i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

サン・ジミニャーノの朝焼け

2007年06月30日 | サンジミニャーノとシエナ

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サン・ジミニャーノの朝は、鳥のさえずりからはじまります。まわりは見渡すかぎりの田園風景。
いかにもトスカーナらしい風景がひろがっています。

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夜明け前の町はまだ暗く、街灯の明かりがポツリポツリと見えています。

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やがて地平線からオレンジ色の太陽がのぼってきます。
空全体が黄金色に輝き、みるみる明るくなっていきます。

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サン・ジミニャーノの町を、朝日がゆっくりとオレンジ色に染めていきます。新しい一日の始まりです。

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サンジミニャーノ

2007年06月27日 | サンジミニャーノとシエナ

フィレンツェから一時間ほどバスに乗り、
ポッジボンシでバスを乗り換えてトスカーナの丘陵地帯をしばらく行くと、
ひまわり畑の向こうの丘の上に、「塔の街」として有名なサン・ジミニャーノが見えてきます。

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サン・ジミニャーノは数多いトスカーナの田舎町の中でも、特に好きな町です。
なにか見所があるというわけではありません。
あえて言えば町の代名詞ともなっている14の塔くらいでしょうか。


それでもこの小さな町が魅力的なのは、町全体が中世の面影を非常に色濃く残しているからです。
町をはしからはしまで歩いても、15世紀以降のものと思われる建物にはほとんど出会いません。
まるで12世紀~13世紀の空間が、現代にそのまま取り残されてしまったかのような町なのです。

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私たちは、とりあえずホテルに荷物を預けると、すぐに町の散策に向かいました。
しとしと降る小雨もあがり、少しずつ雲の切れ間から日が差し込んできます。


サン・ジミニャーノを取り巻くトスカーナの丘の風景もこの町を魅力的にしている理由のひとつです。
特に雨上がりには、雲の切れ間から日が差し込んで緑色に輝く丘を照らし、
ため息がでるほど美しい風景を見ることができます。

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メインストリートから一歩裏通りに入ると、そこでは道路の舗装工事が行われていました。
道路といっても、車が一台通れるかどうかの細い道です。
よく見ると、もともとアスファルトで舗装されていた道をレンガの畳に舗装し直しているのです。

そういえば、少し前のサン・ジミニャーノの写真を見ると、
町の中心チステルナ広場にも、たくさんの車が止められていました。
今は、旧市街は許可車両以外進入禁止です。
したがって道路も、車のためのアスファルトから、
街並みにマッチし、人が歩くためのレンガ畳に張り替えているというわけです。
こうやって、サン・ジミニャーノの美しさは守られているのですね。

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サンジミニャーノのホテル

2007年06月24日 | サンジミニャーノとシエナ

Hotel Belsoggiorno(ホテル ベルソッジョルノ )

27500038_3   
サンジ
ミニャーノの表玄関であるサン・ジョバンニ門を入って少し歩くと、通りの右手にあるホテルです。
全21室で、こじんまりとした家庭的な雰囲気のホテルで、1階にはリストランテを併設しています。

27500037_2 

27500039_2  いくつかのタイプの部屋があるようですが、
 おすすめはなんと言ってもバルコニーのついた
 ジュニアスイートです。このバルコニーからは、
 トスカーナの田園風景のすばらしいパノラマが一望でき、
 この眺めを見るだけでもこのホテルにとまる価値があります。
                 
 部屋の設備は、必要最低限のものがそろっているという
 レベルですが、清潔で明るい感じがします。
 なんといっても窓が広いことが魅力的でした。
                                     
リストランテも、このホテルのおすすめポイントの一つです。
ここでは2晩食事をしましたが、間違いなくイタリアでの食事のベスト3に入るおいしさでした。
(個人的には、例えばヴェネツィアのダニエリや、
ナポリのグランド・ヴェスビィオのような高級ホテルのリストランテよりより好きです)
特に印象に残っているのは「生ハムイチヂク」です。
今まで食べたことのある生ハムとはまるで別物のようで、またイチヂクとのマッチングも最高でした。
セコンドの「イノシシの赤ワイン煮」やドルチェも印象に残る味でした。

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リストランテは田園に面して窓が大きく開かれており、朝食は風景を楽しみながら食事をすることができます。
(ちなみに夜は真っ暗で何も見えません)

