i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

パレルモの市場

2007年11月30日 | パレルモ

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パレルモの旧市街には、ヴッチリア、カポ、バッラロと3つの大きな市場があります。
いずれもいわゆる青空市場で、上野のアメ横あたりをさらにごちゃごちゃにしたような雰囲気の場所です。

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売っているのはありとあらゆるもの。生肉、鮮魚、生野菜・果物から、生ハムやサルシッチャなどの加工品、
マグロの缶詰やケッパーの瓶詰、香辛料、そして日用品から子どものおもちゃまで。
何も買わずに眺めているだけでも楽しくなります。

特に目についたものは、まず大きな頭が上をむいて置かれ、
そのすぐそばにこれまた大きな輪切りの切り身がドーンと置かれているマグロ。
それにしても、けっこうな暑さの中、屋外にさらしたままでだいじょうぶなんでしょうか?

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そしてカラフルな果物たち。小さなイチゴの一種?があちこちで目をひきます。
また、野菜類はどれもビッグサイズです。なす、ズッキーニ、そら豆、インゲンなど。

シチリアならでは?のものが、小さなルマーケ(カタツムリ)。
直径1センチくらいのものが、貝殻ごとポリバケツいっぱいになって売られています。
どうやらグラム単位で売っている様子。
以前ヴェローナでルマーケの煮込み(ポレンタ添え)を食べたことがありますが、
こちらではどうやって食べるのでしょうか。

「スリが多いので注意するように」と言われていましたが、実際の市場はそんなこともなく、
地元の生活を肌で感じることのできる貴重な場所でした。

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マッシモ劇場とフェラーリクラブ

2007年11月27日 | パレルモ

パレルモ観光のスタートはマッシモ劇場からです。
「ゴッドファーザーⅢ」のクライマックスシーンは、この劇場の正面階段で撮影されているので、
見覚えがある、という方も多いでしょう。

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劇場の前まで行くと、何やら人だかりができています。
近づいていくと、そこには赤2台、青1台、計3台のフェラーリが。
しかも、クラシックとまではいきませんがそれなりの年代ものです。
集まっている人たちは写真を撮ったり、内部をのぞき込んだりしています。

そうこうしているうちに、また一台、今度は黒のフェラーリです。

やってきた車の持ち主は、広場に集まっていた人たちと、親しげに談笑しています。
どうやら今日はフェラーリオーナーたちの集まりが開かれるのでしょう。

結局集まったのは、合計15台ほど。
集合したフェラーリたちは、このあと警察車両に先導されて、
ただでさえ渋滞するパレルモの旧市街をゆっくりとパレードしていったのでした。

1/12 ビッグスケールシリーズ No.47 エンツォ フェラーリ 12047
 
タミヤ

 

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パレルモのホテル

2007年11月24日 | パレルモ

Politeama Palace Hotel (ポリテアーマ・パレス・ホテル)

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名前の通り、ポリテアーマ劇場の目の前にあるホテルです。
ホテルの目の前が空港行きのプルマンの発着所、またトラーパニ行きのプルマンもすぐそばから発着し、
2階建ての市内観光バスもここから発着するという絶好のロケーションです。

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ちょうどジャカランダの花(色が紫の、桜に少し似た感じの花です)が真っ盛りで、
私たちの目を楽しませてくれました。

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部屋は思ったよりずっと広く(なぜかトリプルルームをあてがってもらえました)、
部屋の窓からはポリテアーマ劇場とポリテアーマ広場を見渡すことができます。

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ベッドもこのクラス(三ツ星)のホテルにしては大きく、適度な硬さで毎晩熟睡できました。
水まわりもまったく問題なく、快適なホテルといえるでしょう。

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朝食は1階のバールでとりますが、まあふつうのコンチネンタルです。
ヴァリエーションは期待しないほうがいいでしょう。
ジュース類は果汁を水で薄めただけの飲み物といった感じでした。

