特に印象的なのはサンセポルクロ(聖墳墓)教会で、
 名前の通りエルサレムの聖墳墓教会を意識して
 造られているように思われます。

 外観だけでなく、内装もそれぞれが個性的ですが、
 どの教会も素朴で、奥には小さな回廊もあり、
 全体を一巡りしているうちに、
 心洗われるような気分になります。

 数あるボローニャの見どころの中でも、
 時間さえ許せばぜひ訪れてほしい場所です。




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裏手から見たサンセポルクロ教会

022205 

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ボローニャ最古の教会

2009年04月27日 | ボローニャ

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斜塔からまっすぐ東に伸びるサン・ヴィターレ通りは、道の両側にポルティコが続く、
いかにもボローニャらしい通りの1つです。

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その通りの中ほどに、思わず見過ごしてしまいそうな小さな教会があります。
実はこのサンティ・ヴィターレ・エ・アグリコラ・イン・アレーナ教会こそ、ボローニャで最も古い教会なのです。
上の写真に見えている垂れ幕がなかったら、おそらくこの教会は見つけられなかったでしょう。
幕の下に見えるのが教会の入り口です。

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中に入ると、一見なんということはない普通の教会ですが、地下のクリプタに進むと様相は一変します。
むき出しの石積みの低い天井にいくつものアーチが連なり、何の装飾もない素朴なつくりのクリプタが、
わずかな灯りに照らし出される様子は、おごそかというよりはもう少しおだやかな、
不思議に落ち着いた気持ちになれる場所です。


大きな地図で見る

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ボローニャの斜塔

2009年04月24日 | ボローニャ

021601 「塔の町」といえば、イタリアでは
 サン・ジミニャーノが有名ですが、
 実は中世には中部イタリアの多くの町では、
 サン・ジミニャーノと同じように
 街中にいくつもの高い塔が
 建てられていました。

 中世以降に街並みの再開発が進む中で、
 無用の長物となった塔の多くは
 取り壊されてしまうのですが、
 ボローニャでは旧市街の中心に近い
 ポルタ・ラヴェニャーナのそばに
 2つの高い塔が残されています。
 この2つの塔は、遠めに見ても
 わかるくらいに傾いているので、
 “ボローニャの斜塔”と呼ばれています。

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低いほうがガリゼンダの塔で、低いといっても50メートル近くの高さがあり、かなり激しく傾いています。
高いほうがアシネッリの塔で、こちらは内部にある階段を使って頂上まで登ることができます。

021604021605_3ヴェネツィア、ヴェローナ、
フィレンツェなど
高い建物があると、
とりあえず登ってみる
私たちですが、
ここはその中でもトップクラスの
ハードさです。
100メートル近い塔の
上から下まで、
すべて自分の足で、
しかも急で狭い中世のまま?の
階段を登っていきます。



途中、小さなのぞき窓から、ガリゼンダの塔を見ることができますが、
塔が傾いている様子がはっきりとわかります。
もっとも、アシネッリの塔のほうも傾いているので、見たままをそのまま信用するわけにはいきませんが…。


塔頂部からの眺めはなかなかで、
マッジョーレ広場の様子から遠くマドンナ・ディ・サン・ルーカ教会まで見渡すことができます。
ただ、あまりに狭いので、のんびりとくつろぐというわけにはいきません。

まあ、登ってみたら話の種にはなるでしょう。
「どうだった」と聞かれたら、「すっごく大変だよ」と答えることになると思いますが…。

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中央やや上にマッジョーレ広場が見えます。

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マッジョーレ通りがまっすぐ西に伸びています。

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他にも中世の塔のなごりが残っているのが見えます。

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サン・ドメニコ教会

2009年04月21日 | ボローニャ

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アルキジンナージオから南へ5分ほど歩いたところに、
大きなバラ窓のあるファサードが印象的なサン・ドメニコ教会があります。


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外観はいたってシンプルですが、内装は優美で、
特にクーポラからさしこむ光に浮かび上がる翼廊礼拝堂のフレスコ画は、
心が洗われるような気持ちになります。


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祭壇の後ろには、聖歌隊席があり、木製の席に一つ一つ彫られたレリーフはなかなかみごとです。


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どうやら象嵌細工のようです。何気ない教会に、こんなに手の込んだ彫刻があるとは…。

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世界で一番古い大学(2)

2009年04月18日 | ボローニャ

旧ボローニャ大学(アルキジンナージオ)の2階には、人体解剖も行われたという解剖教室があります。
天井は十二星座を象徴する彫刻で装飾され、
この部屋が今でいう理科実験室として利用されていたことがわかります。

021001 
解剖教室でガイドの説明を聞くツアー客

私たちが見学しているわずかの時間のあいだにも2組のツアーがやってきて見学をしていきました。
ボローニャの隠れた見どころなのかもしれませんね。

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世界で一番古い大学(1)

2009年04月15日 | ボローニャ

ボローニャは、世界で一番初めに大学ができた場所としても知られています。
大学ができたのは、日本で鎌倉幕府ができる前というのですから、日本の大学とは比べ物になりませんね。

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かっての大学本部の置かれていた場所は「アルキジンナージオ」と呼ばれ、
今は図書館として利用されています。

Image192 1階の道路に面した部分は、
 今では高級ショッピングモールになっていて、
 よく注意しないと、旧大学への入り口が
 見つけられないかもしれません。
 ポルティコの天井は
 色あざやかなフレスコ画で装飾されています。
 
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門をくぐって建物の中に足を踏み入れると、まず目の前にはシンプルな中庭が現れ、
そこは表の喧騒とはまったく別世界の静かな空間になっています。

