i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

ジロラミーニ教会(Chiesa di Girolamini)

2010年04月28日 | ナポリ

ジェズ・ヌォーヴォ広場からスタートしたスパッカ・ナポリ界隈の探検(?)も
終点のドゥオーモまであとわずか。
トリブナーリ通りとドゥオーモ通りの交差点近くにこの教会はあります。

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ファサードは一部の装飾がなくなっていますが、
ナポリでも一、二を争う洗練されたファサードといってもいいでしょう。

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中に入ると、まず目をひくのが天井の装飾です。
立体的につくられているだけでなく、楕円、正方形、十字などさまざまな要素を巧みに組み合わせて、
その中にバロック風の装飾をちりばめています。

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それにしても、この狭いエリアの中に、これだけ多くの教会が林立しているのは、
ナポリならではでしょう。
フィレンツェやヴェネツィアにも数多くの教会がありますが、
一極集中ではなく、主たる教会は地域ごとに分かれて存在しています。
(カルチョ・ストーリコやレガッタの時にはその地域の教会に必勝祈願に行きますよね。)

次々と支配者が変わっていく不安定な生活の中で、
それだけ多くの人がキリスト教に救いを求めていたのでしょうし、
またそのことを利用して、それぞれの修道会や宗派が勢力拡大に力を注いでいたのでしょう。
と、勝手に結論づけてしまいましたが、本当のところはどうなんでしょうか。

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少し固い印象を受ける装丁ですが、
ナポリのことがすべてこれ一冊で事足りる内容です。
(もちろん食事やホテルのことは別ですよ)
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サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会(Chiesa di S.Lorenzo maggiore)

2010年04月25日 | ナポリ

ビアッジョ・デイ・リブライ通りからサン・グレゴリオ・アルメーノ通りを抜けると、
スパッカ・ナポリのもう1つのメインストリート、トリブナーリ通りに出ます。
2つの通りが交わるところにあるのが、サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会です。

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黄色のファサードが教会です。ナポリの教会の中では取り立てて豪華だったりするわけではありませんが、
この教会と鐘楼にはさまれた小さな建物の入り口を入ると、実は秘密の世界が広がっているのです。

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教会の内部。いたってシンプルなつくりです。

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     VELTRA   




これが秘密の世界への入り口です。立て札には「地下のナポリ」とあります。


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地下へと向かう入り口は、古い回廊の奥にあります。


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回廊の壁面には、ルネサンス以前のものと思われる壁画が描かれています。


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階段で地下へ降りると、そこには古代ローマ時代のものと思われる遺構が残されています。上の写真は、貯蔵庫として利用されていた場所だそうです。

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ナポリの名は「ネアポリス」に由来することでわかるように、都市の起源は古代ギリシアの植民都市にまでさかのぼります。当時から大きな街だったのでしょう。

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サン・グレゴリオ・アルメーノ通り(Via S.Gregorio Armeno)

2010年04月22日 | ナポリ

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スパッカ・ナポリの一角に、プレゼピオを売る店がびっしりと建ち並ぶ通りがあります。
ここが有名なサン・グレゴリオ・アルメーノ通りです。
車がやっと通れるかどうかといった狭い通りですが、クリスマスの時期になると、
プレゼピオを買い求める人々でぎっしりになるそうです。

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プレゼピオというのは、イタリア南部でよく見られるナターレ(クリスマス)の飾り付けのことで、
「キリストの誕生」などをテーマに、家や人形などのミニチュアを飾り付けてお祝いするのだそうです。

一度にフルセット買うこともあるそうですが、たいていは子どもの成長などに合わせて今年は東方三博士、
今年は羊というように少しずつ買い足していくそうです。

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プレゼピオのほかにも、ナポリのお守りトウガラシのアクセサリーや、
写真のような品々も売られていました。

私たちも、一軒の店で聖母マリア、幼子イエス、そして羊を一匹買ってきました。
一番ちっちゃなサイズのものですが…。
ちなみに、ご主人は以前松屋銀座のイタリア展のために来日したこともあるそうで、
カタカナで書かれたネームプレートを店の奥から取り出してきて私たちに見せてくれました。

