ジェズ・ヌォーヴォ広場からスタートしたスパッカ・ナポリ界隈の探検(?)も
終点のドゥオーモまであとわずか。
トリブナーリ通りとドゥオーモ通りの交差点近くにこの教会はあります。
ファサードは一部の装飾がなくなっていますが、
ナポリでも一、二を争う洗練されたファサードといってもいいでしょう。
中に入ると、まず目をひくのが天井の装飾です。
立体的につくられているだけでなく、楕円、正方形、十字などさまざまな要素を巧みに組み合わせて、
その中にバロック風の装飾をちりばめています。
それにしても、この狭いエリアの中に、これだけ多くの教会が林立しているのは、
ナポリならではでしょう。
フィレンツェやヴェネツィアにも数多くの教会がありますが、
一極集中ではなく、主たる教会は地域ごとに分かれて存在しています。
(カルチョ・ストーリコやレガッタの時にはその地域の教会に必勝祈願に行きますよね。)
次々と支配者が変わっていく不安定な生活の中で、
それだけ多くの人がキリスト教に救いを求めていたのでしょうし、
またそのことを利用して、それぞれの修道会や宗派が勢力拡大に力を注いでいたのでしょう。
と、勝手に結論づけてしまいましたが、本当のところはどうなんでしょうか。
ナポリと南イタリアを歩く (とんぼの本) 価格:¥ 1,575(税込) 少し固い印象を受ける装丁ですが、 ナポリのことがすべてこれ一冊で事足りる内容です。 (もちろん食事やホテルのことは別ですよ) |