FSのプリンチペ駅からバルビ通りを少し東へ歩いたところに、サンタ・ブリジーダと呼ばれる地区があります。
このあたりには、昔ながらのジェノヴァの面影が残っています。
左は、私たちが訪れた時のサンタ・ブリジーダ広場、右は1621年の写真です。
洗濯物をのぞくと、400年間ほとんど変わっていないんですね。
もちろん、ここに暮らしている人たちの生活は大きく変わってきているとは思いますが。
そして、これがサンタ・ブリジーダの洗濯場です。もちろんもう現役ではありません。
リストランテのテラス席用のテーブルやいすが、すみのほうに置かれているのが見えています。
夜になると、この広場は多くの人たちでにぎわうんでしょう。
広場に面した建物の壁に、こんなタベルナコロがありました。
このタベルナコロは、この広場の移り変わりを、ずっと見守ってきたのかもしれませんね。
FSのプリンチペ駅からヌンツィアータ広場へと抜けるジェノヴァのメインストリートの一つが、ここバルビ通りです。
王宮やジェノバ大学もこの通りに面しています。
ヌンツィアータ広場側からみたバルビ通りです。車道が歩道より狭いのがわかるでしょうか。
でもこの通り、いろんな車が走っているんです。
ナポリやパレルモにもあるこんな観光バスや・・・。
こんなバス?まで・・・。一応ナンバープレートはついてますけど。
(Trenino“Pippo”っていうらしいです。ホームページもありました。http://www.treninopippo.it/)
やってきた車両は本格的なフニコラーレです。ちょっと高尾山のケーブルカーを連想させますね。
それではRighi山頂まで乗ってみましょう。
片道10分くらいの道のりなので、直通なのかと思いきや、途中にもいくつか駅があります。
フニコラーレは掘割のようなところを走っているので、駅のまわりが住宅街なのか見当もつきません。
上から見るとこんな感じです。
Righi駅です。展望台はどこ?と探していると…。
こんな看板が・・・。どうやら駅舎の上が展望台になっているようです。
そして、これがその展望台からの眺めです。木がなかったらもっとよかったのになぁ。
もしかすると、夜景のほうがきれいなのかもしれませんね。隣はリストランテだし。
ジェノヴァは日本でいえば神戸のような町。大きな港が開ける市街地のすぐ背後にはもう山がせまっています。
そのため、市街には何本もフニコラーレ(ケーブルカー)が走っています。
私たちはRighi山頂行きのフニコラーレに乗ることにしました。
上の写真が駅の入り口ですが、ここに着くまでが一苦労。
イタリアの人はみんな親切なのですが、「知らなくっても知っているふり」をする人が多いのも事実です。
私たちはここから50mくらいのところで道を何人にもたずねたあげく、
同じ道を2往復もするハメになってしまいました…。
駅とはいうものの、こんなに小さな駅です。当然というべきか、駅員らしき人はいません。
切符は自動販売機で買います。5ユーロ以下のお金しか使えないので気をつけましょう。
また、切符が出てくるまでに時間がかかるうえに出てきたおつりはすべて10セント硬貨。
こんな細いケーブル一本で行ったり来たりしているんですね。ちょっとびっくり。
10分ほど待つと、フニコラーレがやってきました。どうやら一つの車両が往復しているだけのようです。
ここでは時間がゆったりと流れているんですね。さあ、山の上まで行ってみましょう。
空港の名前になっているのでもわかるように、ジェノヴァといえばコロンブス。
というわけで、FSのPrincipe駅の前にはコロンブスのモニュメントが建てられています。
諸説あるそうですが、コロンブスはジェノヴァで生まれ育った、と言われていて
旧市街のはずれにはコロンブスの生家とされる家も建てられています。
「建てられています」というのは、この家は後世になって復元(?)されたもののだからです。
これがその「コロンブスの生家」です。
それっぽいといえばそうだし、一軒だけぽつんと建っている様子がなんとなく不自然といえなくもありません。
入場料は一人4ユーロ。えっ、そんなにとるの?と思いながらチケットを買い、狭い廊下を通って2階へと進みます。
2階に上がると、マネキン人形がお出迎えです。一瞬、ガイドの人がいるのかと思って、びっくりしました。
(あとからやってきた英語を話す男の子も、この人形を見て、Wao!とちいさく叫んでいました…)
ほかにはもう一つ部屋があって、コロンブスの胸像が置いてあるだけです。
「行ってみたらがっかりの名所ベストテン」に入れてもいいのかも、
とちょっと思ってしまったコロンブスの家でした。
ジェノヴァの街中には、写真のような「フォカッチェリア」と呼ばれる店がたくさんあります。
名前の通り、フォカッチャを売っているお店なのですが、