またいつか、サンジミニャーノを訪れることがあったら、ぜひもう一度泊まりたいと思わせるホテルでした。


ホテルベルソッジョルノのホームページはこちら
http://www.pescille.it/belsoggiorno/index.php
    

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かしこい旅、エクスペディア

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ピサ 奇跡の広場

2007年06月21日 | ルッカとピサ

36950009_1  イタリアについてあまり詳しくない人でも「コロッセオ」と
 「ピサの斜塔」は知っている、というくらい、ピサの斜塔は有名ですね。
 というわけで、私たちもピサに行ってみました。

 ピサの斜塔は、街中にある何かの大きな建物だと思っている人も多いようですが、
 実際には、ピサのドゥオーモの鐘楼として建てられたものです。
 ですから、斜塔のすぐそばにはドゥオーモと洗礼堂があり、
 その一帯は“奇跡の広場”と呼ばれています。
 広場では、皆お決まりの“倒れてくる斜塔を支える”ポーズで写真撮影をしています。

 ドゥオーモといえば旧市街の中心にあるものと決まっていますが、
 ピサではなぜか街はずれにあります。
 そのせいか、芝生の敷きつめられた広い場所に
 ゆとりをもってそれぞれの建物が建てられています。

 まずは斜塔に登ってみましょう。登るには内部の階段を通っていくのですが、
 途中各階の回廊に出ることもできます。
            傾いている上に大理石がつるつるすべるので、けっこう怖いですよ。

次はドゥオーモです。ファサードはピサ・ロマネスク様式と呼ばれ、
並んでいる柱ひとつひとつに違った装飾がほどこされています。
内部は白と黒の大理石で縞模様の壁や柱と金色に輝くモザイクで飾られており、
身廊の中央の天井からは“ガリレオのランプ”と呼ばれる
大きなランプが吊り下げられています。

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最後は洗礼堂です。白い宝石箱のような洗礼堂は外観も美しいのですが、
内部の音響効果がすばらしいので、ぜひ内部見学をしてみてください。
管理人?の方が「パーン」と手を打って、音の響く様子を聞かせてくれます。
ただし外国人の団体さんがいるときには要注意。めいめい勝手に大きな声を出して、
堂内がグワングワンになってしまうときがあるからです。(笑)

 

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洗礼堂の外観と内部

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プッチーニの故郷

2007年06月18日 | ルッカとピサ

112001_3  ルッカは芸術、
 とりわけ音楽のさかんな町でもあります。
 オペラ「蝶々夫人」で日本とも
 ゆかりのあるプッチーニもこの町で生まれました。
 現在では、彼の生家は
 プッチーニ博物館になっており
 彼の愛用の品々などが展示されているそうです。
 (残念ながら私たちが訪れたときには、
 中を見学することはできませんでした。)

 プッチーニの家は、フォロから
 ヴェルディ広場に向かって少し歩いたところにあり、
 すぐ前の小さな広場には、
 イスに腰かけ足を組んでいる彼の銅像もあります。





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プッチーニの銅像の上では、小さな子どもたちがプッチーニのひざの上に腰かけたりして遊んでいました。
私としては、威厳ある大音楽家らしいプッチーニの写真を撮りたかったのですが、
子どもたちはなかなか降りる気配がありません。
さすがのプッチーニも、子どもの前ではかたなしといったようすでした。

プッチーニ:オペラ・アリア集
 
ユニバーサル ミュージック クラシック

 

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サン・ミケーレ・イン・フォロ教会

2007年06月15日 | ルッカとピサ

 名前の通り、古代ローマの
 フォロがあった場所に
 立てられた教会で、
 典型的なピサ・ロマネスク
 様式のファサードと、
 最上部にある3頭身(?)の
 天使サン・ミケーレの像が
 とても印象的な教会です。

 写真の通りの
 りっぱなファサードですが、
 実はこのファサードは
 ハリボテ(?)なのです。
 よく見るとすぐわかりますが、
 上から2段目のバラ窓の
 向こう側には何もなく、
 空が透けて見えます。


 建物自体はできたけれど、
 ファサードが未完成のままになっている
 教会はイタリアでは珍しくありませんが、
 ここはその逆のパターンです。

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この教会も、ドゥオーモと同じように、柱の一本一本に異なった装飾がされていて、
見ていて飽きることがありません。