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帰るときには、お互いに「Ci vediamo … in Giappone(笑)」といって別れてきました。
また日本に来てくださいね、ぜひ。


お店のホームページはこちら
http://www.gambardellapastori.it

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サンタンジェエロ・ア・ニーロ教会とサンセヴェーロ礼拝堂

2010年04月19日 | ナポリ

S.angelo a Nilo (サンタンジェロ・ア・ニーロ教会)
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サン・ドメニコ広場の斜め向かいにある、真っ赤な外壁が印象的な教会です。
何様式というのでしょうか?数多いナポリの教会の中でも、ひときわ目立つ教会です。

Cappella Sansevero (サンセヴェーロ礼拝堂)
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路地裏にある一見地味な教会ですが、中に入ると印象が一変します。
数々の彫刻が飾られ、中でも“ヴェールに包まれたキリスト”は見逃せません。
まるでテクニックを誇示しているような繊細な彫刻で、
ミラノにあるマンテーニャの絵画“死せるキリスト”を連想させます。

また、階下には、人体の標本なども展示されていて、かなりマニアックなスポットになっています。
残念ながら堂内はすべて撮影禁止のため、興味のある方はホームページへどうぞ。
のぞいてみる価値はあると思いますよ。


サンセヴェーロ礼拝堂のホームページ
http://www.museosansevero.it/

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サン・ドメニコ・マッジョーレ教会

2010年04月16日 | ナポリ

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スパッカ・ナポリのサン・ドメニコ広場に面した教会です。ただし、面しているのはファサードではなく、
後陣部分です。(ナポリ好きの人なら誰でも知ってますね、このことは)

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入り口は写真の左手にあります。下の写真が入り口の様子です。

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中に入ると、シンプルながらこれまた豪華。

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白い壁面に金をベースにした装飾がほどこされ、天井も金で飾られている様子は、
マテーラのドゥオーモに似ているような…いや、天井はちょっと違うかな?


030201_2 この教会は、名前の通りサン・ドメニコに捧げられた
 ドメニコ会の教会です。ドメニコ会、フランチェスコ会、
 イエズス会と、さまざまな修道会の教会が建ち並ぶ
 スパッカ・ナポリ界隈は、
 やっぱりナポリの中心地だったんですね。

 ちなみに教会前の広場には、
 これまたバロック風のグーリア(塔)が立てられています。
 塔頂に立っている人物は、
 どうやらサン・ドメニコのようです。
 この塔と、インマコラータの塔、
 サン・ジェンナーロの塔が
 ナポリの三大グーリア?だそうです。




 
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南イタリアの魅力がいきいきと伝わってくる一冊です。

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スパッカ・ナポリ

2010年04月13日 | ナポリ

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ナポリといえば、誰もが真っ先にイメージするのが、ここスパッカナポリでしょう。
洗濯物がはためき、小さなピッツェリアや商店が軒を連ねる狭い路地…。
ノーヘルの2人乗りのスクーターに、ひったくりやスリ…。
そんなナポリの混沌とした雰囲気を残しているのがこの界隈です。
(ナポリの皆さんの名誉のために付け加えておくと、
ひったくりやスリに出くわすことはありませんでした。)


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メインの通りは文字通り“ナポリを真っ二つ”にするように東西に走っています。
さすがに表通りには洗濯物がはためいてはいませんでしたが、少し脇に入ると…ありました。

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通りには商店やみやげ物屋が多く、観光客も安心して歩ける街になったようです。
通り沿いには教会も多く、見どころもいっぱいです。


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ニーロ像。スパッカナポリのちょうど真ん中あたりにあります。


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ナポリ名物のお菓子、BABAがあちこちで売られています。

ソニーストア

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サンタ・キアーラ教会(Chiesa di S.Chiara)②