全体的に見れば、かなりポイントの高いホテルだと思います。
周辺には飲食店も多いので、グランドホテル・ヴィラ・イジェアあたりに泊まるケースを除けば、
クアットロ・カンティあたりの四つ星ホテルに泊まるよりよっぽど快適です。

ホテルのホームページはこちら
http://www.hotelpoliteama.it/index.htm

Hotels.com【海外・国内ホテル予約サイト ホテルズドットコム】

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パレルモの空港

2007年11月21日 | パレルモ

パレルモの空港はパレルモ市街の西約30kmのプンタ=ライジという場所にあります。

マフィアに暗殺された2人の判事の名前をとって
ファルコーネ・ボルッセリーノ空港と名づけられたこの空港は、最近改装されたばかりで、
大都市パレルモの玄関口にふさわしい設備と規模になっています。
2階のショッピングモールでは、シチリアらしいおみやげを買うこともできますし、
手荷物検査を受けたあとにもいくつかの免税店があります。
(ただしトイレはどこも汚いので要注意!)

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00500231 パレルモ市街からのアクセスは主に2つ。プルマンと列車です。
 所要時間はどちらもそれほど変わりませんが、
 深夜にパレルモに到着する場合には、
 ポリテアーマ劇場前に到着するプルマンを利用するほうが
 安心かもしれません(私たちもそうしました)。
 ちなみにポリテアーマ劇場前からは
 トラーパニやアクグリジェントへのプルマンも発着しています。

00050004_1 一方、駅近くに宿泊している場合には、列車のほうが便利です。
“トリナクリア・エキスプレス”と名づけられた空港行きの列車が
パレルモ中央駅から発車しています。
空港の地下にホームがあるので、こちらも便利です。


←トリナクリア・エキスプレス。
 車体のロゴが見えますか?


パレルモ空港のホームページはこちら
http://www.gesap.it/

Expedia Japan【海外旅行のエクスペディア】海外航空券バナー!!】

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カフェ・アウトマティカ

2007年11月18日 | スポレートとトーディ

トーディからの帰り道、私たちは今度はトーディ・ポンテ・リオ駅までのバスに乗り遅れてしまいました。
(実は、そのすぐあとにペルージャ行きのプルマンが通ったのですが、
電車で帰ることしか頭になかった私たちは、そのバスをやり過ごしてしまったのです。)

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18710125 バスに乗り遅れたことで、
 またしても駅で1時間ほど待つことになった私たちは、
 何もないトーディ・ポンテ・リオの駅で途方にくれつつ、
 駅の待合室でただボーっと時間をつぶしていました。
 そこで見つけたのが、写真のコーヒーの自動販売機です。

 自動販売機がどうしたの?という人もいると思いますが、
 実はイタリアは自動販売機がとても少ない国なのです。
 特にコーヒーは、どんな小さな町にも必ず一軒はバールがあり、
 町の人たちは必ずそこで自分の好みのコーヒーを注文します。

 また、タバコもタバッキで買う
 (タバッキではバスの切符やサッカーくじなども売っている)ため、
 街中ではほとんど自動販売機は見かけません。
 
ですから、この自動販売機を見かけたとたん、
 私たちは「ためしに飲んでみよう」と考えたのです。

18710126 飲んでみたのは“カプチーノ”です。
 イタリアでは、きちんとクリームがあわ立っていないものは
 カプチーノとは呼びません。
 ですから「ほんとにあわ立つの?」と疑いつつボタンを押したのです。
 