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中庭を囲む柱廊の壁面を見回すと廊下の壁や天井のいたるところに卒業生の紋章が飾られています。

020705
階段を登り2階へ進んでもそれはやはり同じで、大学が長い歴史に支えられてきたこと、
そしてこの大学を卒業することがいかに名誉なことだったかが想像できます。
そういえば、イタリアの大学って、卒業するのは入学するより大変なんですよね。

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サン・ペトロニオ教会

2009年04月12日 | ボローニャ

ボローニャの中心、マッジョーレ広場に面して建つのが、サン・ペトロニオ教会です。

イタリアには「ドゥオーモ仕事」という言葉があるそうです。
これは「何かをやりかけて途中で放り出してしまうこと」のたとえだそうですが、
確かにイタリアには未完成のままになっている教会が数多くあります。

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このサン・ペトロニオ教会もその1つで、
計画ではローマのサン・ピエトロ大聖堂をも上回るイタリアで最も大きな教会になるはずでしたが、
教皇から横やりが入ったり、ペストなどの伝染病の影響で町の経済力が衰えたりしたことが原因で、
身廊をのぞくいろいろな部分が未完成のままになっています。
特にファサードは下のほうはきれいな大理石の化粧貼りですが、
上のほうはレンガの積み石がむき出しのままで、誰が見ても作りかけとわかる姿です。

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完成部分のアップです。完成していたら、どんなファサードになっていたのでしょうか。

020803 中に入ると、いかにもゴシック建築らしいつくりで、
 上へ上へと伸びていく感じが強調されています。
 また、ステンドガラスも印象に残ります。

020804_2











 




020805_2 天井などに装飾がほとんどなく、
 壁が白塗りのままなのも、
 いっそう垂直感を強調しているのかもしれません。

 全体的にシンプルな内装の中で、
 目を引いたのは天蓋です。
 天蓋といえば、
 ローマのサン・ピエトロ大聖堂にある
 ベルニーニの作品が有名ですが、
 サン・ペトロニオ教会のの天蓋も
 個人的には好きな感じです。

 私たちが訪れた日は
 警察(カラビニ?ポリッツァ?)の式典が
 行われていたらしく、
 入場者に対して厳しいセキュリティチェックが
 行われていました。
 そのために、バッグを持って中に入ることができず、
 写真もおそるおそる撮ってきたものです。

020806 それにしても、イタリアの人たちは
 男性も女性も本当に制服姿が
 似合いますね。

  

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マッジョーレ広場

2009年04月09日 | ボローニャ

ボローニャ旧市街の中心が、ここマッジョーレ広場です。
市庁舎、ポデスタ館、サン・ペトロニオ教会と、政治と宗教の中心がここに集まっています。

Image680 

Image674 
市庁舎の正面にあるグレゴリオ13世の像(太陽暦を採用したローマ教皇です)

Image672_2 広場の入り口には、堂々としたネプチューンの噴水があり、
 団体旅行者たちの集合場所になっているようです。

 また、このネプチューンの噴水のある一角は、
 マッジョーレ広場とは切り離して、
 エンツォ広場とも呼ばれています。

 ちょうどヴェネツィアのサン・マルコ広場と、
 サン・マルコ小広場のような関係です。

 エンツォ広場から進んでいくと、
 徐々に視界が開け、
 正面にサン・ペトロニオ教会のファサードが広がります。



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ポデスタ館です。ポデスタというのは「行政長官」という意味で、
かってボローニャが神聖ローマ帝国の支配下にあった時に行政長官が住んでいたところです。


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エンツォ広場側から見たポデスタ館

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夜には建物がライトアップされ、広場一帯は夜遅くまで多くの人でにぎわっています。


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ボローニャのホテル

2009年04月06日 | ボローニャ

Hotel Astoriaホテルアストリア

012901 
中央駅から近いというのが売りですが、実際には駅から少し離れたさみしい感じの場所にあります。
また、旧市街のチェントロからも離れていて、ちょっと微妙なホテルです。
ただし、価格はリーズナブルなので、駅前の高い値段のホテルに抵抗のある人向けかもしれません。
ボローニャ旧市街の中世の雰囲気を満喫したいなら、チェントロのプチホテルに泊まるほうがいいでしょう。

私たちは初めの計画ではボローニャを起点にして周辺の町をまわるつもりでいたので、
この
ホテルをピックアップしたのですが、結局ボローニャには一泊しかしなかったので、
交通の便を気にせずに、もっとチェントロど真ん中のプチホテルに泊まればよかったかな?と、
ちょっぴり後悔しています。
設備やサービスは、値段のわりには良いほうだと思います。でもやっぱりここもバスタブがなかった…。

012903
朝食ルームです。メニューは可もなく不可もなくといったところ。


あまりおなかがすいていなかったので、朝食は軽めに。


ホテルのホームページはこちら
http://www.astoria.bo.it/



大きな地図で見る

Hotels.com【海外・国内ホテル予約サイト ホテルズドットコム】

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モデナからボローニャへ

2009年04月03日 | ボローニャ

一日中スーツケースを引きずりながらのモデナとマラネッロへの旅も終わり、
私たちはホテルのあるボローニャへと再びFSに乗って向かいます。

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日はすっかり西に傾いて、FSモデナ駅を照らしています。

012602
バタバタだったモデナの街ともいよいよお別れです。

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掲示を見るかぎり、列車は定時にやってきそうです。

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駅に貼られている時刻表。各列車ともすべての停車駅と発着時刻が記されているのは、
運行本数の少ないイタリアならではですね。


列車がボローニャ中央駅に到着したのは、日がすっかり暮れたころでした。
さあ、それでは今夜の宿へと向かいましょう。

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