FSのモンテロッソ駅は、新市街のほぼ中央の海岸沿いにあります。
北からチンクエテッレを旅する時には、ここまで鉄道で来て、
ここからラ・スベツィアまで船旅を楽しむのがいいもかしれません。
鉄道で旅する場合にもこの駅は便利です。
チンクエテッレの他の駅は規模が小さく、無人駅同様なので、切符を買うのも一苦労です。
イタリアの鉄道には改札がないから、といって無賃乗車をしたりすると、
検札がやってきて、切符代の100倍近い罰金を取られますから注意しましょう。
この駅なら、チンクエテッレカードを買うのにもそれほど手間がかかりません。
夜のモンテロッソ駅です。都会の駅のようなちょっと嫌な感じの緊張感はありません。
ラパッロまでなら40分ほどで着きます。
モンテロッソでホテルが取れなかった時には、セストリ・レバンテあたりに泊まる方法もあります。
でも、チンクエテッレを楽しむなら、5つの村のどこかには宿を取りたいですね。
Ristorante MIKY
モンテロッソの新市街の北のはずれ近くにある、ちょっと高級なリストランテです。
壁には、モンテロッソの旧市街を模したタイルが貼られています。
アンティパストは「海の幸とブルスケッタ」ですが、これってブルスケッタなのかな?
おいしかったので別に文句はありませんが。
そして、プリモ兼セコンドがこれです。
大きなパイ包みに火がつけられると、まわりのテーブルから好奇心に満ちたまなざしが一斉に向けられます。
で、中身はこれ、海の幸のリゾットです。
ボリュームたっぷりなので、これ一品でおなかいっぱいです。
ドルチェはカントゥッチ&クッキーにシャケトラ。
お値段やや高めですが、お客へのサービス精神ばっちりのお店でした。
モンテロッソ・アル・マーレの旧市街は、他のチンクエテッレの村々に比べてかなり広く、
見どころもたくさんありそうですが、たどり着いたのはもう夕方になってから。
リストランテの予約もしてしまっているので、まるでツアー客のように駆け足で見て回るよりありません。
旧市街の道は狭く、迷路のように入り組んでいます。
街の色合いも全体的にシックで、ほかの村々のようにカラフルな家並みに出会うことはありません。
これはサン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会です。
白と黒のボーダーのファサードは、ジェノヴァからピサにかけてのリグーリア海沿いの町でよく見かけるデザインです。
街の片すみで丸くなってぐっすり眠っているネコを見かけました。
こんなに人がいるのに、すっか安心しているみたいですね。
モンテロッソはネコにとっても住みやすい町なのかもしれませんね。
モンテロッソ・アル・マーレはチンクエテッレで最も北にある集落です。
険しい岩場にへばりつくようにして家々が立ち並ぶ他の村とは違い、
岩場をはさんだ2つの砂浜に旧市街と新市街がそれぞれ広がっています。
こちらが旧市街。砂浜と集落のあいだには、FSの線路が通っています。
もう一方の砂浜沿いにある新市街には別荘やリゾートホテルが立ち並んでいます。
船着場には、観光船が何隻も停泊できるだけのスペースがあり、チンクエテッレ観光の拠点になっています。
船が着くたびにたくさんの観光客が港にあふれます。
チケット売り場は、砂浜のはずれ、旧市街と新市街を結ぶトンネルのそばにあります。
新市街と旧市街を分ける岬の先には、こんな小さな島?がありました。
チンクエテッレの中でもっとも「らしく」ない町、モンテロッソ・アル・マーレ。
もう日は西に傾きかけていますが、どんなところか見てみましょう。
コルニリア(Corniglia)は、チンクエテッレの5つの集落の中で、唯一海に面していない村です。
というわけで、コルニリアへはFSで行くのが無難です。
最近は訪れる人が増えているのでしょうか、駅はホーム増設中です。
(イタリアのことなので、永遠に増設中なのかもしれませんが…)
駅舎には「コルニリア」の表示などはなく、小さく「Stazione」「ai treni」の標識があるだけです。
駅のまわりには何もなく、村の中心へのミニバス乗り場があるだけです。
これがそのミニバスです。ミニバス乗り場とはぜんぜん別の場所に止まっています。
でもまわりに何もないので一目瞭然ですが…。
ミニバスは、時刻表では30分に一本程度の運行ですが、
実際は電車から降りてきた人が一通り乗り終えるごとに発車しているようです。
タイミングを逃した私たちは、村の中心まで歩いてみることにしました。
メインストリートからわき道に入ると、狭く急な階段が続いているのは、ほかの村々と同じです。
階段を登り終えると、こんな風景に出会うことができます。
谷の奥のほうを見ると、やっぱりブドウの段々畑が。
ヴェルナッツァもシャケトラの生産が盛んな場所です。
今度は、反対側の斜面を登ってみました。ふり返って下を見ると、こんな感じです。
家が放射線状に立ち並んでいるので、まるで広角レンズで撮った写真のような風景です。
さらに高台へと進むと、パンフレットに出てくるようなヴェルナッツァのパノラマを見ることができます。
「THE チンクエテッレ」といった感じの風景をカメラに収めて大満足。
それにしても、ここまで登るのは、結構きついんです…。
ヴェルナッツァの港の前には広場があり、歩いてチンクエテッレを観光する人々にとっても、
(多いんです、これが。本格的なトレッキング装備をしているのは、かなりの割合でアメリカ人です)
一息つく場所になっています。
広場からは、谷に沿ってメインストリートが走っています。
このあたりは、ほかの村々と同じです。
おそらくこの通りの下にも川が流れているのでしょう。
通りの名前は「ローマ通り」。
道の両側にはおみやげもの屋やリストランテ、バールなどが並んでいます。
道は他の村々より広く、傾斜もなだらかです。
ピッツェリアの店先には、ショーウィンドーではなく、直接ピザが置かれています。
イタリアンカラーのピザもあれば、変わったスタイルのピザもあって、食欲をそそられます。
FSのマナローラ駅へは、写真のようなトンネルを通っていきます。
中はギャラリーになっていて、チンクエテッレやマナローラの歴史や観光名所が、
トンネルをくぐっている間にわかるしくみになっています。
急斜面でブドウを作り続けてきたこの地域は「シャケトラ」というデザートワインで有名です。
そういえばマナローラには「シャケトラ博物館」があったような気が・・・。
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