で、出てきたものは、
 とりあえず日本で飲むよりは本物らしいカプチーノでした。

 考えてみると、ずいぶん前に泊まったフィレンツェのホテルに、
 同じ自動販売機が置いてありました。
 確か、朝食のときにカプチーノを飲んだ記憶があります。

 待合室には「イタリアの緑のハート…ウンブリア」と
 書かれたポスターがはってありました。
 それ以外には本当に何もないところでした。

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見晴台と「SUZUKI」と理想の教会

2007年11月15日 | スポレートとトーディ

ヤコポーネ広場から、バス通り(正式な名前を忘れてしまいました)をゆっくりと下っていくと、
やがて道の右側が大きく開け、テラスのような場所に出ます。
“見晴し台”と呼ばれているらしいその場所からは、急坂にへばりつくようなトーディの街並みをはじめ、
モンテサント修道院や、ウンブリアのすばらしいパノラマを目の当たりにすることができます。


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見晴し台から見るトーディの街並み

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見晴し台から見るウンブリアのパノラマ

18710116さらに道沿いに進むと、
ミニケーブルカー(フニコラリーノ?)の乗降場があります。
トーディは、高台の上にある街のため、
ふもとに大きな駐車場があり、
その駐車場とトーディ旧市街とは
小さなケーブルカーで行き来するようになっているのです。
このケーブルカーはなんと日本製!。
軽自動車メーカーの「SUZUKI」が製造したものだそうです。
こんなところにまで「Made in JAPAN」が…と、
ちょっとびっくりでした。

やがて道は大きく左にカーブを描きながら、街のふもとへと至ります。
ふもとまでちょうど下りきったところに、サンタ・マリア・デッラ・コンソラツィオーネ教会があります。
この教会は、他のトーディの建築物とはまったく異質な印象をうけます。
真上から見ると、きれいなギリシャ十字の形をしたこの教会は、
その姿といい立地条件といい、モンテプルチャーノのサン・ビアッジョ教会をほうふつとさせます。
全体的に丸みを帯びたフォルムと、クーポラの水色が、周囲の緑とよくマッチして、
とても美しい印象を与えてくれます。

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高台のサン・フォルトゥナート教会

2007年11月12日 | スポレートとトーディ

ポポロ広場からマッツィーニ通りを歩いてヤコポーネ広場へと向かいます。
マッツィーニ通りは、ほんの100mほどの短い通りですが、
静かなトーディの街で唯一にぎわっている場所です。
ヤコポーネ広場からは、プルマンも通れる広い通りが、西に向かってのびています。
この通りをほんの少し進むとすぐに、左手に大きな階段があります。
その上にはさらに芝生のじゅうたんがあり、
この階段と芝生のじゅうたんを上った先が、サン・フォルトゥナート教会です。


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18710102この教会は、ファサードは未完成ですが、
完成すればおそらくゴシック風のファサードになったのでしょう。
内部は後陣の広く細長いステンドガラスの窓が印象的な、
典型的なゴシック建築です。
側廊にはいくつかの礼拝堂がありますが、
そのうちのいくつかはまったくのがらんどうになっていて、
使われていないものもありました。


ちなみに、この教会のある場所が、
おそらくトーディで一番高い所です。
そのため、この教会の鐘楼は、遠くからでもよく見え、
トーディの町のランドマークになっています。







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トーディの街を散策する

2007年11月09日 | スポレートとトーディ

他の中部イタリアの小さな町と同じように、ここトーディも、中世の街並みがほぼ完全な形で残っています。
旧市街の中心ポポロ広場も、カピターノ宮、ポポロ宮(市庁舎)、プリオーリ宮、そしてドゥオーモと、
まわりをぐるっと中世の建造物に囲まれています。


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ポポロ広場から、ポポロ宮の脇を右に折れると、ガリバルディ広場です。
ここからは、ウンブリアの田園風景を一望することができます。


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18710106 ガリバルディ広場からプリオーリ宮の手前を左に折れ、
 旧市街の主要な通りのひとつ、
 カブール通りを街のふもとのほうへ下ってみます。
 この通り沿いは、狭い道の両側に、
 2階部分を張り出すように建てられた家並みが続き、
 トーディでもっとも中世の雰囲気を感じられる地域です。