2010年04月10日 | ナポリ

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教会の裏手に回ると、そこにはナポリの雑踏とは別世界が広がっていました。


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中庭を十字に横切る通路に沿って、マヨルカ焼のタイルで装飾された列柱が並んでいます。
それらの柱には、空をイメージしたさわやかな青をベースに緑の葉とオレンジの花や果実が
描かれています。


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そして、柱と柱のあいだは、やはりマヨルカ焼のタイルで装飾されたベンチになっています。
おそらくここは修道女たちの静かな憩いの場だったのでしょう。


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回廊そのものも、やわらかな雰囲気のフレスコ画で一面装飾されています。
どちらかといえばけばけばしく派手な装飾の多いナポリの街にあって、
ここだけが異質な空間のように思われます。


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こんなところにもマヨルカ焼が使われています。


さあ、それでは再びナポリの混沌へと足を踏み入れましょう…。

ナポリの街の物語―そこにイタリアの全てがある街
寺尾 佐樹子
主婦の友社

 

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サンタ・キアーラ教会(Chiesa di S.Chiara)①

2010年04月07日 | ナポリ

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ジェズ・ヌォーヴォ教会の向かいには、
修道院のキオストロ(回廊)が美しいことで知られるサンタ・キアーラ教会があります。

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サンタ・キアーラに捧げられているということは、フランチェスコ会の教会なのでしょう。
中に入ると、ジェズ教会とはうって変わって簡素な装飾です。
構造は全く異なりますが、アッシジの“本家”サンタ・キアーラ教会と共通するすがすがしい空気を感じます。
後陣の小さなバラ窓からさしこむ朝の光が、
清楚なサンタ・キアーラにふさわしい印象をいっそう強めていました。

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キオストロがあるのは教会の裏手にある修道院。
教会の外へいったん出ると、教会の脇を抜けてキオストロへと向かいます。
さあ、どんなキオストロが待っているのでしょうか。


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ジェズ・ヌォーヴォ教会(Chiesa di Gesu Nuovo)

2010年04月04日 | ナポリ

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スパッカ・ナポリの西のはずれにあり、まさに「カオスへの入り口」に建てられた教会です。
平積みの一風変わったファサードは、
フィレンツェのリッカルディ宮殿やフェッラーラのディアマンテ宮殿を連想させます。
また入り口も建物のサイズと比較したときに、教会とは思えないほど小さいものです。

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入口の上にはしっかりとイエズス会の紋章が掲げられています。

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中に入ると「ゴージャス」そのもの!イエズス会の教会はどこへ行っても装飾が華美ですが、
ここナポリもその例にもれません。

022105 床から天井まで、
 これでもかというほどの
 見事な装飾ぶりです。
 色大理石の床や壁、金箔の天井、
 そして数々の彫刻やフレスコ画。
 クーポラはどことなく
 ローマのサン・ピエトロ教会を
 連想させますが、最上部は
 レッチェのサン・マッテオ教会に
 似たバロック様式です。

 ちょうど教会ではミサが
 行われている最中で、
 そのことがいっそう教会の
 荘厳さを際立たせていました。

 それにしても、
 こんな地味なファサードの内側に、
 ここまで豪華で大きな空間が
 広がっているなんて、
 ナポリという街は
 やっぱりあなどれません。











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意外に?バロック、ナポリの街並み

2010年04月01日 | ナポリ

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新旧さまざまな建物が混在し、
雑然とした印象の強い
ナポリの街ですが、
ひときわ目をひくのが
バロック風の建築物です。


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左の写真はジェズ・ヌォーヴォ広場に立つ
インマコラータの塔です。
映画「みんな元気」のシーンが
印象に残っている人も多いでしょう。



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他にも、街のいたるところでバロック風の装飾に出会うことができます。
レッチェほどではありませんが、大きなPalazzoの外階段やバルコニーは特にバロックの香りがします。
ナポリを訪れる機会があったら、ぜひバルコニーにも注目してみてください。

021803_2 
カリタ広場近くの噴水もごらんの通り。

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