私たちが探していたのは「ファリナータ」と呼ばれる、ヒヨコ豆の粉を薄くのばして焼いたおやつです。
探すまでもなく、どこのフォカッチェリアでもたいていファリナータを売っています。
店内はたいていどこもこんな感じ。
手前の四角いのがフォカッチャ、真ん中の鉄板に乗せられている丸いものがフォカッチャです。
適当な大きさにカットして、紙に包んでくれます。値段はこれで1.7ユーロ。
食感はクレープみたいな感じで柔らかく、ヒヨコ豆本来のほのかな甘みに、少し塩味が効いています。
ジェノヴァへ来たら、とりあえずこれを食べないと。
ジェノヴァの空港があるのは、
ジェノヴァ市街から車で20分ほどのセストリ・ポネンテ(Sestri Ponente)という町です。
“Volabus”と呼ばれるシャトルバスが空港とジェノヴァのFSブリニョーレ(Brignole)駅を結んでいます。
空港のホームページからお借りした到着ロビーからバス乗り場までの案内図です。
そんなに大きな空港ではありませんから、まず迷わず乗り場まで行くことができます。
この空港には、乗り入れている鉄道がないので、このバスかタクシーを使うのが一般的です。
朝6時ころから夜11時ころまで、1時間に一本程度運行されています。
切符は自動販売機で買うことができますが、急いでいるときや夜はバスの運転手さんから買うとよいでしょう。
というより、この自動販売機、あんまり使われてないみたいです。
ジェノヴァ市内では、バスは3か所に止まります。私たちはFSプリンチペ(Principe)駅で降りました。
後ろに見えるのがコロンブスのモニュメントです。
バスが止まるのは上の写真の赤い矢印のところで、空港行きも市内行きも同じです。
すぐ後ろの建物がプリンチペ駅なので、ここでも迷わず乗り換えができます。
駅近くのホテルに泊まれば、さらに便利なのは言うまでもありません。
バスの時刻表はこちら
Grand Hotel Savoia
ジェノヴァのPrincipe駅の目の前にあるホテルです。安全さと利便性で選びました。
一応星5つなんですが、フロントは小さく、ドアマンもいませんでした。
部屋はこんな雰囲気で、まあ4+くらいの感じでしょうか。
バスルームの外にバスタブがあります。まあ、イタリアではそんなにめずらしくはありませんが、使うのにはちょっと勇気がいりました。シャワーボックスはちゃんとバスルームの中にあります。
窓からはすぐ目の前にPrincipe駅が見えます。
朝食メニューは豪華です。これに関しては5つ星を実感しました。
ちなみに夜にはこんな風にライトアップされます。好みは分かれるかもしれませんけど。
夜のジェノヴァは、一本裏の通りに入ると、場所によってはかなりあやしい雰囲気がただよっています。バックパッカーじゃなければ、表通りに面したこのレベルのホテルに泊まったほうがいいのかな、というのが正直な印象です。
ホテルのホームページはこちら
今ではアリタリアしか直行便がなくなってしまった日本~イタリア。
ジェノヴァへはローマかミラノ経由で入ることになりますが、今回私たちが選んだのはパリ経由です。
空港の規模は意外と大きく、さまざまな航空会社の飛行機が発着しているようです。
この空港の名前になっている有名人はクリストフォロ・コロンボ。あのコロンブスです。
コロンブスって、ポルトガルかスペインの人じゃなかったの?
と思った人もいるんじゃないかと思いますが、ジェノヴァ出身というのが定説になっています。
空港内部は明るくてきれいです。
イタリアの空港って、この10年くらいの間にどこもきれいになったと感じるのは私だけでしょうか。
ここはチェックインカウンターです。表示を見るかぎり、やはりヨーロッパの航空会社の乗り入れが多いようですね。
La Brasserie du Bon Bec
コーニェの街のほぼ中心に、地元の家庭料理を味わうことができるブラッセリーがあります。
Hotel Bellevue が経営するこのお店は、Pierradeと呼ばれる肉や野菜の石焼を食べることができます。
店内はどことなく民家風です。山小屋風といったほうがしっくりくるのかも。
とにかく、素朴な雰囲気が演出されています。
アンティパストは「Bon Bec風エスカルゴ」とでも訳せばいいでしょうか。イタリア語では「Lumache」ですね。
そしてこれがPierradeです。「なんだ焼肉かぁ」なんていわないでください。
後ろに見えるホットプレートのようなもので肉や野菜を焼くのですが、焼面にはこの地方特産の石が使われています。
そして、小さな器に入っている7種類のディップソースをお好みでつけていただきます。
こうして写真にすると、どうしてもただの「焼肉」になっちゃうんですが…。
ちなみにディップはパセリ味、ホースラディッシュ味、にんにく味、チーズ味などです。
ちなみにパセリ味(Prezzemolo)が肉類なら何にでもあう感じでした。