 マルツィア門をくぐってすぐの三叉路を左に折れると、
 古代ローマ時代に行われた
 断崖部分の補強工事のあとが見られる場所があります。
 ニッチオーニ・ロマーニと呼ばれるこの遺跡の上に、
 中世の家が建てられています。


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18710108_2 さらに坂を下り、今度はチェシア通りを歩きます。
 この通りは、のどかな風景を眺めながら
 ゆっくりと散歩することができます。
 通りの中ほどには、サンティラリオ教会という
 小さく素朴な教会があります。
 鐘の音も美しい教会です。
 教会をすぎて左に折れ、階段を上ると、
 ポポロ広場はもう目と鼻の先です。










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トーディの食事

2007年11月06日 | スポレートとトーディ

RISTORANTE UMBRIA (リストランテ ウンブリア

ポポロ広場から、カピターノ宮とポポロ宮の間のトンネルのような道をくぐるとすぐの、
郷土色いっぱいのリストランテです。

オーダーしたのは、前菜抜きで、プリモに“麦のスープ”と“ギオッタソースのタリアテッレ”、
セコンドは“ウサギとズッキーニのフリッタータ”です。
特にトーディならではのものは「ギオッタソース」です。
これは、鳩の内臓やいろいろなスパイスを混ぜ合わせて作るソースで、
トーディでは各家庭ごとに少しずつ異なる味付けの「マンマの味」だそうです。
麦のスープも含めて、プリモの2品は、まったく初めて体験する味でした。

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麦のスープ

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ギオッタソースのタリアテッレ

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ウサギとズッキーニのフリッタータ

それから、忘れてはいけないのがワインです。
この店で初めてルンガロッティの「トルジャーノ・ロッソ」を飲んだのですが、
これがすばらしくおいしくて、この日以来ウンブリアでは
赤ワインはこれ以外飲んでいません。
ワインも含めて、ウンブリア名物をたんのうしたトーディの昼食でした。


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トーディのドゥオーモ

2007年11月03日 | スポレートとトーディ

トーディのドゥオーモは、街の中心であるポポロ広場に面して建っています。
オルヴィエート、スポレートと並び、ウンブリアの3大ドゥオーモとされるここトーディのドゥオーモは、
まわりの建物より一段と高い場所に建てられ、その権威を誇示しているかのようです。

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18710096 ファサードはシンプルな長方形で、
 シンプルなだけに大きなバラ窓が引き立っています。
 華やかなオルヴィエート、繊細なスポレートに対して、
 質実剛健のトーディといった雰囲気です。

 内部も簡素で、天井は木組みがむき出しになっていますが、
 正面入り口の上には、ダ・ファエンツァの手による
 「最後の審判」が壁面いっぱいに描かれています。
 淡い色彩で描かれたこのフレスコ画は、
 バラ窓から差し込む光との相乗効果で、
 いっそう神秘的な雰囲気をかもし出しています。






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内部の見学を終えて外に出ると、時間は正午近くなっていました。
広場から続く階段には、何人かの人が腰かけて一息ついています。
私たちも同じように階段に腰かけ、一息ついていたそのとき、ちょうど鐘楼から鐘の音が聞こえてきました。
その音を聞いて、私たちは思わず笑ってしまいました。なんと表現したらいいのでしょうか、
今までに聞いたこともない間抜けな音色で、おまけに音痴?なのです。

イタリアには“カンパニリズモ”という言葉があります。“郷土愛”と訳すことの多い言葉ですが、
もともとは「地元の教会の鐘の聞こえる場所が自分の故郷だ」というような意味の言葉です。
トーディの人々はきっと、このユニークな鐘の音を聞くたびに、
自分たちのアイデンティティを強く意識しているのでしょう。

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ドゥオーモの階段からの眺め(ポポロ広場)

家庭で作れる イタリア、ウンブリア地方のオリーブオイル・レシピ
朝田 今日子
河出書房新社

 

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