 
ちなみに、この教会のとなりは広場になっていて、市が立つことも少なくありません。
2000年の時を超えて、今も現役の“フォロ”なんですね。

イタリア 小さな街物語 単行本
鈴木 奈月さんのすてきなイラストとともに、
ルッカやサン・ジミニャーノなど、イタリアの小さな街を
紹介している本です。
JTB

 

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サン・フレディアーノ教会

2007年06月12日 | ルッカとピサ

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アンフィテアトロ広場のすぐそばに、ファサードが見事な金色のモザイクで飾られた教会があります。
いわゆるピサ・ロマネスク様式のファサードをもつ教会の多いルッカでは、ひときわ異彩を放つ存在です。

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モザイクが見事なファサードですが…。実はこのファサードのモザイク、修復済の状態なのです。


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修復なんて、イタリアじゅうどこでもやっているじゃないか、
と思われる方もいるでしょうが、このモザイク、
修復前は右下隅の部分が欠落して無くなっていたんです。


つまり、修復したついでに一部“復元”しているんですね。
もちろん、モザイクが完全な姿のほうが、
見た目にも美しく感じられますから、
誰も損する人はいませんよね。
でも、修復っていったいどこまでが許容範囲なんでしょう…。

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ルッカの街を歩く

2007年06月09日 | ルッカとピサ

ドゥオーモの後陣からまっすぐ北に向かう細い通りがあります。
この中世の面影を強く残している通りがグイニージ通りです。
110402  ルッカ旧市街の道はどこも狭く、
 車一台がやっと通れるかどうか
 といった道幅です。
 
 それに対して、
 建物はみな一様に3~4階建てで、
 日本の古い街並みとは、
 たてよこの比率が
 まったく異なっています。

  かしこい旅、エクスペディア

110403  グイニージ通りの中ほどには、
 「グイニージの塔」と呼ばれる
 塔のある建物があります。
 この塔は、てっぺんに大きな木が
 何本も植えられていることで
 知られています。
 
 右手のレンガ造りの建物が
 「グイニージの塔」のある建物です。
  
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 塔の上から下を見ると、ルッカの街は、まるで中世の街並みそのものです。



VELTRA

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アンフィテアトロ広場(Piazza Anfiteatro)

2007年06月06日 | ルッカとピサ

 
グイニージ通りを北に進み、つきあたりを左に曲がって一つ目の角を右に折れると、
建物に沿ってゆるやかにカーブする細い通りにでます。

実はこの通りの内側は、もとをたどるとローマ時代の円形闘技場だったのです。
そう、あのローマのコロッセオや、ヴェローナのアレーナと同じものです。
ここルッカでは、当時の面影はなく、客席にあたる部分に中世の家屋が建てられ、
闘技場部分はそっくり円形の広場になっています。


110801_2 いくつかある小さなアーチ型の入り口をくぐると、
 そこにはバールや土産物屋、ブティックなどが
 並ぶかわいらしい空間になっています。

 それぞれの建物はクリーム色系の外壁で
 全体として統一感をかもし出していますが、
 建物の高さや色合いが微妙に違っていて、
 それが広場の風景にアクセントを与えています。
 
 
私たちが広場に着いたときは、
 ちょうど雨が降り出したところで、
 バールのオープンテラスでひと休み、
 というわけにはいきませんでしたが、
 それでもこのちょっと変わった空間を
 しばらくの間楽しんだのでした。








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ルッカのドゥオーモ

2007年06月03日 | ルッカとピサ

 ジリオ広場から東に向かい、
 サン・ジョヴァンニ教会の脇の
 狭い道を抜けると、
 急に視界が開け、
 ルッカのドゥオーモが姿を現します。

 ピサ・ロマネスク様式のファサードは、
 ピサのドゥオーモと同じように、
 柱の一本一本に
 それぞれ違った装飾がほどこされており、
 ファサードを眺めているだけでも
 飽きることがありません。

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110103中に入ると、祠のような場所に収められた素朴なキリスト像が
目を引きます。緑色の十字架に磔にされた、
色黒でどこか眠たそうなまぶたをしたキリスト像は、
おそらくかなり古い時代のものなのでしょう。


いったん外に出て、裏手に回ると、
これもまた独特のデザインのアプシスを見ることができます。
ルッカのドゥオーモは、けっして派手ではありませんが、
ところどころにさまざまな時代の見どころがある、
ルッカの街そのもののようです。



110104



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